「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
【あらすじ】
新宿歌舞伎町のスカウト会社バーストは勢力拡大のため横浜進出を決定、スカウトマンの白鳥龍彦と幹部の関玄介らは横浜の地を踏む。しかしそこは、同じスカウト会社ウィザードの社長滝正樹が支配する難攻不落の王国だった。
警察やヤクザとも手を結ぶ滝のもとでバーストは苦戦を強いられ、次第に新宿と横浜は全面戦争へと突入する―
【コメント】
2015年公開『新宿スワン』からわずか1年半、綾野剛の当たりキャラと言っても過言ではない白鳥龍彦がまた帰ってきた!
前作もまあまあ楽しめる映画だったし、鑑賞してなんとなく「こりゃ続編あるかもな~」とは感じていましたが、間髪入れずの公開ということでさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
相変わらずの白鳥龍彦だが前作よりややパワーダウン
うん、なるほどね。まあ期待どおり、まずまず楽しめました。
前作と間が空いていなかったのもよかったのかもしれませんが、綾野剛演じる白鳥龍彦は相変わらずの暴れっぷりフェミニストっぷりで、「あ~龍彦が帰ってきた」と安心させることうけあい。綾野剛ファンなら大満足の続編だと思います。
そして、前作に引き続き本作も相変わらずケンカケンカの連続で、舞台が歌舞伎町から横浜に変わっただけで、やってることは前作と大差ありませんね。
個人的には、前作よりややパワーダウン感が否めない出来だったかなと。前作はエピソードを詰め込み過ぎた感じはあったものの、龍彦の成長物語だったり沢尻エリカや真野恵里菜とのドラマがあったり山田孝之との対決だったりと、内容もキャラも濃ゆい奴らが勢ぞろいだったので、それなりに見応えはあったんですが、本作のキャラはいまいちパンチがない。浅野忠信、広瀬アリス、椎名桔平のような魅力的な役者を揃えてはいるものの、どうも今回は薄味。
まあ、綾野目当てなら全然損はないですけどね。
なんだかんだで広瀬アリスはかわいい
本作のヒロインは広瀬すずの実のお姉ちゃんである広瀬アリスで、最近は地上波でも姉妹で出ていたりと、姉妹揃って絶賛売り出し中といったところですが、なんだかんだでやっぱり広瀬アリスもかわいいなと本作で感じましたね。
彼女を初めて観たのは2014年映画『銀の匙』でしたが、妹とは違ってセクシーな面を披露していてそれが本作でも発揮されているので、演技力としてはまだまだですが、妹すずとの差別化がはっきりしていてキャバ嬢の役がピッタリだったかと。
妹すずももちろんかわいいですが、それとはまた違う魅力を持った姉アリスの今後の活躍が楽しみです。
園子温の雇われ監督映画
前作しかり、なんとなく観てて思ったんですが、やっぱり園子温の雇われ監督感が否めない。悪くいってしまえば頼まれて監督した“やっつけ映画”というところです。
前作と同様、本作でもこれまで観てきた園監督のテイストは皆無で、完全に園ワールドを廃しあくまで万人受けするエンタテイメントに徹していますね。パンフによると、プロデューサーである山本又一朗を絶対的に信頼しているようですし、完全な園ワールド映画を作るためには資金を得なくてはならないんでしょう。それはそれで全然否定はしませんけどね、映像から感じる“やっつけ感”だけは観てる側に感じさせてほしくないのは正直な感想です。
そんなわけで、綾野剛の当たりキャラである本作、第3弾も作るならもちろん劇場に足を運びますよ。
【2017年度 Myランキング】(1/21時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
鑑賞後、キャバクラに足を運んだのは言うまでもない。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:
2位:
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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