「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
ヴィンス・ヴォーン
キャスリン・ニュートン
ケイティ・フィナーラン
セレステ・オコナー
アラン・ラック
【あらすじ】
家は母親の言いなり、学校ではいじめの的になっている女子高生ミリー。
凶悪な連続殺人鬼の“ブッチャー”が世間を騒がせていたある夜、学校のグラウンドで母の迎えをひとり待っていたミリーの前に突如ブッチャーが現れ、ミリーは短剣を突き立てられる。
ところが、目覚めたミリーの体はブッチャーに、ブッチャーはミリーの体に入れ替わっていた。
短剣に秘密があると確信したミリーは、元の体に戻るべく親友たちとともに短剣とブッチャーを探し出そうとするのだが、ブッチャーはミリーの体を使って殺戮を繰り返していく―
【コメント】
さて、今回劇場にて鑑賞したのは、ホラーの殿堂ブラムハウス製作による本作。当初、年初めに公開予定だったのが、先の2度目の緊急事態宣言の発令により公開延期となっていたものです。
僕は本作の公開を非常に楽しみにしておりまして、ブラムハウス製作、そして「ハッピー・デス・デイ」シリーズのクリストファー・ランドン監督とあれば期待に胸が躍らないわけがない。無策無能の緊急事態宣言のせいでお預けを食らっていましたが、満を持しての公開ということで「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
(C)2020 UNIVERSAL STUDIOS
うむ、面白かった。これまでさんざん擦られてきた入れ替わりネタですが、殺人鬼といじめられっ子の女の子が入れ替わることで、可愛らしい猟奇殺人鬼のいっちょアガリ。躊躇なく残虐な手法で殺しまくる女の子と、乙女の心に入れ替わった小汚いオッサンのギャップが実にユーモラスで楽しかったです。もっとも、面白いには面白いんだけど展開やオチも割と想定どおりだったのが少々残念だったところ。オーソドックスなのは決して悪くはないんだけど、もうちょっと想像を超えてほしかったかなと。
展開としてはよく考えているなとは思いましたけどね。入れ替わったけど結果的にブッチャーが全部しでかしたことに着陸するように構成していたり、殺される奴がざまぁwと思わせる憎たらしい奴だったり。あの伝説のホラー映画『13日の金曜日』をまんまパロったオープニングでニヤッとさせるし、殺され方もジェイソンを彷彿とさせるユーモラスかつ程よいグロさで非常に良い。
おそらくは80年代のオーソドックスなホラー映画へのオマージュも込められていたんじゃないかと思いますね。けど、やっぱりそれを踏襲しただけでは足りなかった気がします。ホラー映画も進化していますからね、ちょっとひねりを加えればもっと良くなったと思いますね。正直、クライマックスはちょいと蛇足だったと感じました。
(C)2020 UNIVERSAL STUDIOS
そんなわけで、ブラムハウス製作そしてクリストファー・ランドン監督だっただけに、ちょっと期待値を高く設定しすぎたかなと。だけど、往年のホラーテイストが詰まっているし、要所要所で笑わせてくれるので、ライトなスラッシャーホラーとして十分に楽しめる作品だったと思います。
これからもブラムハウスには大いに期待しますよ!
【2021年度 Myランキング】(4/18時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
3度目の緊急事態宣言とかふざけんな!
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:すばらしき世界 ★★★★
4位:ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 ★★★★
5位:哀愁しんでれら ★★★☆
6位:騙し絵の牙 ★★★☆
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:太陽は動かない ★★☆
3位:
<その他ランク外一覧>
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