遠足の前の夜って、興奮しすぎて眠れないってよく言いますよね。
ええ、恥ずかしながら、年甲斐もなく、そういう感じだったんです。
・・・で、肝心の火曜日の夜、実は夕方から、猛烈な睡魔に襲われた私。
それでも、鞭打って、家族の晩御飯は作りました。
よくわからないんですが、肉野菜炒めの他、なぜか、ひじきを煮てました。。。(笑)
すでに、この段階で、恐ろしいことにメニューを決める自発的意思すら喪失している。
意識もテキトーなら、味付けも超テキトー。
それでも、主婦歴うん十年の実力者なれば、身体が覚えているのが普通なんでしょうが、もちろん、私にそんな才はない!
ドバドバ入れてたらしく、普段の私の味付けの5割増しで味が濃くなってました。
ええ、そのまま、出してやりましたよ(笑)
我が家、ドラマの最終回を控えている日は、文句は一切、受け付けないのです(笑)
すみません。嘘つきました。いつもです。
びび「おお、ご飯が進むなぁ♥」
天高く馬肥ゆる秋、最高!
最終回だっていうのに、一体、なんの話やねん!!
では、いつものご注意をば・・・。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『奇蹟 Kiseki』
Kiseki Dear to Me
2023年(台湾)8/22~ Nov 7, 2023
25分×全13話
制作:GTV
原作:林珮瑜
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#1 #2-1 #2-2 #3-1 #3-2 #4-1 #4-2
#5-1 #5-2 #6-1 #6-2 #7-1 #7-2 #8-1
#8-2 #kiseki+ #9-1 #9-2 #10-1 #10-2
Kiseki THE LAST CHAPTER
#13-1
~カイエンガレージ~
背後に、ドンヤンがいるにも関わらず、背を向けているアイディ。
この場面は、先週、予告にもあったので知ってます。
その時の、老大の雰囲気がさほど深刻そうに見えなかったので、チェンイー、たいしたことなかったんだな、って感じたんでした。
ドンヤン「お前も随分成長したもんだな。もし、前に同じようなことが起こっていたなら、きっと何人も死人が出ただろうからな。」
不機嫌そうな様子を隠そうともしないアイディ。
ドンヤン「だが、今のお前は、怒りをコントロールし、冷静を保つことができるようになった。本当によく成長した」
ポンポンと肩を叩く老大の様子は、一応、ヒエラルキーを意識してガルガルうなってるだけの狂犬をほめて、なだめてる感じ。
しかも、この感じは・・・なにやら、一枚も二枚もなにかにくるんだような言い回しです(笑)
身をよじり、拒否の意を示すアイディ。
アイディ「本気で頭に来てるんです。それ以上、なにか言わない方がいいですよ。さもないと、俺、爆発しそうなんすよ。」
困ったような苦笑いを浮かべる老大。
アイディ「一体、どういうつもりで、チェンイーを銃撃させようと、偽の刺客を送り込んだりしたんです?」
ドンヤン「ある小さき愚かものに、喪失の怖さを思い知らせるためにな・・・」
あらあら、あれは、復讐劇じゃなかったんだ。。
うわ~ん、やっぱり、アジュン、もう出てこないのぉ~~!
てか、ドンヤンが仕組んだ狂言?
呆れたように、また、後ろを向いてしまうアイディ。
“小さな愚かもの”が誰の事なのか、わかったからでしょう。
ドンヤン「わざと気のないそぶりをして、時間を無駄にするのはやめるんだな。最終的には、戻ることになるって、おまえだってわかってるんだろう」
再び、振り返るアイディ。
アイディ「チェンイーが無事だったからって、俺が老大を殴らないなどと思わないほうがいいですよ。」
ドンヤン「ああ、やればいいさ。それにこうして、お前にプレゼントをもってきてやったんだ。お前の大好物の激辛鍋セットをな・・・」
げっ!!
