「モアナと伝説の海」　★★★～良くも悪くも手堅いディズニー

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

良くも悪くも手堅いディズニー ★★★

（2016年／アメリカ／107分／Moana）【　監督　】ジョン・マスカーロン・クレメンツ

【　声の出演　】アウリー・クラバーリョ（屋比久知奈）ドウェイン・ジョンソン（尾上松也）レイチェル・ハウス（夏木マリ）ジェマイン・クレメント（ROLLY）

【あらすじ】

　モトゥヌイ島の村長の娘として生まれ育った16歳の少女モアナ。

　海に愛される特別な力を持つようになったモアナは、作物も魚も取れなくなってしまった島を救うため、禁断の珊瑚礁を超えた海へと旅立ち、そこで出会ったマウイとともに島を救う―

【コメント】

　さて、『アナと雪の女王』に続けとばかりに劇場公開時猛プッシュされていた本作。

　劇場で観ようかなーとも思っていたものの、どうにも食指が伸びずスルーしていましたが、今般TSUTAYAでも大々的にレンタル開始ということで手に取った次第。

　いやぁ～なんかもうね、手堅過ぎるのも考えもんですわ、映画って。

　いや、まあまあ面白かったですよ。アニメの完成度は言わずもがな、ユニークなキャラたちや盛り上げ方を熟知している展開、そして耳に残る歌。良くも悪くも手堅いディズニー映画といった感じでしたね。

　今回も『アナ雪』と同様、歌が猛プッシュされていましたね～。「どこまでも～How Far I'll Go」という曲で、それがコレなんですが。

　そして、こっちがエンドソングである加藤ミリヤバージョン。

　なんなんすかね、ディズニーは歌推し必須なんでしょうか。あきらかに『アナ雪』に続けと言わんばかりの猛プッシュ振り。二匹目のドジョウといったところでしょうか。正直そういうところはちょっと鼻につくところではありますが、まあでも印象に残る歌ではあります。万人が楽しめる毒気のないディズニー、老若男女に愛される秘訣はこういったところにあるんでしょう。

　とはいえ、今回の作品的インパクトは『アナ雪』や『ズートピア』に比べると若干見劣りするもの。キャラが圧倒的に弱いし、ストーリーもちょっとこね過ぎ。CGアニメは相変わらずの高クオリティですが、今一歩といったところですね。

　まあでも、ブルーレイで観てもかなりの映像の美しさが堪能できますので、ディズニー好きなら満足じゃないでしょうかね。