「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
【あらすじ】
【コメント】
さて、お騒がせアクター、メル・ギブソンによる、実に10年振りとなる監督作品である本作。
本作は、前々から「とにかく凄い!」という評判があり、かなり楽しみにしていた映画なのです。と同時に、「戦場シーンがかなりグロい!」という口コミもあり、映像に容赦ないメル・ギブソン監督がどれほど容赦なくグロった演出をしているのか不安もありつつ、勇気をもって「MOVIX昭島」に足を運んだ次第です。
アメリカらしいヒロイックな映画
面白かった!めっちゃ面白かった!!!評判どおりのド迫力の戦闘シーンと、ひとりの男の信念に基づいた真実のドラマ。アメリカらしいヒロイックな戦争映画ではありましたが、久々に見応えがある戦争映画でしたね!
映画は大きく2部に分かれていて、第2次世界大戦の最中、前半は主人公デズモンドの信念が同胞たちに認められるのかどうかというドラマがメイン、そして後半、無残な死体が山のように積み重なる凄惨な戦場“ハクソー・リッジ”において、デズモンドの信念が通用するのか、過酷な状況においても彼は信念を貫くことができるのか?という、純粋な戦争映画というよりも、一人の男の生き様を描いた映画と言えるでしょう。ゆえに、迫力の戦闘シーンを目的で観るとちょっと肩透かし食らうかもですが、それでも確かな見応えがあるのは間違いない。プライベートでは散々なメル・ギブソンも、本作で評価ががらりと変わったんじゃないかと思いますね。
刮目!ド迫力のリアルな戦場シーン!
とはいえ、やっぱり後半の戦場シーンを語らないわけにはいかないでしょう。有名な沖縄戦、前田高地のノコギリ崖“ハクソー・リッジ”での戦闘シーン、とにかくリアルで凄惨、『プライベート・ライアン』を彷彿とさせるド迫力の戦場シーンでしたね!
当初、この場面がとにかくグロい!という前評判を得て、過去に観た塚本晋也監督『野火』が甦り躊躇っていた訳ですが、始まってしまえば全然余裕、というか、誰がこんなバカな宣伝してるのか分かりませんが、そんなグロシーンを気にする余裕なんてないくらい激しい戦闘シーン。戦場とはこういう場所なのか、と改めてその凄惨さ過酷さを体感させられるリアルな場面だったと思います。
とはいえ、ゾンビの如く襲い掛かる大群の日本兵はさすがにツッコミどころではありますが、それも含めて見応えがある戦場シーンだと思います、
本作に見るデズモンドの信念と宗教観
主人公デズモンドは、自己の経験から十戒の「汝殺すなかれ」の信念を曲げることなく戦場を生き抜き、それが本作の肝であり観客の心を掴むとこだと思います。まあ、宗教観という観点としては非常に分かりやすいものだし、感情移入もしやすいキャラクターだったと思います。
そういった観点からすると、先に観たマーティン・スコセッシ監督『沈黙 -サイレンス-』は改めて宗教というものについて考えさせられる深いものだったなーと、ふと感じてしまったり。とはいえ、人を殺さなくては生き抜いていくことができない過酷な戦場において、何十人もの同胞を助け出すという行為、それどころか敵である日本兵でさえ助けるという信念を貫き通したのは称賛に値する行為であると思いますね。
長いものに巻かれて生きることが当たり前となってしまった自分の人生も、本作を観て信念というものを考えさせられましたね。
【2017年度 Myランキング】(6/25時点)
本作は、本年度のベスト10中4位(暫定)にランクイン。
ボーナスでなに買おうかな~
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:愚行録 ★★★★
3位:帝一の國 ★★★★
4位:ハクソー・リッジ ★★★★
6位:チア☆ダン ★★★★
7位:暗黒女子 ★★★★
8位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ★★★★
9位:メッセージ ★★★☆
10位:おじいちゃんはデブゴン ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:無限の住人 ★☆
2位:グレートウォール ★★
<その他ランク外一覧>
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