インスタ映えする駅 日豊本線・臼杵駅 | 駅が大好き!misakitty

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日本中の駅と空港を旅するmisakittyの空鉄の記録です。
国内の鉄道はほぼ完乗済み、航空は、JGC・SFC取得済み2024年はJGCプレミア資格。

さて、平成10年代の写真で紹介している大分県の駅をぐるり、今回は、令和の写真で紹介です。

 
本日紹介するのは臼杵駅、こちらの駅のポイントはこちらですよ。
 
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日豊本線臼杵駅 大分県臼杵市
■インスタ映えスポットがある
■ホームに巨大な顔が!
■国鉄時代にタイムスリップしたみたい
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では、臼杵駅に行ってみましょう。
 
■インスタ映えスポットがある
 
臼杵駅の駅名標が、こちら
なんと、ラブラブな駅名標
 
JR九州の標準的な駅名標と並んでます。
九州には、鹿児島県の指宿枕崎線にも同じ読みの宇宿駅がありますから、そっちも変えちゃうかも?
観光客集めが得意なJR九州なら考えそうですが、いかがでしょう?
 
ただ、どうやらこのハートの駅名標は臼杵市のアイデアみたいなので、JR九州さんパクっちゃあだめですよニヤリ
 
 
■巨大な顔が!
ホームで皆さんをお迎えしてくれるのがこちら
顔だけガーン!?
臼杵石仏だそうです。
なんでこんなものが・・・
 
この顔だけ石仏、駅舎の中の観光案内所のキャラクターにもなっていました。
 
この石仏、本来の姿はこんな感じです。
てか、この石仏、本物は国宝にもなっている大変貴重な存在、そのレプリカとはいえ、何を着せちゃってんのって思います。
 
ちょっとここで、この石仏のお話をしておきましょう。
臼杵石仏は平安時代から鎌倉時代にかけて造られたもので,山肌の大きな岩を削って造った磨崖仏という石仏が60体以上もある石仏群の総称です。
駅前の石仏の後ろの岩石がくぼんでいるのが磨崖仏であることをよく表しています。
 
石仏群には,いくつかのグループがあって,ホキ石仏とか古園石仏とか名付けられています。
「ホキ」ですか?だめですよ,そんなところにビビっときちゃあ,「ホキ」は,ホッパー車でも瀬野八越えでお手伝いをしてくれる機関車でもありませんよ。「ホキ」というのは,この石仏がある場所の地名だそうです。
えっ?北海道北斗市の?違いますチューそれは『ホキ』じゃなくて『ホッキー、ズーシーホッキー』ですってばニヤリ
 
さて,国宝にもなっているこれらの石仏ですが,国宝に指定されるにあたってちょっと問題が起こったのです。
それは,駅前の石仏,これは大日如来像なんだそうですが,この石仏,平成7年の国宝指定前は頭部が首から下の胴体から外れていたのです。
外れた頭部は胴体部分の前に置かれていて,奇妙な構図になっていたのです。
まるで、スケキヨ、横溝正史シリーズの!ん、違うかびっくり
 
すいません、話戻しますね。
国宝に指定するための条件として国から出されたのが頭部の修復,つまり頭部と首をくっつけて駅前の石仏のような状態に復元すること。
でも,このときすでに,その奇妙な構図ゆえに,頭だけの石仏がこの臼杵石仏のシンボル的な状態になっていたので復元には反対意見が多かったそうです。
 
私も個人的には,歴史の変化や時代の流れを感じるために,現実どおりの頭部だけの石仏でもよかったんじゃないかと思います。
きっと,外国人観光客には大人気になっていたでしょう。
インスタ映えスポットになってたりして!
 
