まだ、これを書いてる時点では、次の#5、見れてないんですけど、楽しみで仕方ない!

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『奇蹟 Kiseki』

 Kiseki  Dear to Me

 2023年(台湾)8/22~ Nov 7, 2023

 25分×全13話

 制作:GTV

 原作:林珮瑜

 

前記事を未読の方はこちらから  

#1 #2-1 #2-2 #3-1 #3-2  

 

 

Kiseki #4-1 

 

~ゾンイーの部屋~

朝6時にセットされたアラーム。

繰り返されるピピピピ・・を止めるゾンイーの、(鳴る前に)ほとんど起きてたんだろうなぁ・・というスムーズさが切ない。

決して、泣き濡らしていたわけでも、目が血走ってる・・という感じじゃないところもね。

 

ベッドから起き上がり、しばらく座っている姿は、虚無。

 

ゾンイー:もう考えるのはよせ、バイ・ゾンイー。お前には、もっとやらなきゃならない大切なことがあるだろ。

無理やり自分を奮い立たせ、立ち上がる。

 

卓上カレンダーを見ると、1月後半に赤くなにか書き込まれている。

これが、試験日程かな。あと1週間ちょっと。

 

そうか、試験を挟んで1週間ちょっとしたら、春節なんだ。。。

 

表面上は、以前と変わらないような日常に、戻り始めたかのように見えるゾンイー。

 

放課後かな?

ケーキ店に立ち寄るゾンイー。

???

なんで、今頃、ケーキ?

 

店の前に貼られているのは、求人の貼り紙です。

ゾンイー「こんにちは。アルバイトの求人を見て、応募してきたんですが・・」

 

ここ、ルイのためのケーキを買ったお店だったはず。

あ、もしや、あれですか?ひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球 

Trialerで見た奴の布石?!

 

夜の、豆乳屋さんでのバイト、明らかに、覇気はないけどね。

 

ゾンイー:前みたいに、一人暮らしにだって慣れるさ。

 

そうやって、自分に言い聞かせながら、日々、勉強して、バイトして、の毎日を繰り返しているゾンイー。

冷たく乾いた冬の風が身に沁みます。

 

~ケーキ屋さん~

 

ショーケースを覗き込んでいるのは、アイディ。

 

店員さん「なにかお困りですか?」

エイミー、今回も出演なのね口笛

アイディ「いや、ただ、見てるだけだ」

そっけなく答えるアイディ。

でも、立ち上がり、なにかを言おうとして、やっぱりやめる。。。

結局、聞く(笑)

アイディ「俺、誕生日のケーキを買うべきだと思うか? だって、3回もすっぽかされたんだ・・」

店員さん「さぁ・・・私にはなんとも・・」

そりゃそうだ(笑)

 

その時、横からゾンイーが、僕が対応します、と、バトンタッチを申し出ると、お願いね、とあっさりOK

うわ、この二人(ゾンイーとアイディ)が、こういう出会い方をするとは!!

 

ゾンイー「(アイディに)こんにちは。なにかお手伝いしま・・」

ゾンイーの言葉をひったくるように、「俺たち、おんなじ誕生日なんだよ」と事情を話し始めるアイディ。

イラついてますが。それはお店やゾンイーにではなく、チェンイーにですけどね(笑)

 

ゾンイー「それはまた、奇遇ですね」

アイディ「だけど、本当の誕生日じゃないんだ」

ゾンイー「・・・・・は?」

ゾンイーに向きなおるアイディ。

アイディ「俺の親は毒を盛られて死んで、あいつの親は早くに死んじまった。だから、俺らの里親は、俺たちに、テキトーな誕生日をくれたんだ。それで、俺たちはお互い、生きている間は、毎年、一緒に誕生日を祝おうって決めたのに・・・」

・・と、初対面の相手に、こんなことまで喋っても仕方ねぇ・・と、思い直すアイディ。

アイディ「プレゼントは買ってある」

 

ゾンイー「あなたとお友達の間で、なにがあったかはわかりませんが、大切な人と一緒に誕生日をお祝いすれば、幸せは倍に感じると思います。(そのためには)どちらかが、イニシアチブを取らなきゃだめですよね?」

