「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」 ★★★☆~男は女で成長する | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

 
男は女で成長する
★★★☆
(C)2017「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」製作委員会
 
(2017年/日本/100分) 
 
【 脚本・監督 】
大根仁

 

【 出演 】
妻夫木聡
水原希子
新井浩文
安藤サクラ
江口のりこ
天海祐希
リリー・フランキー
松尾スズキ
 

 

【あらすじ】

 

 奥田民生を崇拝する35歳のコーロキは、おしゃれ雑誌“マレ”の編集部に異動。おしゃれな職場に戸惑いながらも、編集長・木下のフォローでなんとか馴染んでいった。

 ある日、仕事で出会ったアパレルブランドのプレス・天海あかりに一目ぼれ。必死のアピールであかりを見事ゲットしたコーロキだったが、あかりの自由奔放で気まぐれな生き方にコーロキは振り回されてしまう―

 

 

【コメント】

 
 さて、10月1日は日曜日の映画デーということで、とにもかくにも何でもいいから映画を観なきゃ損だと「立川シネマシティ」に向かいチョイスしたのが本作。
 見たところラブコメっぽい感じだったのであまり趣味ではなかったけど、『モテキ』や『バクマン』の大根仁監督であればやってくれるだろうと鑑賞してみた次第です。
 
 

(C)2017「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」製作委員会

 
 
“経験あり”の僕には感慨深い映画
 
 いや~なんか、若かりし頃をしみじみと思いだす、とても感慨深いラブコメ映画だったな~。恋愛において本作のような経験をした男ならばきっと同じ感情を抱くことでしょう。僕はとっても面白かったです、なにせ“経験あり”ですから。
 内容的には自由奔放に生きる美女とそれに振り回される男たちという、よくあるフォーマットに則ったラブコメなわけですが、そこは大根仁監督、おしゃれ感満載の雰囲気に仕上がっていて既視感を感じさせることなく見せているのが凄いところ。ただのラブコメじゃなく、場面によってはちょっとミステリアスでホラーっぽい演出もしていて観ていて飽きない。大根仁監督さすがの手腕といったところでしょうか。
 僕はユニコーンの流れで初期の奥田民生は好んで聴いてたので、劇中で流れる曲にも感慨深いものがありましたね。もっとも本作ではこれでもかというくらい民生の曲を詰め込んでいるので、「これって単に監督の趣味なんじゃね?」とも感じましたが、劇中で繰り広げられるおしゃれな展開と、決しておしゃれとは言い難い民生の音楽とのギャップが、逆に主人公コーロキの必死さを伝えていて悪くなかったと思います。ここでまたおしゃれな曲を使うとガラッと変わりますからね。
 
 
自由な生き方の水原希子はハマり役
 
 男に惑わされず自由に生きる天海あかり役の水原希子は、まさにハマり役だったと思いますね。
 まあぶっちゃけ、さほど好きな女優ではないんですが、決して美人じゃないけどどこか男を惑わす容姿と男を振り回す小悪魔ぶりは、彼女ならではのキャラだったと思います。男が見れば、彼女の振る舞いは決して褒められたものじゃなく、客観的には腹立たしいものではあるけれど、それを越して世の男が放っておけない魅力があるから憎みたくても憎めない。「やっぱり好き!」ってなってしまう。そんな、自由で何者にも縛られない生き方をする女性にピッタリでしたね。下着姿になったりキスの雨あられシーンも凄く、体張ってるなーと感じましたね。
 
 
男は女で成長する
 
 本作のコーロキと似たような経験をした僕ですが、結局のところ、こういう女性と関わることで精神的にも男は成長したりするんですよね。本作のラストでもコーロキは立派に成長した姿を見せていましたが、あかりという存在はそこにたどり着く過程のひとつだったんですね。
 はたから見れば腹立たしい天海あかりの生き方ですが、彼女は決して男を騙しているわけでもなく、単に彼女の恋愛ライフスタイルなわけで、彼女は彼女で人生を謳歌しているわけです。単に男が群がってくるのを彼女なりに捌いているだけ。こういう女性は世の中にごまんといますよ。男はそんな彼女の手の上で転がされているだけなんですね。それに男は気づき本当の愛というものが分かる。男が本物を見つけられるようになるためのステップだったなわけです。
 本作のラスト、コーロキが海を必死になって泳ぐ姿は、まさにそんな恋愛の過程を必死にもがいているさまを表現しているんじゃないかと思います。男はそんな地べたをはいずって真実の愛にたどり着く。そんなラストだったと感じますね。
 
 

(C)2017「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」製作委員会

 

 

【2017年度 Myランキング】(10/1時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 長袖出すか。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:沈黙 -サイレンス- ★★★★☆

  2位:愚行録 ★★★★

  3位:帝一の國 ★★★★

  4位:三度目の殺人 ★★★★

  5位:ハクソー・リッジ ★★★★

  6位:ジョン・ウィック:チャプター2 ★★★★

  7位:パージ:大統領令 ★★★★

  8位:チア☆ダン ★★★★

  9位:暗黒女子 ★★★★

 10位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ★★★★

  次点:銀魂 ★★★★

     メッセージ ★★★☆

     おじいちゃんはデブゴン ★★★☆

     

 

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:無限の住人 ★☆

  2位:アサシン クリード ★★

  3位:グレートウォール ★★

 

 

<その他ランク外一覧>

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『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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