しかし国というのはセンスないですから,そんなこと考えませんよね。
国宝というプレミアムな称号を得るためには地元も妥協せざるを得なかったのでしょう。
 
と,ここで,皆さん,駅のホームにあった頭だけの石仏思い出しましたか?
そう,あれこそが,復元前の臼杵石仏のシンボル大日如来像頭部の姿です。
 
駅のホームにどんとあんな偽物、いえレプリカ作っちゃって、どんだけ街のシンボルだったか分かりますよね。
今となっては,このホームの頭だけのレプリカが復元前の状態を伝えるものとして貴重な存在になっているんだとか・・・
なんだか,国の所業に情けなくなっちゃいます。
 
 
 
 
 
■国鉄時代にタイムスリップしたみたい
さて,ホームにみどころ満載の臼杵駅ですが,まだまだありますよ。
駅の構内には国鉄型駅名標のオンパレードです。
 
これで国鉄色の特急「にちりん」とか入線してくれたら,国鉄の頃のまんまです。
 
名所案内ももちろん国鉄型。
と言いますか,名所案内はどこの駅も国鉄当時のままな気がするんですが,JR九州の場合。
 
乗り場表示も良いですねえ。
ホームを眺めるだけでもポイント満載の駅だったでしょ、インスタ好きな世代にも、私みたいな昭和国鉄世代にも?
 
 
それでは,そろそろ駅舎の紹介をしましょう。
駅舎はコンクリート駅舎です。
2階部分は「臼杵駅」と表示されている部分の窓は吹き抜けなので床はありません。
 
駅前は,古い地方都市という香りを醸し出しています。
臼杵は大分県の南部,福岡市や大分市からは離れています,しかし,逆に豊予海峡を挟んで愛媛県が近いため,八幡浜や宇和島など南予地域とを結ぶフェリー便があり,往来は活発なようです。
なので,古い町並みのなかに「伊予銀行」があったりして,四国との結びつきが強いことを感じさせます。それは近くの佐伯市も同じでした。
 
駅の横にはJRバスのターミナルがありました。
現在は臼津交通のバスが運行しているようで,JRは撤退しちゃったみたいです。
さきほどバスターミナルと申し上げましたが,バスの発着場所は駅舎前になっていて,現在はここではありませんでした。
 
駅舎の中をもう少しみてみましょう。
コンコーススペースはあまりひろくありません。
 
自動券売機です。
タッチパネル式の自動券売機が1台のみ。
 
有人窓口です。
国鉄らしい窓口レイアウトです。
業務室内はかなり広いのですが,しばらく滞在していて稼働中の駅員さんは2名だけでした。
以前は机がたくさん置かれていたであろう業務室フロアは空きスペースが広くなり,こんなところに人員削減の影を感じてしましました。
 
列車の運行本数は,一部当駅から大分方面への折り返し列車が設定されていることもあり,津久見駅や佐伯駅に比べると多くなっているような気がしました。
 
窓口の上には,割引切符の料金表が掲示されているのですが,ここから鹿児島中央に行くためには日豊本線を長々と南下するより,大分・博多周りで行く方が便利ことに気づき,東九州の交通網の不便さを感じてしまいました。
 
改札です。
SUGOCAは使えません。
佐伯までは対応させてもよさそうな気がしますが,利用者が多くないのかもしれないですね。
改札ラッチは,国鉄当時の地方都市代表駅そのままです。
 
もういちど,構内に入って見回してみましょう。
大分方面です。
当駅を挟んで単線区間です。
次の上臼杵駅までは臼杵市街地の縁は走行する区間です。
 
振り返って反対方向をみようとしたらこんなものが・・・
大分高速鉄道・・・いつからこんな3セクみたいな鉄道会社が!
そんなわけではないのでしょうが,なんだか夢のある会社名です。
 
 
こちらは佐伯方面,構内は2面3線です。
となりの津久見駅までは,約10キロ離れています。
都市の代表駅同市が隣り合わせなのに,その間は何もないのか,とても駅間距離が離れていてびっくりです。
以前は,津久見駅との間に徳浦信号場がありましたが,平成29年に台風災害で使用不能となり,そのまま廃止されていしまいました。
 
駅舎側ホームと島式ホームとの間は跨線橋で結ばれています。
跨線橋内部は,かなり古そうですね。
 
さて,これで臼杵駅の紹介いかがでしたか?
ホームを観察するだけで,とても楽しい駅だったでしょ?
最後にこの駅にやってくる列車の写真をご紹介しておしまいにします。

787系特急にちりん


815系
では、次回は、上臼杵駅でお逢いしましょうバイバイ
 
 照れおんせん県大分えきめぐり照れ

 

 

 
 
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