わ~~、これだ。

これが、攻めの、根本的な考え方よ(笑)

 

アイディ「・・・・・・・」

そして、受けは、本質的に、その考えに逆らえない(笑)

 

~カイエンガレージ~

 チェンイーたちのアジトです。。

 

ケーキ屋さんでゾンイーの言葉に、小さく頷いたアイディが、チョコレートのホールケーキをお買い上げ。

 

1821

アイディ18歳、チェンイー21歳。

キャンドルに火を灯すアイディ。

 

その時、電話しながら、チェンイーが事務所に入ってくる。

 

チェンイー「はい、老大。お忙しいと思っていましたし、それに、今日が、俺とアイディの誕生日だってこと、忘れてました」

ドンヤンに、なんで、顔を見せにこない?とでも言われたのかな?

 

アイディ「チェンイー・・」

 

電話中だ、ちょっと待て、と手で制するチェンイー。

チェンイー「・・・あいつに聞いてみます。(アイディにむかって)老大が、おれたちの誕生日祝いをするって。一緒に行くか?」

 

アイディの目に浮かぶ、明らかな失望。。

アイディ「・・・やめとくよ」

 

チェンイー「(電話の向こうのドンヤンに)あいつ、用事があるみたいです。はい、すぐいきます」


チェンイーって名前を呼んだのに、こっちに来さえしなかった。

当然、ケーキなんて、目に入ってないだろう。

好きな男に声を掛けられて、いそいそと出かけていった。

ふりかえりもしなかった。。。

 

アイディ「4回目・・・。ホント、俺って間抜けだ。・・・生日快樂(誕生日おめでとう)」

最後の 生日快樂 これは、惨めな自分にだけじゃなく、ちゃんとチェンイーにむけての言葉も含んでるよね。

 

ロウソクの火を吹き消すアイディ。

立ち上る白い煙。。

 

ばさっと、ケーキを床に落とすアイディ。

ケーキをそのままに残し、出ていくアイディ。

 

~バー~

これで、3話のラストとつながるんですね。

 

ルイが一人で飲んでいるところに、

アイディがやってきました。

 

ルイ「チェンイーとの誕生日祝いは終わったのか?」

ルイは、二人っきりにさせてあげようとしてたのか。。

 

アイディ「終わったよ」

全然、ハッピーそうじゃないアイディを見れば、なにかあったんだ、とわかります。

ウイスキーを勧めるルイ。

 

ルイ「(チェンイーの奴)また、老大のところに行ったのか?」
また・・・っていうお見通しな言い方も切ないけど、ルイはアイディの、チェンイーに対する気持ちを知ってるのね。

 

「生日快樂!」

乾杯って雰囲気じゃないです。

 

ルイ「チェンイーのどこがそんなにいいんだよ?」

アイディ「知らないよ」

落ち込み方が半端ない。。

 

アイディ「死にかけてた俺を最初に見つけたのが、あいつだったんだ。俺のこと、面倒みてくれて・・・一緒に育ったし、あいつは俺のことを放っておかないし、それに、すっげえ叱るけど、それ以上に、心配して、気にかけてくれるんだよ。とにかく、好きだなんだよ。あいつのためなら死ねるくらい、好きでたまんねぇんだよ」

 

ルイ「・・・・・」

小さく首をふり、微笑むルイ。

 

アイディ「本気だぞ」

ルイ「大袈裟な奴だな」

 

今はただ、ルイから見ればまだまだ幼いアイディの放つ、世間知らずで若さだけが武器の、力強い言葉が眩しくて・・・

 

アイディ「あんたには、わかんねぇよ、ボケ。あんたにだって、そいつのためにそうしたいと思わせる奴が必ずいる。そいつに会ったら、絶対わかる」

 

ルイ「・・・・・・・・」

ルイのこの長い沈黙が辛い。

 

~ゾンイーの部屋~

いつのまにか、日にちは流れ・・・2月。

調べたら2019年の春節休みは10日までだったので、11日のところになにか、赤く書きこまれているのは、休み明けってことですね。

 

