中村うさぎさんの週刊文春お買い物エッセイ。

買い物依存症という破滅に向かって突っ走りながら、冷たいカミソリのような切れ味鋭いツッコミを自分にかますという芸もいよいよ磨きがかかって第3弾!

さらに夫に編集者に、邱永漢大先生にまでツッコまれ、笑われ、血の涙を流しながら、自らを東電OLにたとえるくだりなど、なんだかゾッとする迫力すらある。自分が自分に課した条件を達成するとき、たとえ血の涙が流れてもその顔は恍惚と笑っている、というような薄気味悪いカリカチュアを見せられたようで。

「今、一番欲しいモノは何ですか?」とインタビュアーに聞かれて、「欲しいモノなんか、ねーよ!」と即答する中村うさぎさん。ここで買い物依存症に無知な読者はずっこける。

「その金の使い途には、何の目的もない。ただ意味のない浪費を他人にみせびらかす、薄汚い優越感があるだけだ」

「身の程を超えた贅沢、物欲というよりむしろ強迫観念に近い消費行動」

怖い、面白すぎる、絶対マネしたくない。ていうかできない。何なのだこれは!早く次が読みたいぞ!(←もう買ってある…笑)