「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
【あらすじ】
アメリカ政府の財務省局長レイモンドは、裏社会の会計コンサルタントを追っていた。
彼の名はクリスチャン・ウルフ。片田舎で小さな会計事務所を開いていたが、ある時、大企業からの財務調査を依頼され、15年分の会計を1日で解読、彼は重大な不正を見つける。
しかし、なぜか依頼は一方的に打ち切られ、その日から、何者かに命を狙われはじめる。しかしウルフは、天才的頭脳と格闘術を持ち、敵をなぎ倒していく。
アメリカ政府やマフィア、一流企業に追われながら、ウルフの真の素顔が明らかになっていく―
【コメント】
さて、今回は1週遅れの鑑賞ながら本作をチョイス。
気にはなっていたものの、他に観たい映画もあったので劇場での鑑賞はスルーしてDVDが出た時にでもと思っていたんですが、何やら評判がよろしいようなので、これは観ないわけにはいかんと他の映画はこっちに置いといて「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
トリッキーな展開が面白いアクション
あ~なるほど!これは面白い!トリッキーで先が読めないストーリー展開の妙が冴える面白いアクション映画でしたね!話題になるのもうなずけます。
予告でもやっているように、いち会計コンサルタントが実は凄腕の殺し屋という設定はそのとおりなんですが、ただ単にダークヒーロー的に悪党をバッタバッタとなぎ倒していくアクションとは一味も二味も違う、先の展開に何個も仕掛けを施していて実にトリッキー。
オープニングにあった銃撃現場への乗り込みととある問題がある家族の一幕。しょっぱなからあれ?というドラマが展開し、その後予告編どおりの展開がありつつも、要所要所でさまざまな伏線を張っており、オープニングを含めたそれら伏線がクライマックスで一気に回収されていく。ひねりにひねりまくった展開に目が離せない映画です。
もっとも、ちょっとひねり過ぎの感も否めないところだとは思いましたが、最終的にひとつの“家族の絆”として終局させているあたりは、ただのアクション映画では終わらせないぞという思いが伝わってきましたね。
特にラストは必見、そうだったのか!と思わずニヤッとさせる終わり方が秀逸です。
新たなダークヒーローの誕生か?
とはいえ、やっぱりダークヒーローものとしてみても面白いのは確か。頭脳明晰で几帳面、おまけに強く、暗い過去を背負って生きる“会計コンサルタント”という設定は、新たなダークヒーローの誕生を思わせる映画です。
これも主人公クリスチャン・ウルフを演じたベン・アフレックだからこそのキャラクターだと思いますね。主人公のキャラにベンはピッタリハマっていて、ぜひともベンの代表作としてほしいところです。
まだまだ、お話も膨らませることができそうな感じだし、続編を匂わせるような終わり方でもあるので、期待したいですね。
続編よりもTVシリーズ化か?
ギャビン・オコナー監督によると、続編の話はあるもののベン・アフレックのスケジュールが取れないだろう。そこで考えているのが“TVシリーズ化”だということ。
ベン主役ではなく、同じような障がいのある凄腕エージェントチームが登場する物語を考えているようです。なるほど、最近は様々なメディアが登場していてTVドラマが盛んですからね。TVシリーズ化も全然ありでしょう。
でもやっぱり僕はベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフのアクションがまた観たい!ラストで見せた兄弟愛が今後どういった運命を辿っていくのか、また観てみたいところです。
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【2017年度 Myランキング】(1/28時点)
本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
おなかが痛い。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:ザ・コンサルタント ★★★☆
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>