ここで出すつもりだったのか~~~~。
ごめんよ。老大。
知らずに、#12-2で、説明しちゃったよ。(笑)
箱を取り出し、ちらりとドンヤンを見るアイディ。
アイディ「なんで、老大の写真が箱に載ってるんすか?」
ドンヤン「なんだ? なにか問題あるか?」
もう、どうでもいい・・・とばかりに、箱を置くアイディ。
ドンヤン「(義雲盟に)戻ってきて、あいつを手伝ってやれ! 次は、ただのゴム弾じゃすまないぞ。お前だってわかってるだろう。うちの連中は生易しい相手じゃない」
老大、それじゃ、半ば、脅してるみたいですよ。(苦笑)
アイディ「それは、老大が、チェンイーを義雲盟の新しいボスに任命したせいで、古参の連中をイラつかせたからですよね。あいつら、ことあるごとに歯向かって、チェンイーを困らせてばかりいるんだ。」
ついこの前まで、ピーピー泣いてたガキンチョが、こんな風に賢く、ちゃんと状況を正しく把握し、上の人間にも物申すようになって、嬉しいでしょ、お義父さん(笑)
それに、最愛の息子たちへの本当のプレゼントは、お互いに命を投げうっても惜しくないと思える最愛のパートナーとなるべき相手を、もう何年も前に、与えてあげてたじゃないですか。
アイディ「40を越したばかりのくせに、なんで、そんなに早く引退する必要があったんですか?」
それがそもそもの元凶じゃないか、と、面白くなさそうに呟くアイディ。
ドンヤン「それはな、時間というものが残酷だからだよ」
アイディ「・・・は?」
どことなく口調が変わったことに気づき、振り返るアイディ。
ドンヤン「本当に残酷なもんだぞ。残された時間があまり多くないと知らされ、背中にまっすぐ突き刺さってみて、はじめて、それが実際にはかなり短いと思い知らされるんだ」
ドンヤンの言葉の最中、外に停めていた車内で待機しているミンレイが激しくせき込む姿が大きく映し出されます。
喀血してるようです。
あの義雲盟本部での食事会の日、胃のあたりを押さえ、具合が悪そうだったのは、やはりそういうことだったんですね。
あの時は、これがなにかの思わせぶりなネタの前フリであればいいのに、と願いつつ、提示された少ないヒントの中で、勝手にストーリーをでっちあげすぎかな、と思ってましたが。。
ドンヤンに気づかれないように、密かに、それでいて必要以上に、ハンカチで口許を拭うミンレイ。
その直後、アイディとの話を終え、戻ってきたドンヤン。
ドンヤン「アイディと腹をわって話してきたから、少し時間がかかってしまったな」
すべて、アイディに告げてきたのだ、とミンレイに伝えているのね。
ミンレイ「それで、お前は、本当に義雲盟から足を洗うと決めたのか?」
しばらく無言のドンヤン。
ドンヤン「30年だ。30年だぞ、ミンレイ。手に入れたもの、失ったもの、そして、また手放さなければならないもの。。もう十分だろう。今望むのは、俺とお前の人生の、残りの時間を出来るだけ長く過ごすことだけだ。」
ミンレイ「・・・・・・」
本当なら、自分ひとりだけで消えていきたい。
ドンヤンには、自分がいなくなったあとも、変わらず、ちゃんと歩むべき道を進んでほしい。
何度も何度も、そう思ったし、きっと今でもそれは変わらない。
だからこそ、あんなに必死に口許を拭って、心配かけまいとしているんでしょう。
でも、もし、自分がドンヤンの立場なら、誰に何を言われても、全てをなげうって、不治と言われた相手の傍にいるだろう、ということもわかる。
だから、もう、なにも言わない。
ドンヤンが、ミンレイを見る目はいつも優しい。
ミンレイ「・・これからどうする?」
ドンヤン「お前次第だよ。これからは、お前が指揮を取れ」
ミンレイ「・・・・・・」
ドンヤン「信じられないか? 約束する。お前がやりたいことはなんだって聞いてやるぞ。俺を信じろ」
ミンレイ「なんでもいいのか?」
ドンヤン「ああ、なんでもだ。俺は、一度こうと決めたら、決して考えを変えたりしない人間だからな」
そういうと、ミンレイの手を取り、その指先についた血を拭うドンヤン。
今までも泣いてたけど、ここで、たまりかねて、号泣よ。。。
なんで、ここまで大きな包容力を見せつけるくせして、こんなに繊細なのよ!
