中村うさぎさんのエッセイ。

物心ついた頃から自己顕示欲にとりつかれ、お人形の洋服マニアを経て、買い物依存症に至る半世紀。もう物欲のままに買うわ買うわ、そしてそれが何に結実するかっていえば、自らの所有するコレクションをごみ捨て場の前で撮影するという、ブランドへの復讐&冒涜のような写真集(笑)。

私は中村さんが、まるで「みんなが掲げるべき共通の夢や目標」を失った時代の、社会の病理を一身に引き受けて突っ走っているように見える。突っ走りながら頭の中では冷徹にツッコミを入れまくり。まるでひとり漫才コンビみたいで最高なんです!

中村うさぎさんのエッセイ、ほんとに中毒性ある〜。

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●中村うさぎさんの本(隠居の本棚より)