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それでもよろしければどうぞ。
#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8
土方さんの少し後ろを歩きながら集合場所に近づけば、突き刺さる視線が痛い…。
校章が入った白のポロシャツに、黒のジャージの集団。
そりゃそうだよね。いきなり見知らぬ女が来るんだもん。
土方さんが近づけば一斉に「おはようございます!」と威勢のいい大きな声がかかる。
「おはようさん、全員揃ってんのか?」
「はい」
「じゃあまだ荷物が俺の車に乗ってんだ、手伝ってくれ」
「土方さーん」
指示を出そうとする土方さんに少しばかり気の抜けたような声がかかる。
その声の主を探せば、背が高くて体格のいい男の子がこちらにゆっくりと近づいてきた。
ズボンのポケットに手をいれて。
眠いのか少し不機嫌そうな顔をして。
「…何だよ、総司。先生って言えっていつも言ってんだろうが」
土方さんは眉間に皺を寄せて彼の方を向く。
「その人…、土方さんの彼女です?」
「へ?」
彼の言葉に驚いて私は彼を見上げた。
交わった視線は少し冷めたような、呆れているといった感じで。
「彼女を合宿に連れてくるなんて、僕たち萎えるんですけど」
彼の言葉に土方さんは盛大に溜め息を吐いた。
「馬鹿。こいつは元教え子だ。元剣道部マネージャーでもある。合宿を手伝ってもらおうと思ってな。たまたま捕まえて連れて来た。ほら、挨拶くらいしてやれ」
土方さんの言葉に、改めて姿勢を正して部員を見渡しながら挨拶をする。
「え…はい。高橋千亜です。微力ながらサポートさせていただきたいと思います。宜しくお願いします」
頭を下げれば「おおお」という歓迎なんだか何だか分からない声があがった。
「一年、土方先生の荷物を手伝いに行け」
恐らく上級生の子が指示を出すと一年生がパタパタと動き出した。
指示を出した部員のコが私に歩み寄ってくる。
「先輩、初めまして。副将の斎藤一と言います。合宿のお手伝いをしていただけるということで有難いかぎりです」
礼儀正しいコだなぁと思い、「よろしくお願いします」と頭を下げる。
斎藤君が「雪村」と声をかければ「はい」という声と共に可愛らしい女の子がかけてきた。
「あの、マネージャーの雪村千鶴と言います。宜しくお願いします!」
「こちらこそいきなりごめんなさい。昨日土方さんに頼まれちゃって。合宿でマネージャー1人って辛いだろうし、お手伝いにきちゃいました。扱き使ってやってね?」
「いえ、そんな!正直いうと初めての合宿で不安だったので、先輩が来て下さって本当に嬉しいです!」
「そういってもらえて良かった」
彼女の弾けるような笑顔に私もつられて笑顔になる。
そんなやりとりをしていると先程の男の子が声をかけてきた。
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早朝の更新になってしまい申し訳ないです;
寝オチしちゃってましたm(_ _ )m
みふゆ