「ゴジラvsコング」 ★★☆~細かい部分が雑過ぎて台無し | そんなことより恋をしろ

そんなことより恋をしろ

『映画を観るよりもお前は恋をしろ恋を』
…そんな感じのブログです。

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2021』の掲載にあたって

 
細かい部分が雑過ぎて台無し
★★☆
(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

 

(2021年/アメリカ/114分/Godzilla vs. Kong)
 
【 監督 】
アダム・ウィンガード
 
【 出演 】
アレクサンダー・スカルスガルド
ミリー・ボビー・ブラウン
レベッカ・ホール
ブライアン・タイリー・ヘンリー
小栗旬
エイザ・ゴンザレス
ジュリアン・デニソン
カイル・チャンドラー
デミアン・ビチル
 

 

【あらすじ】

 

 ゴジラがキング・オブ・モンスターズとして君臨、モンスターたちにより壊滅的な被害を受けた地球。

 特務機関“モナーク”は、ゴジラと古くから因縁があるキングコングを基地に収容し、ゴジラと接触をしないよう監視していた。

 そんな中、突如としてゴジラが巨大企業“エイペックス”を襲撃、そこで働く陰謀論者のバーニーは、謎の装置を発見し、ゴジラ襲撃の原因はそれにあると睨む。

 一方、元モナークのネイサンのもとにエイペックスのCEOウォルターと芹沢が訪れ、対ゴジラ兵器開発のため、キングコングを怪獣の故郷である地下空洞世界へ向かうよう依頼する。

 キングコングを地下の入り口である南極へ輸送中ゴジラが襲撃、ゴジラとコングの未曽有の対決が幕を開く―

 

 

【コメント】

 

 さあ!2014年『GODZILLA ゴジラ』から始まった、日本が誇る怪獣ゴジラのハリウッド版である通称“モンスターバース”の、2017年『キングコング 髑髏島の巨神』、2019年『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に続く第4弾がいよいよ公開!ゴジラとキングコングがいよいよクロスオーバーする大注目さくいhンです。

 本作もまた、新型コロナの影響で公開延期を余儀なくされた作品ですが、蓋を開けてみればアメリカや中国では予想を上回る大ヒットを記録したようで、前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のモンスターたちの神々しいばかりのド迫力が最高だっただけに、これは期待せずにはいられないと、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

 

 「映像は最高、ドラマは最悪」。これは前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公開時に多く声が上がっていた評価です。最高傑作と評価した僕としても、確かにあのご都合主義的なドラマ部分はいかがなものかと感じていましたが、あれは映像で十二分にカバーできていたと思うんです。じゃあ本作はどうだったかというと、「映像は最高、ドラマは最悪」をまんま引き継いでしまったどころか、最悪なドラマ部分が悪目立ちしてしまっているという残念な結果。迫力の映像はともかく、ドラマ部分の細かい部分がいろいろと雑過ぎて、世紀の対決が台無しになってしまったと言わざるを得ませんね。今回ばかりは迫力の映像でカバーすることができなかったと感じます。

 今回は本当に前作を上回るストーリー部分の雑さが目立つ。いわゆるご都合主義的な展開、キャラもアイテムもストーリーを展開させるために都合良くわざとらしく配置されている。そんなわざとらしい部分があまりにも多すぎて、世紀の対決であるクライマックスでは、それが積もり積もって興ざめな状態に。個人的に最も呆れたのは、「パスワードが分からない!そうだ!」と、機械に酒をぶちまけてショートさせるというところ。開いた口が塞がらなかったですね。これが80年代だったら許されたのかもしれないが、目の肥えた現代の映画ファンはこんなわざとらしさで胡麻化すことはできないですよ。

 

 とはいえ、本作でも迫力の映像を堪能できるのは確か。ここはさすがハリウッド、お金の掛け方がまるで違う。ネタバレになりますが、本作はゴジラとキングコング以外に、ついにあのメカゴジラが登場します。この登場は事前情報がなかっただけにおおっ!と前のめりになってしまいましたね。ついにハリウッドデビューした小栗旬演じる芹沢蓮がわけわかんない電脳装置(ここもツッコミどころ)で動くシロモノのようで、このメカゴジラの動力源が雑なのもどうかと思いましたが、メカゴジラが登場しただけでも良しとしましょう。

 

(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

 

 そんなわけで、待望の第4作目がドラマ部分で足を引っ張ったので、今回ばかりは目をつぶることはできないと評価を低くさせてもらいました。

 さて、今後のモンスターバースですが、良くも悪くも本作で一区切りといったところでしょうか。本作は次作に続くエンドロール後のお楽しみ映像が無かったことからも、第1フェーズが終了したんでしょう。とはいえ、続編の構想もあるらしく、本作が世界で大ヒットしたところからも確実に第2フェーズとして始動するでしょう。

 映像は申し分ないとして、次回からはストーリー部分をしっかりと練ってほしいところですね。

 

 

【2021年度 Myランキング】(7/4時点)

 

 本作は、本年度のワースト3中2位(暫定)にランクイン。

 仕事のハードル急に上げるの勘弁してくれ。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:ファーザー ★★★★★

  2位:すばらしき世界 ★★★★

  3位:ヤクザと家族 The Family ★★★★

  4位:Mr.ノーバディ ★★★★

  5位:ガンズ・アキンボ ★★★★

  6位:ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 ★★★★

  7位:映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット ★★★★

  8位:哀愁しんでれら ★★★☆

  9位:映画大好きポンポさん ★★★☆

 10位:RUN ラン ★★★☆

  次点:ザ・ファブル 殺さない殺し屋 ★★★☆

      騙し絵の牙 ★★★☆

       新 感染半島 ファイナル・ステージ ★★★☆

      

      

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:樹海村 ★★

  2位:ゴジラvsコング ★★☆

  3位:さんかく窓の外側は夜 ★★☆

 

<その他ランク外一覧>

燃えよデブゴン TOKYO MISSION銀魂 THE FINALおとなの事情 スマホをのぞいたら名も無き世界のエンドロールファーストラヴチャイニーズ・ゴースト・ストーリー(未)アーカイヴ太陽は動かないコスモボールインビジブル・スパイブレイブ-群青戦記-フローズン・ストーム(未)魔女がいっぱいマシンガール DEAD OR ALIVEホムンクルス#フォロー・ミー星の王子ニューヨークへ行く2クローゼットザ・スイッチ恋する遊園地るろうに剣心 最終章 The Finalノンストップズーム/見えない参加者ノマドランドプロジェクトV食われる家族ウィッチサマー地獄の花園クレイジーズ 42日後明日への地図を探して(未)アオラレプラットフォームクワイエット・プレイス 破られた沈黙フロッグトゥモロー・ウォー

 


 
 
『ゴジラvsコング』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 
映画 ブログランキングへ