「アサシンクリード」　★★～全編、睡魔との闘い

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

全編、睡魔との闘い ★★

【　出演　】マイケル・ファスベンダーマリオン・コティヤールジェレミー・アイアンズブレンダン・グリーソンマイケル・K・ウィリアムズアリアンヌ・ラベッドシャーロット・ランプリング

【あらすじ】

　死刑囚のカラム・リンチは、遺伝子操作によりDNAに眠る祖先の記憶を追体験させられる。彼が体験したのは、ルネサンス期スペインでテンプル騎士団と対立していたアサシン教団の一員。

　伝説のアサシンであった彼は、追体験を繰り返すたびにアサシンの能力に目覚め、伝説の秘宝“エデンの果実”の秘密を知ることになる―

【コメント】

　さて、台風近づく9月の三連休。三連休の2日目は、あいにくの大雨ということで、せっかくの連休を潰されてしまった哀しみとともに、その日は家に籠り事前にTSUTAYAにてレンタルしてきた本作を鑑賞。

　本作は、アメリカで開発されたPS3やXboxのゲームから生まれた、よくあるゲームからの実写化ということで、劇場公開当時、観ようかどうか迷ってはいたものの、そもそもゲームをほとんどしない僕にとっては全くもって食指が伸びず、“ゲームの実写化＝クソ映画”という方程式もあったりなかったり。

　ともあれ一応観とくか、とレンタルで手に取った次第です。

　いや～、大変ツマンネ。やはり“ゲームの実写化＝クソ映画”という方程式にピッタリハマってしまいましたな。オープニングからエンディングまで、全編において終始退屈の極み、もはやいかに睡魔と闘っていくかが課題となる非常につまらん映画でしたね。よかった、劇場で観なくて。

　もともと中世ヨーロッパを舞台とした映画というのがてんで苦手なんですね、僕。まったくもって日本人には身近なものではないので、十字軍とかテンプル騎士団とか全然ピンと来ないわけです。加えて、現代パートにおけるDNAの記憶を追体験させるという、人間を宙づりさせるあの妙チクリンな機械もなんだかな～といった感じ。現代と中世をころころと変えながら、なんか派手に暴れてるな～といった印象しかなくて、ストーリーが全然入ってこない。

　クライマックスも現代にアサシン登場みたいな終わり方で、ダークヒーロー誕生、続編作りまっせ！みたいな自信満々な意気込みが何とも空回りな感じ。ゲームの知識がないからこれだけ退屈になってしまったのかもしれないけど、それでも退屈させすぎ。ハマる人にはハマるのかな～これ。

　中世パートだけでよかったんじゃねーの？とも思いますね。テンプル騎士団と戦うアサシン集団の活躍。現代パートは必要だったのか非常に疑問です。もしかしたら次作でアサシンを活躍させるための布石なのかもしれませんけどね、次ができたとしても観る気はないです、はい。