大好きな中村うさぎさんの、大人気ラノベシリーズ。第9~10巻は、ロボット国編。

故郷のエシャロット国に帰りたいのに、なぜかロボットの国にたどり着いてしまったゴクドーくんご一行。ロボットの国では、きれいなロボットエリアとジャンクなロボットエリアに分かれていて、ジャンクなロボットエリアでは、人間教なる新興宗教が勃興。そして一部のロボット達は、自分たちを作った人間に取って代わり、自分たちがこの世界の支配者になるという計画が進行中。

あれ、なんかこれって…。2045年に訪れるといわれる、AIの知能が人間を超えるというシンギュラリティの話みたいじゃないですか! そして、聖書のモチーフも出てきたりして、ああ、知恵の実を食べたアダムとイブが神様に追放されたのは、神様が創造主=人間で、アダムとイブ=ロボットだとすると、神様は人間を恐れたのだ、という話だったのか~と思ったら、そのものズバリな話を、中村さんがあとがきで書いていて、しかし1998年なんて、まだ一般人がパソコンを持ち始めたくらいの頃だったろうに。中村さん、早いな~。(いや私が遅いのか…)

でも、ロボットたちは夢を見ないんですよね。ロボットたちは年老いることもなく、自分たちのほうが優れている、と思うのと同時に、年老いて、けれども夢を見られる人間たちをうらやましがってもいる。でもAIに憧れる人間って見たことないなぁ。そういう時代が来るのかなぁ。

 

 




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