どんなにミンレイが隠し通そうとしても、この人の前では無駄だったんでしょうね。
ドンヤン「30年前、新天地を求めて、この街に出よう、とお前を故郷から連れ去った。あの時 “俺たちは、いつも一緒だ”って言っただろう。 30年経ったが、また、同じことを言うぞ。“俺たちは、いつも一緒だ”と」
助手席側の窓際に顔を寄せ、滲んだ涙を見せまいとするミンレイ。
この重みを・・・若いカップルに求めるのは無理ですね。
この二人にも、仔細は明らかにされないけれど、歴史ありです。
静かに、車をスタートさせるドンヤン。
「まあ、別にいいさ。とりあえず、シェンとシュオに会いに日本に行って、あいつらがちゃんとうまくやってるかどうか確認しにいこうぜ」
んもう、ここで、あの二人のことを出してくるなんて、憎いなぁ
~チェンイーの部屋~
ベッドに横になって、目を閉じているチェンイー。
部屋に戻ってきたアイディ。
アイディ「彼ら、もう行っちゃったぞ。これで、寝たふりする必要ないぞ」
ぽ~んとベッドに飛び乗ります。
アイディ「なんで、見送らなかったんだよ?」
チェンイー「お前がヤキモチをやくか、と思ったのさ」
アイディ「んなわけあるか! 俺、そんなせこい人間かよ」
チェンイー「・・・・・・・」
ベッドに座りなおし、じっと、アイディを見すえるチェンイー。
沈黙の視線にたまりかねたアイディ。
アイディ「・・・・ああ、そうだよ」
アイディにしては、わりとあっさり、素直に認めました。
きっと、老大から聞いたミンレイの話、かなり影響してるんじゃないかな。
チェンイー「俺はただ、お前に知っておいてほしいんだ、あの人に対する気持ちと、お前に対する気持ちは全然、違うものだってことを。」
アイディ「・・・・・」
うへって顔をしつつ、内心、かなり嬉しいアイディ。
チェンイー「それに、最初は、本当に失神してたんだぞ、ゴム弾の衝撃をくらって・・・」
アイディ「わかってるよ!」
そういうと、チェンイーに膝乗りになるアイディ。
アイディ「だから、お前と話をつけるつもりでここにいるんだ。なんで、自分の身体を盾にして、俺を守ったりした?」
チェンイーの首元を押さえるアイディ。
俺が盾になってやったのに、あんな危ないマネしやがって。。。
あれが実弾だったらどうなってたか、わかってんのか!
・・・と言いたいのです。
チェンイー「だって、お前だって、いつも俺の前に立つじゃないか。最初は、お前の気性が荒くて衝動的だから、無謀にも、そんな(命知らずな)真似をするのかって思ってたし、正直、ちょっとうざい奴だな、とすら感じてたんだ」
ちょっとお兄さん、それはどうか、と思いますが。。。(笑)
身体を張って、親分を守るのが、ヤクザの掟です。
以前にも、アイディが子分を育てろ、いざと言うときにお前の盾になるって、忠告したの、わかってなかったの?(苦笑)
それに、アイディの場合は、それに、“無条件の愛情”って奴も加算されてますけどね。
チェンイー「俺を守るために、そんなことをしてたなんて、思いもしなかったんだ」
アイディ「・・・誰がそんなこと言ったんだよ」
呟きながら、自分の上からどこうとするアイディを強制的に戻すチェンイー。
チェンイー「お前ってやっぱ、ちっちゃいんだな」
どん、とチェンイーの胸をつくアイディ。
アイディ「それ、なんか問題あんのかよ? ただ、身長が伸びなかっただけだろ。186cmまでのびたくせに未だに成長中のお前と違って、俺は毎日、遅くまで眠れないんだよ」
寝る子は育つ。。。は世界共通認識なのかな(笑)
実は、チェンイーさんの手が、アイディのぶっかぶかトレーナーの下で、エロく這いまわりはじめてるんです(笑)
アイディ「お前が背が高いからって、それがなんだっていうんだよ」
文句を言い続けてるアイディを、ぐっと引き寄せるチェンイー。
チェンイー「お前って、ほんと可愛いな」
さっきの、“チビ”発言の真意はこっちでした(笑)
耳元で囁くの反則!(笑)
見てるだけで腰砕ける。。
まぁ、こういうときの、目的はひとつ(笑)
一度、火がついて止まらなくなったチェンイーに対して、「まだ、話は終わってないんだぞ」と文句を言うアイディも、もう受け入れ態勢に入ってます(笑)
そうそう、恋する時間は、1秒たりとも無駄にできないの。
その時、アイディのスマホにメッセージが。。。
それを見て、目を見張るアイディ。
チェンイーもそれに目を移します。
ジェ:アイディの兄貴、俺、ジャントンに関係する人間を見つけました。
送られてきた画像は・・・スーニンでした。
~通り~
すでに、夜です。
なにか、袋をさげて歩いているルイ。
中身、タッパーっぽいから、たぶん、料理をつくって持ってきたって感じ?
薄暗く、人の往来も途絶えた通りなのに、なぜ、歩きなの?
なんで、店の前までタクシーじゃないの?
