「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
セバスチャン・スタン
クリストファー・プラマー
ウィリアム・ハート
エド・ハリス
サミュエル・L・ジャクソン
ジェレミー・アーヴァイン
ピーター・フォンダ
【あらすじ】
1999年、アメリカ。
空軍省のハフマンは、上司の指示により、1966年のベトナム戦争で命を落とした空軍落下傘救助隊のピッツェンバーガーという兵士の名誉勲章がなぜ30年以上も却下され続けてきたのか調査する。
はじめは、畑違いの仕事に乗り気ではなかったハフマンだったが、退役軍人たちから証言を集めるうちに親身に取り組み始める。そして、ピッツェンバーガーの真の姿と名誉勲章授与を阻み続けた陰謀の存在を知ることになる―
【コメント】
さて、今回劇場で鑑賞したのは、何やらネットで評判の良い本作。実話の基にした戦争ドラマですね。
公開されていたのは知っていましたが、それほど注目していた作品ではなかったのでスルー気味だったのですが、ネットの評判が非常に気になり、遅ればせながら「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
(C)2019 LFM DISTRIBUTION, LLC
これは・・・やられた・・・号泣、号泣、大号泣。感動ポルノなんて言われてもいい。クライマックスで涙腺崩壊、涙が止まらない。これだけ映画で泣いたのは久しぶりでしたね。
アメリカにおいて、兵役に就いた兵士にとって名誉勲章というものがどれほど誇り高いものなのか、僕をはじめとして日本人にはピンとこないものかもしれませんが、その基準が「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、若しくは自己犠牲を示したアメリカ軍人」で大統領から直接授与されるもの、というところから見ても、最高位に位置する勲章だと言えるでしょう。本作は、アメリカ軍人にとって名誉勲章というものがいかに誇り高く重いものであるかが分かる作品だと思います。
本作の主軸となる人物ピッツェンバーガーは、空軍の救助隊でありながら、まさにその義務を超え自分の命と引き換えに多くの兵士の命を救った勇敢な兵士。なのにどうして30年もの間、名誉勲章を却下され続けてきたのか。彼に命を救ってもらった兵士が30年もの間申請し続けてきたことに対し、単なる政治目的で却下し続けてきた事実。ラストのスピーチシーンはあまりに出来過ぎかもしれませんが、これでピッツェンバーガーがやっと救われたのかと思うと涙が止まらない場面でしたね。
(C)2019 LFM DISTRIBUTION, LLC
本作には、とにかくいぶし銀なベテラン俳優が数多く出演しているのも見どころ。クリストファー・プラマーにウィリアム・ハート、エド・ハリス、サミュエル・L・ジャクソン、そして本作が遺作となった名優ピーター・フォンダ。彼らのどっしりと重厚な演技がさらに感動を増幅させていて、一見地味なドラマ映画でも見応え十分な作品でしたね。
【2021年度 Myランキング】(3/21時点)
本作は、本年度のベスト10中4位(暫定)にランクイン。
もうパーカーは暑いな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:すばらしき世界 ★★★★
4位:ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 ★★★★
5位:哀愁しんでれら ★★★☆
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:太陽は動かない ★★☆
3位:
<その他ランク外一覧>
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