テンション下がるというより悲しすぎて 日豊本線・直川駅 | 駅が大好き!misakitty

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日本中の駅と空港を旅するmisakittyの空鉄の記録です。
国内の鉄道はほぼ完乗済み、航空は、JGC・SFC取得済み2024年はJGCプレミア資格。

今日はこちらの駅にやってきましたよ。
遠くに駅看板があるの分かりますか?
直川駅です。
 
砂利敷きの駅前がやけに広々としていますよね。
この時点でお分かりだと思いますが、駅舎が解体されて更地になった直川駅です。
 
構内入口には時刻表と集札箱だけがありました。
こんな駅を見ると私はとっても悲しくなってしまいます。
テンションが下がるどころではないのです。
 
それでも,大好きな駅、と思い,いつもその駅の良いところを探すのです。
しかし、このときは、そんな気分にもなれず、紹介した写真を撮っただけで、この駅を後にしました。
なお,現在の直川駅には,木造のトイレが新設されて木造駅舎もどきになっていますよ。
そんな悲しい思いをした平成16年の夏。
 
時は遡って、その前年の夏です。

降り立った直川駅で私を迎えてくれたのは、優しそうな木造駅舎でした。
この写真を見ただけで、その翌年に更地になった駅を思い出し、家族が死んでしまったような気持ちになってしまいます。
 
大げさなのは分かっているのですが、私にとっての駅は、母親のようだったり、父親だったり、弟だったりするのです。
だから、棒線駅だろうが橋上駅舎のクールな駅(そんな駅はカレシかなラブ)だろうが、大好きです。
 
 
おっと、また熱くなってしまいました。
 
では、ここからは木造駅舎があった頃の直川駅です。
JR九州ってこんなところが,とっても田舎企業だと思います。
フツウ,大手鉄道会社で,こんなものホームに放置してる会社はないでしょう。
ケガをする人がいたら危ないです。
 
逆にそんなところは大好きなんですけどね。
 
しかし,この古い椅子,きっと国鉄当時からあったんでしょうから,できれば駅内部で使っててほしかったですよね。
木製なんだから,ホームに設置したら,すぐに壊れてしまうのは分かりきってると思うのですが。
 
 
では,構内全景です。
単線区間にある島式1面2線の構内です。
さきほどの壊れたベンチがあったホーム上屋根は,現在はすっぽりと簡易な壁に覆われ待合室となっています。
また,ホームはかさ上げされ,植えられていた木は撤去されてしまいました。
奥が延岡方面です。
 
貨物列車がやってきました。
旭化成がある南延岡駅からの便でしょうか。
鹿児島本線を走る貨物列車に比べて,とても短い編成です。
本線とはいえ,日豊本線のローカル度を感じてしまいます。
 
では駅舎に入ってみましょう。
改札です。
すでに解体は決まっていたでしょうから,壁や柱は応急措置で補正されている程度で,逆に昔のままの面影も残していました。
駅名方も黒板型でした。
そうそう,重岡駅や宗太郎駅は人名みたいな駅として昔から有名でしたが,直川駅の隣の直見駅も「なおみ」ですから人の名前みたいですね。
 
駅内部に入ります。
窓枠はガラスが外され,プラスチックかアクリルの波板で覆われていました。
木製のベンチは作り付けのものでした。
 
駅前に出てみます。
振り返って駅舎です。
押縁下見板張りの古式ゆかしい日本の木造駅舎。
しかし,その一部はベニヤ板で覆われ,横板の一部は破損していて,外観の美しさにマイナスポイントとなっています。
 
もう少し下がって駅舎全体を見てみましょう。
木造駅舎は,駅前の植栽,バックの山々に包まれ,とてもしっとりと佇んでいました。
 
この駅舎は,自らの寿命があとわずかで尽きることをしっていたのでしょうか。
知っていようがいまいが,解体されるその瞬間まで,乗降客を温かく送り迎えしてくれたのでしょう。
 
 照れおんせん県大分えきめぐり照れ

 

 

 
 
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