『女という病』

大好きな中村うさぎさんが、「女」が主役を演じたと思われる事件を13件ピックアップして、ものすごい迫力でその心理をあぶり出すドキュメント。

女の自意識を題材に書かせたら右に出るものはいない中村さんのこと。マスコミ的には価値がない、何気ない小さな言葉を丁寧に拾い上げ、その言葉が女の自意識を発動させる瞬間を鮮やかにとらえていて唸りまくった。

中村さん自身、つい彼女たちに憑依してしまうので客観的な事件ドキュメントとは違ってしまったと書いてるが、こういう形での代弁が同じ病を抱える人をほんの一瞬包み込むことがあるのでは…というか、そうであったらいいなと切に願う。

女という病（新潮文庫）

Amazon（アマゾン）

528円

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●中村うさぎさんの本（隠居の本棚より）

・『あとは死ぬだけ』

・『穴があったら落っこちたい！』

・『地獄めぐりのバスは往く』

・『うさぎの行きあたりばったり人生』

・『聖書を語る』

・『死を笑う』

・『花も実もない人生だけど』

・『狂人失格』

・『人生張ってます無頼な女たちと語る』

・『だって、欲しいんだもん！借金女王のビンボー日記』

・『だって、買っちゃったんだもん！借金女王のビンボー日記2』

・『こんな私でよかったら… 借金女王のビンボー日記3』

・『屁タレどもよ！』

・『パリのトイレでシルブプレ〜！』

・『ショッピングの女王』

・『浪費バカ一代〜ショッピングの女王2』

・『崖っぷちだよ人生は〜ショッピングの女王3』

・『愛か、美貌か〜ショッピングの女王4 』

・『最後の聖戦!? ショッピングの女王FINAL』

・『愛と資本主義』

・『オヤジどもよ！』

・『九頭龍神社殺人事件』

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