「NERVE ナーヴ世界で一番危険なゲーム」　★★★～趣旨が分かりやすいティーン向けサスペンス

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

趣旨が分かりやすいティーン向けサスペンス ★★★

【　出演　】エマ・ロバーツデイブ・フランコジュリエット・ルイスエミリー・ミードマイルズ・ハイザー

【あらすじ】

　進路のことで母親と意見が合わず悩んでいた女子高生ヴィーは、片思いしていた同級生にフラれたことがきっかけで、視聴者の指令をクリアすることで賞金を得る裏オンラインゲーム“ナーヴ”に挑戦者として登録する。

　ひょんなことからであった同じ挑戦者イアンとともに挑戦をこなしていくことになったヴィー、瞬く間に視聴率ナンバー１を獲得するが、市長やの指令は次第に危険なものへと変わっていき、ついに命の危険にさらされることになる―

【コメント】

　さて、今週もTSUTAYAで週末の鑑賞映画を物色。6月はなんか観たい映画もあまりないし、お金もないしといった中で目に留まったのが本作。

　見るからにB級臭が漂っていましたが、そこがまた映画マニアの心をくすぐるわけで、週末の夜を楽しむべく本作を手に取った次第です。

　いや～分かりやすいですね、趣旨が。ネット社会と呼ばれて久しい現代社会にメスを入れつつ、若者にウケそうな設定と役者でもって作られた、まあぶっちゃけティーン向けのライトなサスペンス映画でしたね。まずまず楽しめました。

　若手の美男美女が社会の悪に立ち向かうという設定は、「ハンガーゲーム」シリーズや「メイズ・ランナー」シリーズでも見られるもので、言わば派生・亜流モノと思っていいかと。若い男女がひょんなことから出会い、一緒に危険な行動をすることで徐々に互いの心がひかれあっていくという胸キュンな展開から、仲間たちとともに見えない敵に立ち向かい見事打ち倒すという爽快な展開は、いかにもアメリカのティーンが喜びそうなテンプレ的展開ですね。

　昨今のネット動画でも、いいね！の数が欲しいがために素人がいろんな無茶なこと命がけなことに挑戦して問題にもなったりしていますし、匿名が特徴のインターネットの世界で起こる“祭り”に踊らされている人たちを本作ではテーマとして分かりやすく問題提起していますね。まあティーン向けですから、これくらい分かりやすいほうが伝わると踏んだんでしょう。

　そんなわけで、いかにもなB級サスペンスですが、暇つぶしには悪くないティーン映画でした。