~ゾンイーの高校~

先生「みんな、注目!! 冬季休暇も終わりました。普段の生活に身体を慣らしていきましょう。はい、静かにしなさい。」

みんな、どこでも同じようなことを言われるんだね。ニコニコ

 

先生「試験にむけて本格的に準備しないとですよ。実はですね、ジャン先生がご自宅の洗面所で転倒され、脚を骨折されたそうです。なので、しばらくお休みになります。それで、今学期の間、代理教員として、高先生に来ていただくことになりました。さぁ、みなさん、高先生を拍手でお迎えしましょう」

 

みんながワクワクしながら、教壇に注目してる最中も、先生の話をまったく聞かず、教科書に目を通しているゾンイー。

拍手の音に、なんとなく、教壇に目を向け・・・

 

固まるゾンイー。

 

眼鏡をかけて人間の恰好をした猫が立ってました。

 

よりによって・・・とはこのことです。

 

少しだけ、時間を巻き戻します。

 

~カイエンガレージ~

 

ルイ「ジャントンが、学校で麻薬を売ってただと?!」

大声ではないものの、さすがのルイも、声を張ります。

アイディ「うちで捕まえた奴が、取引が進行中だって、吐いたんだ」

ルイ「ブツが余ってるか、張騰が絡んでいるかのどちらかだろうな。」

本来なら、学生相手の取引なんて、キャパも決まってて金額的にも発展性は見込めないし、なにより、リスクが大きすぎる・・と考えるのが普通でしょう。

「龍幫」の手元に早急に売りさばく必要がある麻薬が大量にあった、もしくは、(比較的、学生と年齢の近い)張騰の一派が始めたことだろう、とルイは言いたいんだと思われます。


チェンイー「そこで、校長と話しをしてきた。校長は、学校が麻薬密売スキャンダルに巻き込まれ、進学や就職に影響が出るのではないかと心配していた。で、なんとかしてくれ、と頼まれたんだ。秘密裡に、捜査してくれる誰かを調達してほしいっていう要請だ」

こういう話からして、義雲盟は、昔の、任侠タイプのヤクザみたいです。

 

ルイ「うん、まぁ、それがいいだろうな。もっと言えば、(校内を)自由に動きまわれて、生徒たちとも近づけるとさらにいいんだが・・。教師になるのが、最適だろう」

 

それを聞くと、互いに視線を合わせて、

 

ルイのほうを見るチェンイーとアイディ。

 

ルイ「なんで、お前ら、そんなふうに俺を見るんだ?」

 

それで、いきなりのこの展開?

しかも、たまたま、ゾンイーの学校だったって?(笑)

 

なんたる偶然?

いや、違うし・・・!(笑)

あ~💡、もしかして、あの時、ゾンイーがゴミ捨て場でもめた上級生、煙草だけじゃなくて、薬もやってたかも・・ってこと?← ほんと、私は先走る。

 

話は戻ります。

 

黒板に、大きく、高 仁佑、と名前を書くルイ。

 

ルイ「ガオ・レンヨウ、これが私の名前だ。今学期、数学を担当します。ジャン先生からは、微積分に注力するよう、頼まれました。何人かの生徒が、まだ試験を受けていなかったり、準備中であることについては聞いています。その人たちの邪魔はしないようにしましょう。では、数学の授業を、3ページから始めます」

すっかり、教師然とした、慣れた振舞いです。

 

そんな説明なんて、まったく耳に入ってないゾンイー。

 

一体、どういうことだ、とにらみつけるように、ルイを見つめてます。

当然、ルイもその視線に気づいてます。

 

※授業が終わり・・・※

もちろん、ルイの前に立ちはだかったゾンイー。

ゾンイー「あんた、何者だ?」

 

ルイだって、ゾンイーが来ることはわかってたと思うけど。

 

ルイ「あ・・微積分に興味を持つ生徒は珍しいね。数学の準備室で話をしようか」

誰が聞いているかわからないので、芝居は怠りません。

 

ゾンイーの手を取り、階段をあがっていくルイ。

周囲に誰もいないのを見ると、「頼むから、俺のことは知らないふりをしてくれ、いいな?」と一方的に頼むルイに対して、「あんた、何者だよ?」と、すでに、声が固いゾンイー。

