「レディ加賀」★★★～小芝風花ちゃんが可愛いのでOK

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

小芝風花ちゃんが可愛いのでOK ★★★

(C)映画「レディ加賀」製作委員会 （2024年／日本／108分） 【　脚本・監督　】 雑賀俊朗 【　出演　】 小芝風花 松田るか 青木瞭 中村静香

八木アリサ

奈月セナ

佐藤藍子

森崎ウィン

檀れい

【あらすじ】

　石川県の加賀温泉にある老舗旅館“ひぐち”の一人娘・樋口由香は。タップダンサーを目指して上京するも、夢破れ実家に戻ってくる。

　ひぐちを継ぐため、女将ゼミナールに参加し女将修行をスタートさせるも厳しい修行に苦戦する。しかし、女将を目指す仲間たちに支えられ少しずつ成長していく。

　そんな中、加賀温泉を盛り上げるためプロモ―ターの花澤のもとプロジェクトが発足、由香は新米女将たちを集め、タップダンスのイベント開催に奮闘する―

【コメント】

　せっかくの夏休みにもかかわらず、実家・岩手県は台風直撃の憂き目にあい外出もままならない状況。実家滞在中も予報は雨、雨、雨の連続のため、幸先が思いやられる夏休みになっております。

　台風警報が発令されたそんな気候の中、ここは黙って家に籠って映画鑑賞でもするかと、動画配信サービス「U-NEXT」で前々から目をつけていた本作を鑑賞。

　今年の2月に劇場公開された小芝風花ちゃん主演の本作、ちょっと面白そうだなと劇場に観に行こうか迷ってたんですが結果的にスルー、夏休みのこの機会に観てみようかと思い鑑賞した次第です。

(C)映画「レディ加賀」製作委員会

　うん、なるほど。まあよくある王道のサクセスストーリー、その旅館の女将版といったところですね。最初は軽く見ていた旅館の女将という仕事、次第にその奥深さと自分自身に足りないところを発見し、少しずつ成長していく。そして、加賀温泉郷を全国にプロモーションすべく結成した「レディ・カガ」の舞台を成功させるべく奮闘するといったもの。王道のサクセスストーリーではありますが、この手の物語は観ていても爽快だし退屈はしませんでしたね。

　そんな僕の本作の感想は以下の３つです。

１．王道のサクセスストーリー、旅館の女将版

２．小芝風花ちゃんが可愛いのでOK

３．地震も乗り越えた加賀温泉郷

　個人的には主役の小芝風花ちゃんの魅力が本作でも溢れ出ていて実に可愛らしいので、それだけで本作はOK。決して変幻自在な役者じゃないし、だいたい似た役柄が多い彼女ですが、佇まいがとてもキュートだしコメディエンヌとしても優秀だし、なにより頑張っているという努力が垣間見えるところが良いです。本作で披露しているタップダンスについても、本作の撮影を前にかなり努力してモノにしたんだろうなーと感じさせますね。とてもサマになっていたし、クライマックスの独演は見どころです。

　彼女を支える「賭ケグルイ」シリーズの松田るかや、グラビアで活躍している中村静香や奈月セナ、こわもての女将ゼミナール講師の佐藤藍子、母親役の檀れい、胡散臭いプロモーター森崎ウィンなど、小芝風花ちゃんを支える役柄として良いしことをしていたと思いますね。

　まあ、全体的に地味目なサクセスストーリーではありますが、クライマックスのイベントシーン、ステッキをモップに持ち替えたタップや傘のダンスなど、観ていて楽しかったです。

(C)映画「レディ加賀」製作委員会

　折しも本作が劇場公開されたちょうど１ヶ月前の正月、能登半島地震が発生し多くの被害が出たところ。恐ろしいほどの絶妙なタイミングでした。

　幸い加賀市に大きな被害はなかったようですが、それでも一時は加賀温泉郷への客足が半減してしまったようで、それこそ伝統ある日本の温泉郷存続の危機だったようです。それでも実際、「レディ・カガ」の活躍により見事危機を乗り越えたようで、観光客も戻りつつあるとのこと。これもひとえに、日本のおもてなし精神と助け合い精神の賜物でしょう。

　僕自身、加賀温泉郷に足を運んだことはないですが、折を見て温泉に浸かりに行きたいと思います。

【2024年度 Myランキング】（8/12時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　夏休み早々台風直撃かよ！

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：PERFECT DAYS ★★★★★

　　２位：DUNE デューン砂の惑星 PART2 ★★★★☆

　　３位：デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション後章 ★★★★

　　４位：デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章 ★★★★

　　５位：マッドマックス：フュリオサ ★★★★

　　６位：デッドプール＆ウルヴァリン ★★★★

　　７位：キングダム大将軍の帰還 ★★★★