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土方√
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土方さんがその場でチーム編成をし、チーム分けは1、2年を混合した5チームに分かれていた。
編成に迷いがなかったのは普段から部員達をよく見ているからだと思う。
チーム分けを告げたあと、土方さんが左之を見やれば、左之も深く頷いた。
早速最初のチームの子たちが準備にかかる。
他の部員達は少し後ろで控え、道場内を静かに見据えていた。
道場に入ってきたのは少し姿の見えなかった土方さんと左之と、
千景と向こうの副顧問の天霧先生。
胴衣で現れた姿は凛々しくて、私は見つめてしまっていた。
ふと、土方さんと目があった。
口元に軽く笑みが浮かんで、それが「大丈夫だ」と伝えていてくれているようで。
私は小さく頷いた。
…千景がこっちを見てるような気がするけど、気にしない。
近づいてきた気配に顔を向ければ、左之が隣に立った。
どうやら審判は先に土方さんが出るらしい。向こう側は天霧先生。
「何か風間に吹っかけられたらしいな」
「そうなの。ほんと迷惑」
左之の言葉に応えながら、私は道場内に視線を移す。
「千亜からあんな親戚いるなんて聞いたことなかったけどな」
「だって言う必要ないでしょ」
「確かにな」
小さく笑う左之。
「大丈夫だ。うちも強い。土方さんがいいチーム編成をしたからな。あの人の判断は的確だ」
左之の手が私の頭にぽんと乗る。
視線を上げれば私に向けて笑う左之。
仕草も笑顔もあの頃と変わらない。
だけど。
その笑顔に応えながら私は気付いた。
左之と再会した時のような胸の高鳴りが和らいだことを。
視線は引き寄せられるように土方さんの元へと移ることを。
「只今より西之邦高校と薄桜学園の練習試合を始める」
ホスト高である天霧さんが声を上げる。
本当は千景がやらなきゃいけないのに何やってんだか。
呆れたように反対側にいる千景に視線を向ければ、私に向かってにやりと笑った。
私は一つ溜め息を吐いた。
天霧さんに続くように土方さんが声を上げる。
「お互いに今までの練習や合宿の成果を存分に出していけ。
互いに、礼!」
「「「「「お願いします!」」」」」
両校の部員たちが威勢よく挨拶をする。
試合の始まりを告げる土方さんの凛とした声が道場内に響いた。
「それでは第一試合を始める。Aチーム先鋒、前へ!」
「「お願いします!!」」
互いに礼をした先鋒が静かに構える。
「始め!!」
互いに気合を入れるための先鋒二人の声が道場内に轟いた。
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副顧問は天霧にお願いしましたwww
不知火は。。。左之さん√で出そうかなw(予定は未定)