ゾンイー「なんで、うちの学校で、先生のふりなんかしてんだよ?どうやって、入り込んだ?」

小さくため息をつくルイ。

ルイ「個人的な事情だ。お前には関係ない。」

 

まぁ、ゾンイーとしても、ルイがおとなしく話してくれるとは思えなかったのか、話題を変えます。

 

ゾンイー「・・・・・あの金はどういうつもりだ? 少なくとも、あんたには俺に金をくれる理由はあるのはわかるけど」

ルイ「あれは、感謝の気持ちだって言っただろ。バイトなんかやめて、試験に集中しろ」

ゾンイー「それは俺の問題だ。あんたには関係ない」

 

さっき、自分も同じことを言ったし、そう言わせたのは自分なんだけど、でも、やっぱり言われると、ちょっとショック。。。

 

それに、ここで、長々、言い争ってるわけにはいかないのです。

ルイ「もう、いいかげんにしろ」

 

ゾンイー「はぁ? いいかげんにしろ、だって? あんたは、散々、俺に世話をさせておいて、大金を残していなくなった。それなのに、好き勝手に、行ったり来たりして、しかも、俺に、あんたのことは知らないふりをしろだって? いい加減にするのは、どっちだよ!」

ゾンイーの言い分には、一理も二理もあります

 

言えるものなら、ルイだって、理由を聞いてほしいし、決して、ゾンイーをないがしろにするつもりじゃないって説明したい。

でも、ここで、チェンイーとアイディの言葉が、ルイを引き留めるのです。

 

チェンイー《その子と、俺らの間の関りがわかったら、もっと迷惑をかけることになるんだぞ》

アイディ《・・・お前の家族からもな。きっとまともな死に方はしないだろうな 》

 

ルイにも、かなりの事情がありそう。。

 

心を鬼にするルイ。

ルイ「俺はな、お前を友達扱いした覚えはないぞ、坊主。もし、あの場にいたのがお前だけじゃなかったら、誰が、ガキに助けなんか求めるかよ。飯の作り方もロクに知らないくせして・・」

ゾンイー「くっ!・・金輪際、あんたのことなんか知らない。たとえ、あんたが死のうがなにしようが、絶対助けないからな。勝手にしろ!

そう、捨て台詞を残し、立ち去るゾンイー。

 

ゾンイーを傷つけてしまったものの、今は、ゾンイーを遠ざけるのが一番だという思いで、ふ~っと息を吐くルイ。


 

ここで切ります。

 

★『奇蹟 Kiseki』Ep.04-1 雑感★ 

 

私、たしか、3話で、ボロ泣きしたはずなんですけど(笑)

 

なんだか、4話で、突然、新章に突入した、というか、ゾンイーと同じく、まだ、気持ちの整理がついておりません。

 

なので、高先生ではなく、ルイはルイです(笑)

 

実際、ゾンイーの高校って、わりと、品よくて、乱れた感じもなさそうだったので、「麻薬?」って感じもしないでもないですが、逆に、ストレス緩和のために、おクスリが蔓延しちゃうっていうことも無きにしも非ずなのかもしれません。

 

これで、舞台は本格的に、『学校編』に突入?

1~3話の間で、「義雲盟」の名を語って麻薬を扱っていたっていう部分、もうちょっと広げておいてくれると、あ~~、そこにつながったのかぁって感じになったのかもしれないですけどね。← お得意の、あとで出てくるパターンかな?(笑)

 

校長先生と話を付けた、ということを言ってたので、一応、任侠という言葉で、補完しましたが、いわゆる、面倒見のいい親分さんの元、揉め事処理的な、昔ながらのヤクザ集団だということが言いたいんでしょうか。

そこらへん、「盟」とか「幇」とかも知識がなく、都度都度、用語は変更するかも。

 

あ~~、そこにつながったのかぁ。は、・・ケーキ屋さんのシーンにも言えるかもキョロキョロ

 

 

★『奇蹟 Kiseki』Ep.04-2に続く★