「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」★★★~君は月面着陸を信じるか | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2024』の掲載にあたって

 
君は月面着陸を信じるか
★★★
 
(2024年/アメリカ/132分/Fly Me to the Moon
 
【 監督 】
グレッグ・バーランティ
 
【 出演 】
スカーレット・ヨハンソン

チャニング・テイタム

ジム・ラッシュ

アンナ・ガルシア

ドナルド・エリース・ワトキンズ

ノア・ロビンズ

コリン・ウッデル

レイ・ロマノ

ウッディ・ハレルソン

 


 

【あらすじ】

 

 人類初の月面着陸を目指す国家プロジェクト“アポロ計画”の開始から8年が過ぎた1969年アメリカ。

 NASAのアポロ計画は失敗の連続で、国民の関心は薄れ、政治家からも予算ムダと削減を勧告されていた。

 そんな状況を打開すべく、ニクソン大統領の側近モーはPRマーケティングのプロフェッショナルであるケリーをNASAに雇用しイメージ戦略を仕掛けていくが、NASAの責任者コールはそのやり方に反発する。

 そんな中、絶対に失敗できない月面着陸を成功させるべく、モーはケリーに月面着陸のフェイク映像を撮影するよう極秘ミッションを与える。

 宣伝のためには手段を選ばないケリーも今回ばかりは反発するが、国家主権のためとゴリ押しされ葛藤する―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回劇場で鑑賞した映画である本作。これは、昔から陰謀論としてあまりにも有名な、「アポロは本当に月面に着陸したのか?」を壮大にネタにしたコメディドラマで、オカルト大好き陰謀論大好きな僕としては、劇場で予告編を観た時点で、これは絶対に劇場で観ようと心に誓っていた作品です。

 と言いながら予告編からはどんな内容なのかイマイチ掴み取ることはできなかったわけで、とにもかくにも劇場で観てみようとさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 この手のネタが好きな人が集ったのか、思ったよりも観客がいましたね。

 

 

 うーん、まあまずまずといったところでしょうか。悪くはないとは思うんだけど、なんか思ってたのとちょっと違うというか、陰謀論をネタにしている割にちょっと物足りない感じがしましたね。僕のようなオカルト・陰謀論大好きな人もそんな感想を持ったんじゃないでしょうか。なんか、イマイチ踏み込んでいないというか、フィクションなんだからもっとネタに踏み入ってほしかったですね。まあ、NASAが全面協力している以上、こういう結果にならざるを得なかったところはあったと思いますけどね。

 そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

 

1.悪くはないけど踏み込んでいない

2.君は月面着陸を信じるか

3.これよりも「カプリコン・1」をお勧め

 

 ネタを知らない人のために一応補足しておくと、アメリカが威信をかけて進めたアポロ計画において、全世界に中継して月に有人飛行し、ついに月面に偉大なる一歩を踏み入れたという人類最大の偉業を成し得たことは有名ですが、後年になりそれが嘘ではないか、ということがまことしやかにささやかれているというのが本作のベース。

 当時バチバチだったアメリカVSソ連の中で、この二国どっちが宇宙で偉業を成し得るかというまさに国家の威信が懸かっていたわけで、アポロ計画が失敗続き、ソ連は次から次へと結果を残していく中、アメリカはもう後がなかった。これが失敗すると、地球上の国家主権はソ連に奪われてしまう、そこでスタジオに月面ソックリなセットを組み、あたかも月面に着陸したかのような演出を壮大にでっち上げ、アメリカの威信を保った、というのが陰謀論者で語られている話。陰謀論者は数々の月面の写真を分析し、ここがおかしいあそこが変だとツッコみまくり、果ては演出は『2001年宇宙の旅』で名を馳せた映画の巨匠スタンリー・キューブリック監督がやったのではないか、とまで言われる始末。

 キューブリック監督はさておき、当時月面に行った宇宙船の能力がファミコン以下だということを考えると、決して飛躍したものでもないのではないかというのが僕の考え。まあ、そっちのほうが面白いし。

 

 本作でも、そんな陰謀論ネタを要所要所に詰め込んでいるので、明らかにこのネタを基にした映画であることは一目瞭然ではあるんですが、ちょっと前半が長くて退屈だったのと、ラブストーリー展開を挿入したところで僕的にはマイナス。NASA全面協力なだけにオチもああなっちゃうかーと、陰謀論好きな僕としてはちょっと不満でしたね。

 まあでも、ラストでスカーレット・ヨハンソンがウディ・ハレルソンに「宇宙人はいるの?」と聞いたとき、「人間に溶け込んでいる」と答えたのはちょっと面白かったです。

 

 

 この手の陰謀論ネタならば、本作よりも1977年の『カプリコン・1』という映画が個人的にはオススメ。月面着陸ではないものの、このネタを社会派サスペンスとして見事に描いていて実に興味深い映画でしたね。本作で全面協力したNASAが本作では協力を拒否したといういわく付きのSFサスペンス映画なので、ぜひとも観てほしい作品です。

 

 

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 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 地震雷火事親父。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:PERFECT DAYS ★★★★★

  2位:DUNE デューン 砂の惑星 PART2 ★★★★☆

  3位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 ★★★★

  4位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ★★★★

  5位:マッドマックス:フュリオサ ★★★★

  6位:キングダム 大将軍の帰還 ★★★★

  7位:帰ってきた あぶない刑事 ★★★★

  8位:シティーハンター(未) ★★★★

  9位:ゴールデンカムイ ★★★☆

 10位:カラオケ行こ! ★★★☆

  次点:ライド・オン ★★★☆

     密輸 1970 ★★★☆

     猿の惑星 キングダム ★★★☆

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:ハンガー・ゲーム0 ★★

  2位:ザ・ウォッチャーズ ★★☆

  3位:映画 マイホームヒーロー ★★☆

 

<その他ランク外一覧>

エクスペンダブルズ ニューブラッドコンクリート・ユートピアアクアマン 失われた王国ある閉ざされた雪の山荘でLift リフト(未)バッドランド・ハンターズ(未)哀れなるものたちファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ身代わり忠臣蔵雪山の絆(未)ボーはおそれているマダム・ウェブネクスト・ゴール・ウィンズARGYLLE アーガイル落下の解剖学ポップスが最高に輝いた夜(未)変な家サンクスギビングTALK TO ME トーク・トゥ・ミーゴーストバスターズ フローズン・サマーオッペンハイマーロードハウス 孤独の街(未)エクソシスト 信じる者恐怖の報酬(未)DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望REBEL MOON パート1:炎の子(未)ゴジラ×コング 新たなる帝国EBEL MOON パート2:傷跡を刻む者(未)エレベーター・ゲーム劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・班目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血バッド・デイ・ドライブマッチング範馬刃牙VSケンガンアシュラ(未)DOGMAN ドッグマンUltraman:Rising(未)セーヌ川の水面の下に(未)バッドボーイズ RIDE OR DIEクワイエット・プレイス DAY 1宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー(未)シャクラフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

 


 
 
 

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