「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
ジョン=ポール・ハワード
パイパー・クールダ
ツァラー・マーラー
ケビン・ビグリー
リチャード・エリス
ジェイソン・ジョーンズ
アジー・テスファイ
【あらすじ】
両親が別居中で複雑な心境の高校生ベン。彼は、夏休みを利用して、別居中の父親リアムの住む町にやってくる。
ベンは隣の家に住むディロンという少年と仲良くなるが、ディロンはなぜか母親アビーにひどく怯えていた。それから数日後、ディロンは突然姿を消してしまう。
不審に思ったベンは、隣の家族のことを調べ始め、アビーが1000年も生きている魔女に身体を乗っ取られているという恐るべき事実を知る―
【コメント】
あー緊急事態宣言腹立つー。身体バキバキー、ジム行きたいよー、マッスル萎んできちゃったよー。
とまあ、運動不足による肩コリが著しい今日この頃ですが、とりあえずは自宅での映画鑑賞に尽きるなと、週末行きつけのTSUTAYAで目に留まったのが本作。
本作もまた、「未体験ゾーンの映画たち2021」で公開された一本で、あのサム・ライミ監督が絶賛!という相変わらず嘘か真か分からない宣伝文句に惹かれたわけですが、本土アメリカではコロナ禍の状況で、ドライブインシアターで話題となった作品のようで、そうなりゃ観ないわけにはいかないなと手に取ってみた次第です。
(C)Cailleach Productions, LLC.
うむ、なるほど。まあB級ホラーといえばそうなんですが、映画祭りの一本として公開されたわりにはなかなかによくできていて、まるでスティーヴン・キングを彷彿とさせる青春ホラー映画でしたね。そこそこ楽しめました。
ウィッチなので魔女らしきものが登場するんですが、まあぶっちゃけ、魔女なのか地底人なのか分からないような人間型モンスターで、人間の体を乗っ取るというより着込んじゃうというのが正解な乗っ取り方。そこそこグロいです。そんなモンスターを相手に、複雑な環境で育つ多感でひ弱な青年が奮闘するというもの。リア充にいじめられたり、ほのかなピュアラブ展開もあったり、テイストはもうそのまんまスティーヴン・キング作品のそれ。おそらく意識して作ったんじゃないかと感じます。
そして意外だったのは、クライマックスにちょっとしたどんでん返しがあるということ。ポスターに記載されている魔女の能力「彼女は記憶を消すことができる」というところにかかっていて、純粋な青春ホラーで展開されると思いつつ、このどんでん返しはちょっと意外で「おっマジか」なんて身を乗り出してしまいましたね。話題になったのも頷けます。
(C)Cailleach Productions, LLC.
そんなわけで、意外な展開もあってそこそこ楽しめた青春ホラー作品でした。アメリカのリア充いじめっ子って本当テンプレどおりな感じで憎たらしさが伝わってきますね。
ちょっと前にあったスティーヴン・キング作品祭りは落ち着いちゃったんですかね~。まだまだキング作品は名作傑作がたくさんあるので、こんな青春な怖い映画また観たいところです。
【2021年度 Myランキング】(5/22時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
胃痛の原因はチョコの食い過ぎでした。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:ファーザー ★★★★★
2位:すばらしき世界 ★★★★
5位:ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 ★★★★
6位:哀愁しんでれら ★★★☆
7位:騙し絵の牙 ★★★☆
9位:ノンストップ ★★★☆
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:太陽は動かない ★★☆
3位:
<その他ランク外一覧>
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