「エイリアン コヴェナント」 ★★★~インテリジェント・デザインの提唱 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

 
インテリジェント・デザインの提唱
★★★
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
 
(2017年/アメリカ/122分/Alien: Covenant) 
 
【 製作・監督 】
リドリー・スコット

 

【 出演 】
マイケル・ファスベンダー
キャサリン・ウォーターストン
ビリー・クラダップ
ダニー・マクブライド
デミアン・ビチル
 

 

【あらすじ】

 

 人類の新たな居住先に移住すべく、入力者2000人を乗せたコヴェナント号は惑星オリエガー6を目指していたが、途中、クルーを大量に減らしてしまう大事故に見舞われてしまう。

 途方に暮れる女性乗組員のダニエルズら残りのクルーだったが、そこで謎の電波をキャッチし、コヴェナント号はその惑星に向かう。

 しかしそこで、クルーたちは謎の生物に次々と襲われてしまう。その前に惑星に住むアンドロイドが現れ、生物の驚愕の真実を知る―

 

 

【コメント】

 
 2012年『プロメテウス』公開から早や5年。エイリアンの生みの親であるリドリー・スコット監督によるエイリアン誕生を描いた3部作の中間作となる本作を今回は鑑賞。
 とはいえ、前作があまりに微妙な出来だったので、果たして3部作が成立するのかどうか怪しい感じでしたが、そこはさすが伝説のリドリー・スコット御大、誰も彼には逆らえないのか、無事続編が公開ということで、前作の出来からの本作が心配ですが、「吉祥寺オデヲン」まで足を運んだ次第です。
 
 
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

 

 

またもや問題作だが、かなり『エイリアン』を意識した完成度

 

 さてさて、これもまた問題作ですな~。個人的には嫌いじゃないし、前作『プロメテウス』よりは悪くなかったです。そして、クライマックスなんかはかなり初作の『エイリアン』のようなエンタメを意識した作りになっていましたね。
 まあ、前作があまりにも中途半端で訳が分からなかっただけに、本作を観るとやっと前作の位置付けが分かった感じはします。エイリアンがいかにして誕生したか、誰が一体何のために作り出したのか。この長年のテーマをリドリー・スコットが3部作でもって描くことを宿命としているだけに、見方によってはかなり哲学的で小難しく感じます。それだけに、本作ではエンタメ要素を入れてわけわからなくならないようにテコ入れがあったのかもしれませんね。
 とはいえ、今回の主人公ダニエルズもまた微妙な女優だな~。前作もそうだったし、もっと言ってしまうとシガニー・ウィーバーも決してビジュアル的に美しいとは言えない。御大の女優チョイスの基準が僕とは枠が違うようです。
 
 
インテリジェント・デザインの提唱
 
 本作を観て、リドリー・スコット御大は“インテリジェント・デザイン”の支持者なんじゃないかとひそかに感じたりしています。
 インテリジェントデザインについて簡単に説明すると、「人類は知的な何者かによって想像されている」、もっと言えば「生命や宇宙はすべて知的な何者かの意思によって想像されている」という説で、近年、著名な学者が提唱しているもの。突拍子もなくてオカルティックな考え方ですが、僕もひそかにこの説を一理あると思ったりしています。
 本作から分かるように、エイリアンはアンドロイドという知的な者によって生まれることになっていますが、御大は遠回しにこの説に基づいたものではないかなと感じずにはいられません。
 御大も歳ですからね、もしかしたらそういったある種神の領域にまで考えが巡っているのかもしれませんね。
 
 
3部作の完結編、脚本はすでに完成
 
 そんなわけで、インテリジェントデザインに基づいたエイリアンの誕生を描いた3部作、いよいよ次回となる完結編はオリジナルに繋がる真相が明らかになるということで、リドリー・スコット監督本人もすでに脚本は完成しているとのこと。
 まあ御大も80歳ですからね、歳も歳だし間髪入れずに次回作を監督してほしいところですが、前作と本作がかなり好き嫌い分かれるものなので、次回作もかなり問題作になるかもしれません。
 まあ、映画監督って歳を取れば取るほど小難しく難解になってきますからね。御大もおそらくその域に達しているんでしょう。僕的には次回作に期待したいところです。
 

 

(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

 

 

 

【2017年度 Myランキング】(9/24時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 そろそろ10月かよ早ぇな~。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:沈黙 -サイレンス- ★★★★☆

  2位:愚行録 ★★★★

  3位:帝一の國 ★★★★

  4位:三度目の殺人 ★★★★

  5位:ハクソー・リッジ ★★★★

  6位:ジョン・ウィック:チャプター2 ★★★★

  7位:パージ:大統領令 ★★★★

  8位:チア☆ダン ★★★★

  9位:暗黒女子 ★★★★

 10位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ★★★★

  次点:銀魂 ★★★★

     メッセージ ★★★☆

     おじいちゃんはデブゴン ★★★☆

     

 

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:無限の住人 ★☆

  2位:アサシン クリード ★★

  3位:グレートウォール ★★

 

 

<その他ランク外一覧>

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