能勢電鉄妙見線(兵庫県川西市~大阪府豊能町。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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川西能勢口駅にて。元は阪急2000系だった、1700系電車です。

  

今回は、兵庫県川西市にある阪急宝塚線の川西能勢口駅から北へ分岐して山間部へ向かい、数々のニュータウンを通った後に、大阪府豊能町にある能勢妙見山の玄関口・妙見口までを結ぶ能勢電鉄(通称:能勢電【のせでん】)の本線格の路線、
能勢電鉄妙見線を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
能勢電鉄:妙見線  川西能勢口~妙見口  12.2km   単線・複線混在(※1)・直流1,500V電化  
  
  
踏破達成時   1999年10月  
撮影時   2009年4月  

  

  

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川西能勢口駅は阪急電鉄と能勢電鉄で共用している高架駅で、能勢電鉄は北側の頭端式ホーム2面3線を使用しています。
妙見線内の列車は行き止まり式になっている北側の2線(4号線・5号線)を、阪急梅田へ直通する『特急日生エクスプレス』は3号線を使用します。

  
  

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川西能勢口を発車するとすぐに急カーブして阪急宝塚本線と分かれ、川西市役所などを見ながら高架線で市街地を北東へ走ります。

 

そして地上へ下ると住宅街の中を走り、やがて左へカーブして北へ向きを変えると絹延橋に着きます。
絹延橋を発車後は左へカーブして住宅地の中を進み、少しずつ右へカーブして滝山に着きます。

 
 

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滝山を発車後は県道12号線と並走しながら北へ進み、車窓右側に猪名川を望みながら走ります。
一方、車窓左側は丘陵に広がる住宅地を望めます。

 
 

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そして鶯の森(うぐいすのもり)を過ぎるとトンネルを抜けて猪名川を渡り、兵庫県川西市から大阪府池田市へと変わります。

 

そして猪名川を渡り終えるとすぐに国道173号をアンダーパスして、そのままトンネルを潜ります。トンネル内で川西市へ戻り、トンネルを出ると住宅地の中にある鼓滝(つづみがたき)に到着します。

 

鼓滝を発車すると比較的新しい住宅地の中を北上し、左手にイズミヤ(スーパー)を見ながら走ると多田に着きます。
多田を発車後も住宅地を北上し、平野車庫を見ながら走ると平野に到着します。

 
 

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平野駅にて。能勢電鉄の本社があります。また平野は「三ツ矢サイダー」発祥の地でもあります。

  

平野を発車すると塩川に沿って山間部を進みます。

  
  

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その塩川を渡って国道173号をオーバーパスするとトンネルを潜り、その後は国道173号と並走して北上し、一の鳥居に着きます。

  

一の鳥居を発車後はトンネルを潜り、しばらくしてトンネルを出るとすぐに畦野(うねの)に着きます。
畦野を発車後は森林の中を通り、やがて住宅地の中を走るようになると右へカーブしながら高架区間になり、そして日生線へ続く線路が左へ分かれると山下に到着します。

   
   

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山下駅にて。駅の手前で日生線が分かれます。右側が妙見線、左側が日生線です。

 

山下を発車すると右へカーブしながら進み、短いトンネルを抜けると笹部に着きます。

 
 

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笹部を発車後は左手のどかな農村風景を見ながら走りますが、右側に立はだかる崖の上には新興住宅地が広がっています。

  

やがてトンネルを潜り、続いて複線断面のトンネルを潜ると川西市から大阪府豊能町へと変わり、光風台に到着します。

  
  

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光風台駅にて。光風台の住宅地は崖の上に広がっています。

  

光風台を発車するとトンネルを2本潜り、初谷川を渡ります。

  
  

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しばらく進むと山間部を抜けて住宅地へと入り、ときわ台に着きます。

  

ときわ台を発車後は山間部へと戻り、初谷川の谷を進みます。短いトンネルを抜けて山あいの田園風景を見ながら走ると、ほどなくして終点の妙見口に到着します。

  
  

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妙見口駅は頭端式ホーム2面2線の構造で、電車の停車している1号線は両側にホームがあります。
しかし、1号線の左側にある降車ホームは基本的に使用されていません。

  
  

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妙見口駅は妙見山の玄関口であり、妙見山へ向かう参拝客や観光客は妙見ケーブルの黒川駅まで徒歩または阪急バスに乗換です。
また、妙見口駅は大阪府内で最北端に位置する駅です。

  

  
乗り鉄の注意点  

妙見線では普通列車の他にラッシュ時には『妙見急行(川西能勢口行きのみ。休日運休)』と、日生線直通の『特急日生エクスプレス(平日のみ運転。朝は梅田行き、夕方は日生中央行のみ運転)』『日生急行(土曜日の川西能勢口行きのみ3本運転)』が。運転されています。妙見急行は妙見口~平野の各駅と川西能勢口に停車し、日生系統は川西能勢口・平野・畦野・山下・日生中央に停車しますが、日生急行も一の鳥居は通過するので注意が必要です。

  

データイムは普通電車のみの運転で、川西能勢口~山下では妙見口系統と日生中央系統が交互に運行され、毎時6本の運転です。また、山下~妙見口では川西能勢口~妙見口の全線通し系統と山下~妙見口の区間電車が交互に運行され、末端部でも毎時6本の高頻度運転になっています。

  

使用車両は、『特急日生エクスプレス』が阪急宝塚線所属の6000系、7000系、8000系の8連が、山下~妙見口の区間列車には主に1500系2連が、その他の列車は『日生急行』を含めて1700系4連、3100系4連です。

  

川西能勢口から普通列車での所要時間は、平野まで10分、山下まで17分、妙見口まで27分です。データイムは全線通し系統・山下乗り換え系統ともに同じ所要時間です。

  

能勢電鉄ではICカード『PiTaPa』が利用可能で、『ICOCA』もOKですが、能勢電鉄は「交通系ICカードの全国相互利用サービス」の対象外で、『Suica』などは利用不可なので注意が必要です。

  

最後に、妙見ケーブルやリフトは基本的に冬期運休なので、ケーブルやリフトもあわせて乗りつぶしされる際は要注意です。

  

  
のりかえ   

乗換駅   乗換路線   
川西能勢口駅   阪急電鉄:宝塚本線 (特急日生エクスプレスは梅田方へ直通運転)   
川西能勢口駅   JR西日本:福知山線【JR宝塚線】(川西池田駅まで徒歩5分)  
川西能勢口駅   能勢電鉄:国鉄前線(妙見線の一部)の廃線跡(1981年廃止)  
山下駅   能勢電鉄:日生線  
妙見口駅   能勢電鉄:鋼索線【妙見ケーブル】(黒川駅まで徒歩20分または阪急バス4分)  
  
(参考:Wikipedia)