「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
前作に勝るとも劣らないオカルト映画の秀作！
★★★★
（2016年／アメリカ／134分／The Conjuring 2）
【 監督 】
ジェームズ・ワン
【 出演 】
ベラ・ファーミガ
パトリック・ウィルソン
フランシス・オコナー
マディソン・ウルフ
フランカ・ポテンテ
【あらすじ】
1977年、イギリスはロンドン北部の町エンフィールド。
4人の子供を持つシングルマザーのペギーは、引っ越した家で様々な怪奇現象に見舞われる。
教会の依頼で調査に訪れたウォーレン夫妻だったが、そこでかつてない危険に直面する―
【コメント】
2013年に公開されたジェームズ・ワン監督の王道ホラー映画『死霊館』から3年、待望の続編がついに公開！
前作が王道ながらもかなりの高水準に達した良質なホラー映画だったし、今回はタイミングよく恐い系の風物詩である夏に公開とあって、こりゃ絶妙のタイミングとあって、期待と緊張に胸を膨らませながらさっそく「立川シネマ・ワン」に足を運んだ次第。
相変わらずホラー映画を劇場で観るのは緊張します。
前作に勝るとも劣らないオカルト映画の秀作！
いやー最高！めっちゃくちゃ面白かった！！！前作に勝るとも劣らない完成度の高さ。ジェームズ・ワン監督、またもや傑作を生みだしましたね！
前作と同様、ポルターガイストや幽霊といった良く言えば古き良き“オカルト映画”の類で、悪く言ってしまえば70年代に使い古された題材のオカルト映画なんですが、そんな昔のオカルトものを踏襲しつつも、展開や見せ方、キャラなどがしっかり丁寧と作られていて、ホラー映画には珍しい2時間強という上映時間でありながらも、全然中弛みせず目を離せない。ビクッと怖がらせつつもワクワクさせて、そしてちょっと感動させる、近年のホラー映画じゃダントツの完成度を誇る映画でしたね。
今回もウォーレン夫妻の愛の絆が魅力的
本作はホラー的な怖さもさることながら、やっぱり魅力なのは悪霊に毅然と立ち向かうウォーレン夫妻ですよね。今回もウォーレン夫妻の愛に包まれた絆がめいっぱい詰め込まれています。
本作では、前作よりも二人の出会いやどれほど深い絆で繋がっているのか深く描かれていて、ホラー的展開と二人のドラマが交錯しながら進んでいくので、単なるホラーとは一味も二味も違うドラマチックなものになっていて、それが本作の完成度を高くしている要因ともいえますね。
悪霊に憑りつかれることによってさらに絆が深まった本作の家族と同様、心霊現象に立ち向かうたびにウォーレン夫妻の絆も深まっていく感じが良いですね。
ベラ・ファーミガの凛々しい美しさが素敵
前作と同様、僕としてはやっぱりロレイン・ウォーレンを演じたベラ・ファーミガの凛々しい美しさに虜にされましたね。
ブランコに佇んでいる女の子に優しく頼もしく接する姿、悪魔に毅然と立ち向かう雄姿、そして旦那には女性として淑やかになる美しい姿。ほんとウットリしてしまいますね。御年42歳でありながら、ますます気品と美しさが漂う女優さんです。
欲を言えば、ちょっと今回テンパっている場面が多かったかな～。まあ設定的に旦那がピンチだったので致し方ないと言えばそうだけどね。前作のように、悪霊を前にしても微動だにしない雄姿が観たかったかな。
ゴア描写に頼るな！今こそホラー映画の方向性を見直すべき
本作を観ると、グログロなゴア描写なくともホラー映画は成立するということが改めて分かりましたね。ホラー＝グロという暗黙の流れが出来てしまっていますが、そもそもホラーの古典『エクソシスト』や『オーメン』なんかは、そんな刺激的なゴア描写なくとも十分に怖い。視覚的な恐さじゃなく心理的な怖さを作り出すホラー映画は昨今お目にかかれない中で、本作の王道ホラーは貴重ですね。
本作を刺激に、王道のオカルト映画への回帰というのも方向性としてアリかと思います。
恐怖はまだまだ止まらない！修道女スピンオフ製作へ
そんなわけで、この夏一番のホラー映画とお勧めしたい本作ですが、前作同様、本作に登場した恐怖の“修道女”を題材にしたスピンオフの製作が準備されているとのこと。
「死霊館 エンフィールド事件」のスピンオフ製作へ
http://eiga.com/news/20160620/10/
まあ、ぶっちゃけ前作のスピンオフだった『アナベル 死霊館の人形』がごくごく普通な出来だっただけに、あまり期待はしていませんが。
それよりも、やっぱりまたウォーレン夫妻が活躍する『死霊館３』が観たいところですね！
【2016年度 Myランキング】（7/10時点）
本作は、本年度のベスト10中5位（暫定）にランクイン。
手つかずの仕事がヤバイ・・・
（ベスト）… ★★★☆以上が基準
１位：シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
２位：オデッセイ ★★★★
３位：アイ アム ア ヒーロー ★★★★
４位：エクス・マキナ ★★★★
５位：死霊館 エンフィールド事件 ★★★★
６位：マジカル・ガール ★★★★
７位：HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★
８位：さらば あぶない刑事 ★★★★（思い出補正あり）
９位：TOO YOUNG TO DIE！ 若くして死ぬ ★★★☆
１０位：デッドプール ★★★☆
次点：ボーダーライン ★★★☆
日本で一番悪い奴ら ★★★☆
ヘイトフル・エイト ★★★☆
（ワースト）… ★★☆以下が基準
１位：セーラー服と機関銃 －卒業－ ★★
２位：Ｘ-ミッション ★★☆
３位：アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅 ★★☆
＜その他ランク外一覧＞
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク信長協奏曲残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール！珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街ちはやふる －上の句－デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女暗殺教室 ～卒業編～スポットライト 世紀のスクープルームズートピアテラフォーマーズ６４ ロクヨン 前編ちはやふる －下の句－殿、利息でござる！モンスターズ 新種襲来スキャナー 記憶のカケラをよむ男ヒメアノ～ル神様メールサウスポー６４ ロクヨン 後編10 クローバーフィールド・レーンクリーピー 偽りの隣人血まみれスケバンチェーンソー殺されたミンジュインデペンデンス・デイ：リサージェンス
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