「ツイスターズ」★★★～前作の復習なしでも楽しめるド迫力竜巻映画

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

前作の復習なしでも楽しめるド迫力竜巻映画 ★★★

グレン・パウエル

アンソニー・ラモス

ブランドン・ペレア

デビッド・コレンスウェット

モーラ・ティアニー

サッシャ・レイン

ケイティ・オブライアン

ニック・ドダーニ

【あらすじ】

　ニューヨークで気象を予測する仕事をしているケイトは、かつて竜巻の研究のため無謀な実験を行い仲間を死に追いやってしまったことにトラウマを抱えていた。

　ある日、故郷オクラホマで史上最大規模の巨大竜巻が連続発生しており、かつての友人ハビから竜巻対策のため故郷へ戻ってきてほしいと懇願される。

　故郷に戻ったケイトは、そこで竜巻カウボーイで人気を博しているタイラーたちと出会う。最初は反目しあっていた二人だったが、故郷の惨状を目の当たりにし、力を合わせて竜巻に立ち向かっていく―

【コメント】

　さて、今回劇場で鑑賞した作品は、竜巻を題材にしたディザスターパニックムービーの本作。あの1996年にヤン・デ・ボン監督で公開された『ツイスター』のまさかの続編です。

　おいおい懐かしいな『ツイスター』なんて、30年近くも前ですよ。当時ノリにノッていたヤン・デ・ボン監督は今一体どこ行っちまったんだ。

　ともあれ続編ということで、前作の内容をすっかり忘れてしまっていたんですが、まあ大丈夫だろうとさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

　うむ、面白かった。前作もすげーなとは思いましたが、本作は最新のCGを駆使したさらにド迫力な竜巻で見応え十分。それに加えた人間ドラマも良くできていて、王道のディザスタームービーに仕上がってましたね。『ツイスター』の続編と謳いながらも、前作とは全然関連性はない単独作品として、楽しんでみることができました。

　そんな僕の本作の感想は以下の３つです。

１．前作の復習なしでも楽しめるド迫力竜巻映画

２．本当は心優しき竜巻カウボーイ

３．自然災害には常に備えよう！

　本作の見どころは、やっぱり何と言っても最新CGを駆使した本物さながらのド迫力な竜巻。そんな巨大な竜巻にSNSのバズり目当てでヒャッハー！とばかりに突っ込んでいく竜巻カウボーイなるものが実際にいるのかどうかは定かではないですが、それでも細部をあそこまで映像表現した迫力はさすが。クライマックスで竜巻を消す論理はよく分からんけど、まあ細かいところは映画なので良しとしても良いかと。

　これに加えた人間ドラマ部分も見どころが多くて、かつて仲間を死に追いやってしまった主人公ケイトのトラウマや、ヒャッハーな竜巻カウボーイが実のところ竜巻被害にあった人たちを支援して回っている心優しき集団たちだったということ、そして、彼らが共闘して巨大竜巻に立ち向かっていく雄姿など、単なる自然災害映画には終わらせていないところもさすがです。

　実際に映画のとおりに竜巻をなくす技術が開発されれば、人間はまた一歩自然災害に打ち勝つことができますな。