「咲 -Saki-」　★★★～麻雀スポ根青春アイドル映画

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

麻雀スポ根青春アイドル映画 ★★★

(C)小林立／SQUARE ENIX・「咲」プロジェクト （2017年／日本／109分）【　監督　】小沼雄一【　原作　】小林立

咲-Saki- コミック 1-15巻セット (ヤングガンガンコミックス)

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【　出演　】浜辺美波浅川梨奈廣田あいか古畑星夏山田杏奈武田玲奈山地まり永尾まりや玉城裕規佐野ひなこ夏菜

【あらすじ】

　全国高校麻雀大会のインターハイに向け長野県予選に集った清澄高校・竜門渕高校・風越学園・鶴賀学園の４校。

　清澄高校一年生の宮永咲ら５人の女子高生雀士は、優勝候補である強敵の竜門渕高校と風越学園という強敵を前に、それぞれの思いをかけて戦う―

【コメント】

　さて、今回はちょいと趣を変えた映画鑑賞。というのも、僕の地元・岩手から東京に遊びに来た十数年来の友人がどうしても観たい映画があるというので、じゃあ付き合うぜと観に行ったのが本作。

　どうやら本作のアニメ版が気に入ってたようで、地方ではなかなか公開されない小規模な映画なので、上京の折に観たかったとのこと。しかしながら僕、麻雀のルール知らないしなーと思っていたところ、当の友人も麻雀できないとのこと。

　そういうわけで、都内でも上映館数が少ない中、「池袋シネマ・ロサ」に二人して足を運んだ次第です。

(C)小林立／SQUARE ENIX・「咲」プロジェクト

麻雀スポ根青春アイドル映画

　いや～なんか・・・良かったな～。麻雀知らないけど、なんだかんだで面白かったです。まさに麻雀に全てを懸けた女子高生たちのスポ根青春アイドル映画でしたね。

　そもそも、本作の前日譚として昨年12月にTBSの深夜ドラマ枠で４話ほど放映していて、本作の映画版はその続きという位置付け。ゆえに、映画版ではキャラや人間関係の説明も特になく、オープニングからいきなり長野予選が始まるんですね。しかしながら、映画でよくある人間関係のかったるい説明じみた展開を省くことで、逆に映画全体にテンポの良さを出している。麻雀のルールが分からなくても何が起きているのかが分かるような展開。そして、強豪たちと戦うスリリングさと、あえてドラマチックな部分を極力省き、麻雀の戦いに重きを置いた飽きさせない展開。麻雀を知っていれば、さらに楽しめるんじゃないでしょうか。

　それぞれのキャラたちも魅力的で可愛らしいし、演技こそたどたどしいもののアイドル映画として全然楽しめる映画でしたね。ちょっとドラマ版とアニメ版が観たくなってきました。

浜辺美波ちゃんの透明感のある可愛らしさ

　なにぶんアイドル文化にはさほどノッていない僕なので、本作で登場するコたちはほとんど知りませんでした。しかしながら、本作の主人公である宮永咲役の浜辺美波ちゃんは、これからの活躍が大いに期待できるルーキーだと思いましたね。

　このコは2011年に東宝シンデレラオーディションでニュージェネレーション賞を受賞しているようで、本作でもその純粋で透明感のある存在感が光り輝いていたと思います。本作でもたくさんの女の子たちが登場していますが、彼女は特に異彩を放っていましたね。

　浜辺美波、このコは近いうちに必ず女優として頭角を現すであろうと信じて疑いません。これからの活躍に期待です。

個性派が揃うアイドルたち

　先にも言ったようにアイドルにはとんと疎い僕ですが、本作に登場するアイドルたちは個性派が揃っているので、まだまだ演技的にはたどたどしいながらもキャラ的にも見飽きることはありませんでしたね。

　僕が知っているところでは、私立恵比寿中学の廣田あいか、武田玲奈、山地まり、元AKB48の永尾まりや、それと不思議ちゃんのあのちゃんくらいでしょうか。みんなそれぞれが活躍する場面が用意されているので、ファンも満足のできなんじゃないでしょうか。個人的には、風越の金髪ショートカットメガネ役・吉崎綾が気になるところです。

　この中から、将来的に第一線で活躍する女優さんが登場すると思うと楽しみです！みんな頑張ってほしい。おじさんは彼女らのこれからの活躍を心から応援するものです。