その時、アイディからの着信があり、立ち止まるルイ。
ルイ「お前、(チェンイーとの)デートに忙しいくせに、俺に電話なんかする暇あるのか?」
なにも知らず、冷やかすルイ。
アイディ「おい!! スーニンは、ジャントンの妹だぞ! 4年前、俺たちが捕まえた麻薬の売人は、ただの捨て駒だった。スーニンが学校で麻薬を売買してた首謀者だったんだ。」
ああ、やはり、スーニンはジャントンの妹でした。
アイディやルイに追われた末端の売人を逃がそうとして、
倒れ込んでみせたのも、咄嗟の判断だったんだね。
完全に、姐さんじゃん。
しかも、男が逃げたのとは別方向を指さして
攪乱を謀ったのに、それをゾンイーが捕まえてしまったんだね。。。
この時から、スーニンにとって、ゾンイーは、友達じゃなくなり、ルイとともに、邪魔をした側の人間になっちゃったのかな?
それを聞き、愕然とするルイ。
ルイ「本当なのか?」
にわかには信じられないルイ。
その時、突然、肩を掴まれ、向きを変えられたところで、腹部に痛みが走る。
スーニン・・・。
ああ、なんてことを!
~ティアーモモの厨房~
ここで、同じころ、苺を切っていたゾンイーも指先をナイフでちょっとだけ切ってしまうの。
シンクロしてるね。
すぐに、指先を舐めたものの、なんとなく、嫌な予感めいたものを感じるゾンイー。
~通り~
一方、自分を刺したのが、スーニンだと認識したルイ。
回想
~ジャントンのアジト~
ずっと、誰かとの密談だと思っていたあの晩の相手は、兄のジャントンを訪ねてきていたスーニンでした。
途中、アジュンが、チェンイーのもとで、自分たちの仲間を追い込んだのがハン・ジョールイだと知らせにきたときも、スーニンは、高先生がルイだとは知らないので、当然、ピンときてません。
テーブルにナイフを突きつけた兄の、ただ事でない様子に「どうしたの?」と訊ねるスーニン。
スーニンには、優しいお兄ちゃんなんだね。
ジャントン「お前の学校に新しい先生が来た、とか言ってたな」
スーニン「うん。すごくイケメンなの。みんなして、先生のこと、隠し撮りしてるの」
そういうと、スマホを操作し、高先生の写真を見せるスーニン。
教壇に立っているのは、まぎれもなく、ハン・ジョールイでした。
舐めていたチュッパチャプスを吹き飛ばし、吐き捨てるジャントン。
ああ、ジャントンの、裏切られた感は、想像以上だったんだ。
学校に忍び込んでたのか・・・と呟く。
スーニン「どういう意味?」
スーニンの腕を掴み、立ち上がらせるジャントン。
ジャントン「スーニン、すぐに学校から出ろ。いいから、とにかく学校から離れろ。あいつらに見つかるな。」
スーニン「どういうこと? 高先生はいい人だよ」
ジャントン「そいつが、ハン・ジョールイなんだぞ!! 義雲盟の人間なんだ。チェンイーを手伝い、うちらを破壊した奴だったんだ」
その後は、手が付けられないほど、興奮状態のジャントン。
スーニン「お兄ちゃん!!」
ジャントン「クッソ~~!!」
椅子やら、干してある洗濯物に当たり散らすジャントン。
なんだか、逃亡するにしても、こんな、ほとんど外と同じような場所に身を潜めてたなんて。。
前々から疑問だったんだけど、「龍幫」にとって、ジャントンの一派は、かなり下部組織だったの?
