「梟フクロウ」★★★～歴史ものはやっぱり苦手

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

歴史ものはやっぱり苦手 ★★★

ユ・ヘジン

チェ・ムソン

チョ・ソンハ

パク・ミョンフン

キム・ソンチョル

アン・ウンジン

チョ・ユンソ

【あらすじ】

　17世紀の朝鮮王朝時代。

　盲目の鍼医ギョンスは、その腕前を認められ宮廷で働くことになる。彼には病を患った弟がおり、弟の薬を買うため住み込みで王様たちの健康を管理していた。

　ある夜、王の子が突然死を遂げ、ギョンスがそれを目撃してしまったことから、宮廷内の陰謀を目の当たりにする、

　王の殺害の疑いを掛けられ追われる身となったキョンスは、朝日が昇るまでに真犯人を暴こうと闇夜を駆け回る―

【コメント】

　雨が降ったりやんだりでグズグズの天候の中の実家・盛岡での夏休みですが、そのおかげで割と涼しい気候で過ごせているというのもまた事実。そんな涼しい天候の中、今回動画配信サービス「U-NEXT」で鑑賞した映画が本作。

　韓国映画である本作は、朝鮮王朝時代を舞台にしたミステリーということで、今年2月に劇場公開されており、ポスターのインパクトもあってちょっと興味をそそった作品。結果的にはスルーしたものの、この夏休みを機会に鑑賞していようと思った次第です。

　うん、まあまずまずといったところでしょうか。個人的に歴史的背景のある時代ものの映画が苦手なんすよねー。朝鮮王朝の背景や宮廷の構成が知識不足によりうまく呑み込めなかったので、楽しさは半減してしまったかなと。まあ結果的には王を殺した犯人は誰だ？なぜ殺した？という極めてシンプルな内容だったので、さほど小難しい内容ではなかったのが救いでしたが。

　そんな僕の本作の感想は以下の３つです。

１．朝鮮王朝の時代背景を知らないとちょい厳しい

２，とはいえ小難しい内容ではない

３．歴史ものはやっぱり苦手

　前半は、盲目の主人公ギョンスのパーソナルな背景および宮廷に召し使える過程、そして若き王に認められるまでの過程が描かれていて、これが後半の殺人事件に大きく影響してくる展開になるんですが、この展開にほぼ1時間たっぷり使って億段大きな動きがないまま進むので、歴史苦手なところも相まって正直ちょっと退屈でしたね。

　さすがに後半で起こる王の死からキョンスが疑いを掛けられ、闇夜を逃げ回りながらも協力関係を結べる人たちと共闘し真犯人を追い詰めるところから面白くなってきます。ここら辺はもう歴史的背景を知らずとも普通のミステリー展開になるので楽しめます。

　とはいえ、やっぱり朝鮮王朝の背景や、多すぎる宮廷の登場人物でいろいろと混乱してしまったので、素直に楽しむにはちょいと厳しかったかなと感じましたね。