中村うさぎさんの買物依存症エッセイ第二弾。

相変わらず、ブランドを崇拝してんのかバカにしてんのかわからない(たぶんその両方)、奥深き買物依存症の世界…。

「棚の上のバッグをひたと見つめるその目は、スーパーの菓子売り場で好物のチョコを見つけた幼児のごとし」って、ブランドバッグを駄菓子扱い(笑)。だけどちゃんと自分も幼児扱いしてるところに、品ってもんを…感じるかぁ?

時代の考察がおもしろかった。中村さんが生まれた60年代は高度経済成長期、つまり物質主義の時代。70年代には物質主義は堕落だということになり、バブルの80年代を経て、90年代にはバブル崩壊からの精神世界ブーム到来。そして2000年代、ふたたびブランドブーム。

てことは、2010年代はスピリチュアルブームで、2020年代はまたマテリアルな価値観が…!?マテリアルというか、最近のファッションて80年代っぽいよなー、とは思う。

ところでこの本が書かれた年、中村さんの年間服飾費は1500万円で、去年より500万円下がったと旦那にほめられたそうです。旦那との対談も載ってるんだけど、意外とイケメンなんだよなー。見栄えがするので、けっこうお似合いの夫婦なのかも。