たしかに、襲撃されて、雲散霧消な目に合わされたのは落ち度だったかもしれないけど、全然、面倒見てもらえてない感じだし、トカゲのしっぽ切りで終わりだったってことなのかな。
怒り狂うジャントンを、身を挺して抑えようとするスーニン。
スーニン「落ち着いてよ!! こんなこと、さっさと片をつける方法を見つけて、ここを出ようって、一緒に暮らそうって、お兄ちゃん、そう言って私と約束したんじゃないの? ね、そう決めたじゃん。大丈夫だよ」
だんだんと、息を整えるジャントン。
ジャントン「そうだ。俺たちは約束した。」
スーニン「そうだよ」
ジャントン「そう決めたんだ・・・決めたんだ」
二人の手首には、それぞれ、お揃いのブレスレットが嵌められている。
そして、今、スーニンの手首には、二つのブレスレットが嵌められている。
ルイを刺すまでに思いつめたスーニンを見れば、やっぱり、ジャントンはもう生きてないんだって、さすがに、認めざるを得ないね。
スーニン「あんたがお兄ちゃんを殺し、バイ・ゾンイーにその罪をなすりつけたんだ」
回想
アイディ「実際、チェンイーがそうは言ったわけじゃないけど、あいつ、いつも、お前にすまないって感じてるんだ。お前がルイのために、人生を棒にふるよう余儀なくされたって気にしてるんだよ。」
スーニンが、あの時、アイディの話を立ち聞きするまで、(罪状どおり)ゾンイーがジャントンを殺した、と思ってたのなら、相当なショックだったはず。
スーニン「ちょっと手がすべって壊しちゃった。ごめんなさい」
ルイを睨みつけるスーニン。
スーニン「卑怯者! 人殺し!!」
泣きそうになりながらも、一言も発しないルイ。
スーニン「お兄ちゃんとはね、一緒に暮らそうって約束してたの。私たち、幸せになれるはずだったのに・・・。全部、あんたのせいよ!」
泣きながら、ルイに詰め寄るスーニン。
この4年間、今、スーニンに言われた言葉と同じように、ずっと自分を責め続けていたルイ。
ゾンイーに対してだけじゃなく、ジャントンに対しても、贖罪の気持ちを持っていたはず。
あろうことか、ここでナイフを掴んだまま、ぐっと、さらに奥につきさすルイ。
驚き、息を飲むスーニン。
いざとなった時、スーニンが疑われないように、女性の力じゃ、無理なくらい、奥まで突き刺したのね。
ルイ「逃げろ」
え・・と驚くスーニン。
ルイ「誰かに見られる前に、早く立ち去れ。」
ぐっと、スーニンを押しやるルイ。
スーニン「どうして・・・」
声が震えているスーニン。
ルイ「ジャントンに代わって、ちゃんと生きるんだ! さぁ、行きなさい」
痛みと苦しみをこらえて、そう告げるルイ。
スーニンの脳裏に、ジャントンの優しい声が聞こえてくる。
ジャントン「わかってる。もちろん、約束は忘れてない。チェンイーとその手下を排除するまで待ってくれ」
スーニン「うん」
ジャントン「俺たちはここを出て、一緒に幸せになるんだ」
おそらく、父親の暴力に耐えかねた母親とともに家を出たであろうスーニン。
その先の、この子の人生が順調であったはずもなく・・・連絡を取るようになった兄だけが支えだったんでしょう。
膝をつくルイを見ながら、手首のブレスレットに触れ、そのまま一歩ずつ一歩ずつ、後ろに下がっていくスーニン。
ルイ「行くんだ! はやく・・行くんだ」
とうとう、歩道に仰向けになってしまうルイ。
声にならない声をあげ、泣きじゃくりながら、駆け出していくスーニン。
それを確認し、なんとかゾンイーに電話をかけたところで、スマホを持っていることすらできなくなるルイ。
~ティアーモモ 厨房~
約束の時間はとっくに過ぎてしまったのかな。
ぼうっと待っているだけのゾンイー。
着信音がなり、スマホを見ると、発信者は、ルイ。
ゾンイー「もしもし。ジョールイ、今、どこにいる? なんで、まだ、着かないの?・・・・もしもし? ジョールイ、なんか言えよ。今、どこにいる? ジョールイ?」
道に倒れたジョールイには、ゾンイーの声だけが聞こえているものの、応答できない状態です。
ゾンイー「ジョールイ!!」
またしても、ゾンイーの、叫び声が響くなか、暗転・・・
ここで、切ります。
★『奇蹟 Kiseki』Ep.13-1 雑感★
ある程度、前話でいろいろ推測しまくっていた部分の整合性は、会話や動きから、わかった部分もあり、一応、これはこれで、幕引きなのかもしれません。
いまになってみると、1話から、すべてが繋がっていて、同時進行で多発的に、いろんなことが起きていたことがわかります。
おそらく、細かく見返せば、もっとヒントらしきものがちりばめられていたのでしょうが、にも関わらず、なにせ、腐女子モード全開で、彼らの愛の軌跡を追うのに必死で・・・気づいてないことも多すぎでした(笑)
スーニンという隠し玉が出てきて、はじめて、“謎部分”について、ちゃんと向き合ったんじゃなかろうか。
困ったものだ。。。(笑)
この先の、彼女はどうなってしまうんだろう。
逃げたら、もっと苦しい道しか開かれないのに。
私、スーニンのこと、ズーアンとの掛け合いも含め、いいキャラだと思ってて、好きだったのにな。
ここの部分の救いは、なにかしらの形で欲しかったかな。
老大カップルについては、本気で別途、30年と言う歳月をかけた“彼らの物語”を見たい気もしますが、おそらく、それはこの場ですべきことではないのかも。
さて、本当に終盤です。