今日から、写真は再び平成10年代のものに戻ります
佐志生(さしう)駅です。
佐伯方面から北上して、ここまでがMTLによって形成された山地の南側、と言っても分かりにくいでしょうが、日本列島を東西に走る中央構造線(MTL)という活断層が、ここと北の幸崎あたりを通ってるのではないかと言われています。
九州の佐賀関半島と四国の佐多岬半島の北側あたりになります。
厳密にいえば、大分や幸崎あたりはMTLの真上になるのですが、地形的には幸崎と佐志生は山地で隔てられ、大分県中部と南部の決定的な境界線となっています。関西で言えば、大阪府と和歌山県を隔ててる山地も同じライン上にあります。
おっと、鉄道のお話からそれちゃいましたね、まあ、いつものことだけど😁
さて、そんな山の中にある佐志生駅、構内はカーブの狭い島式ホームの駅です。
奥が大分方面です。ここから大分方面は峠越えとなります。
山の中に駅はありますが、意外と海は近く、左側に下ると海沿いの佐志生の集落に出ます。
駅前とホームは跨線橋で結ばれています。
跨線橋を渡って、駅前から構内を見たところです。
ホームの端がスロープになっています。
もともとは、構内は地表移動だったのかもしれません。
カーブしている構内ですから、特急の通過時は地表移動は危険だったかもしれません。
逆に、佐志生駅のようにエレベータもない跨線橋移動だけの駅ですと、車イスでの利用はほぼ不可能です。
このような状況は、佐志生駅だけでなく、無人駅が多くなった大分県内の駅では車イスでの利用はとても不便になっているのが現状です。
スロープの設置駅を含めても、大分県最大の幹線である日豊本線の駅でバリアフリーに対応しているのは10駅だけです。
もちろん大分県内が特に対応していないわけではなく実態はその逆で、福岡、宮崎、鹿児島県の沿線各県のうちでは、対応駅数は最大となっています。
では駅前に出てみます。
そこに簡素な出札窓口が付いていますが、何か特別な時期に有人駅となるのかもしれません。
現在は、右手の階段を上がったところに、屋根付きの自動券売機が設置されています。
駅内部です。
この先に何があるのだろうと歩いてみたくなる坂道です。
おんせん県大分えきめぐり