「破門ふたりのヤクビョーガミ」　★★★～こじんまりしたヤクザ映画

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

こじんまりしたヤクザ映画 ★★★

（2017年／日本／120分）【　監督　】小林聖太郎

【　原作　】

黒川博行

破門 (角川文庫)

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【　出演　】佐々木蔵之介横山裕北川景子橋本マナミ中村ゆり木下ほうか月亭可朝キムラ緑子宇崎竜童國村隼橋爪功

【あらすじ】

　貧乏な建設コンサルタントの二宮は、ヤクザとの仕事で生計を立てており、二蝶会のヤクザ桑原と顔見知りになっていた。

　ある日、二宮は映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画を二蝶会に紹介し、二蝶会はそれに出資するが、小清水は金を持ったまま消えてしまう。

　二宮と桑原は小清水を追いかけてマカオまで飛ぶが、この裏にはヤクザ業界を巻き込むトラブルへと発展していく―

【コメント】

　さて、久しぶりの三連休到来ということで、金曜から浮かれポンチの僕は、連休の計画を立てつつDVDをレンタルしてさらなる充実した休日を過ごそうと、いつものTSUTAYAで映画を物色したところ目に留まったのが本作。

　劇場公開時ちょっと気になっていて観に行こうかなとも思っていて結局スルーした本作でしたが、ここでめでたくレンタル開始ということで、さっそく鑑賞した次第です。

　うん、なるほどね。まあつまんなくはなかったけどね～・・・というのが正直な感想。まあ早い話が、登場人物がほぼヤクザというヤクザ映画なわけですが、とりわけて派手な取っ組み合いがあるわけでもないわけで面白かった！というわけでもなく、かといってそれほど退屈なわけでもなく観れるといえば観れる。まあ全体的にヒジョーにこじんまりしたヤクザ映画といったところですかね。

　イケイケヤクザの佐々木蔵之介はさすがの芸達者といったところでヤクザ役もなかなかにハマっているし、相棒の関ジャニ∞横山くんも悪くない。本作から見るに、これはこの二人が周りを巻き込んで騒動を起こすバディムービーといった感じで、本作はバディの誕生物語といった位置付けでしょうね。

　タイトルの「破門」についてはラストで分かりますが、これから先、この二人がヤクザや警察なんかを巻き込んだ騒動を起こしていく展開なんでしょうね。ただ、本作がこの完成度じゃあ正直先はないでしょうね。だってパッとしない映画なんだもん。

　主役の二人は申し分ないし、宇崎竜童とか國村準とか橋爪功とかムダに豪華なキャスティングだというのに、それでもパッとしない。北川景子にいたっては、ストーリーに何の関係もないキャラでムダ遣いもいいところ。これから先、横山くんの代表作としてシリーズ化していきたかったのかもしれませんが、これは正直TVドラマレベルで十分なスケールだと思います。

　原作もシリーズになっているわけだし、深夜枠のTVドラマならあるいは人気が出るかもしれませんね。