大好きな中村うさぎさんのエッセイ。

借金女王のビンボー日記第3弾にして完結編、であるのだが、さすがにもうネタ、というか金が尽きてきたのか(笑)、買物の話というよりは、自分や他人の今昔バカ話、といった感じにシフト。これはこれでおもしろいけど、あの買物依存症の狂ったナイフのような切れ味は感じられなかった…。

だからこそ、この本が出てから20年後の現在からみると、中村さんの化けっぷりが凄まじいのだとわかる。

なんのなんの、これはある末恐ろしい化けウサギのほんの序章であったのだ。編集者のみなさん、中村さんを印税前借りで借金漬けにしてくれて、もとい、中村さんに書かせ続けてくれてありがとう!いやいやそれよりも、私達の代わりに欲望に身をやつし、体当りし続けてくれた中村バケうさぎさんに最大の愛とリスペクトを!



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