分割しています。

2話前半を未読の方は、先に、ひとつ前の記事からお読みください。

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『奇蹟 Kiseki』

 Kiseki  Dear to Me

 2023年(台湾)8/22~ Nov 7, 2023

 25分×全13話

 制作:GTV

 原作:林珮瑜

 

前記事を未読の方はこちらから  #1 #2-1 

 

 

Kiseki #2-2 

 

 

~ゾンイーの部屋~

 

その時、急に雷鳴がとどろき、稲光りがしはじめる。

庭先の様子を見に行くルイと、顔色を変えるゾンイー。

 

ルイ「雨になるなって思ってたんだ・・・」

入口の引き戸を閉めてから、振り返ったルイが見たのは・・・

椅子の背を支えにして、やっと立っているゾンイーの姿。

慌てて、駆け寄るルイ。

 

ルイ「バイ・ゾンイー? バイ・ゾンイー・・」

 

そんなルイの声も聞こえてるのか、定かじゃないゾンイー。

 

そして、停電。

部屋の中が真っ暗になりました。

 

カーテンをしめるルイ。

 

ゾンイーの脳裏に響く過去の声。

<なんで、こんなことするのよ!?>

<せっかく産んでやったのに>

<叩かないで、お母さん。僕、いいこになるから!>

<信じられないわ!あんたなんか、いい子になれるはずがない>

<あんたは、お父さんそっくりね!>

<ちょっと、聞こえてるの?!>

 

ゾンイーの母親らしき怒号に、耳を押さえるゾンイー。

 

明らかに、このやり取りは、母親から受けた虐待の記憶だとしか思えない。

 

ルイ「大丈夫だ、バイ・ゾンイー。大丈夫だ。雷のせいで、灯りが消えただけだ。ちゃんと俺がいるから! 平気だぞ」

 

真っ暗になった部屋の片隅で、恐怖で泣き始めたゾンイーを抱きしめながら、優しく声をかけ続けるルイ。

耳を押さえて、泣きじゃくるゾンイー。

 

ルイ「大丈夫だ。お前は、一人じゃないから・・・」


ようやく電気がつき、

「ほら、電気がついたぞ。もう大丈夫だ」と声をかけるルイ。

 

突然の、ゾンイーの様子に驚きつつ、なんとかしてあげたい・・・ルイの視線に、そんな気持ちが溢れてる。

 

ポロポロ流れ落ちるゾンイーの涙をぬぐう。


ルイ「気分はどうだ? 大丈夫か?」

 

だんだんと、目の焦点があってきたゾンイー。

 

急に、我に返ったように、驚愕しきった目でルイを見返すと、

「平気だ」と言って立ち上がり、バスルームに消えていく。

 

シャワーを流しっぱにして、泣き続けてるゾンイー。

 

ゾンイーの後ろ姿をただ見つめることしかできないルイ。

もう、他人とは思えない感情がルイに沸き起こってるんだね。

 

シャワーを浴び、少し、落ち着いたようにみえるゾンイー。

部屋に戻ると、ルイが、ベッドの端を開けてる(笑)

ルイ「坊主、おいで。今日は、こっち側に寝ればいい」

 

ゾンイー「・・・・・・」

絶句しとる( ´艸`)

 

それでも、「シングルベッドじゃん。それに、今夜は数学のノートを仕上げないと・・・」と言うゾンイーに、「そんなのどうにでもなる。心配するなって。だから、こっちこいって・・」と誘うルイ(笑)

 

ルイ「俺の隣で寝たくて、みんな、殺し合いするんだからな。チャンスだぞ。さぁ、おいで」

はぁ・・そうなんですね。ぷぷぷ( ´艸`)

 

呆れるゾンイーの手を引っ張ると、

ベッドに引き込み、あっという間に反転させ、手で口を押さえつけるルイ。

一瞬の出来事でした。

 

放せよ、と、パシっと手を払いのけるゾンイー。

 

再び、口許を押さえるルイ。

 

ルイ「お前の秘密を打ち明けるか、一緒に寝るか・・どっちか選べ」

ゾンイー「どっちもやだね」

ルイ「じゃ、一晩中、しつこくするぞ。お前、眠れないからな。大声で叫んでやる。近所から苦情がくるだろうな。あん? たしか、大家は下の階に住んでるんだよな?」

 

ゾンイー「あんたは、世の中には、恐喝以外にもやり方があるってこと、知らないのか?」

 

ルイ「一発でうまくいく方法があるのに、なんで、別のやり方を試す必要があるんだ?」

ヘェ~、そういう理屈?って、感心しちゃだめです。

 

言い返せず、悔しそうに、横を向き、寝たふりをするゾンイー。

雷雨の秘密を言う気はないようです。

 

ルイがかけてあげようとする布団を払いのけることだけが、精一杯の抵抗です(笑)

 

なんで、こんなことになってるんだろう・・・

そう思うゾンイーの表情は、ルイに背を向けてますが、それほど、嫌がってないよね。

雷雨の時、支えてくれたこと・・・なんとなく、自覚あるんでしょ?

 

ゾンイーを見守るルイ。

これが恋であろうとなかろうと、愛であろうとなかろうと、「可哀想だたぁ、惚れたってことよ」

 

夜中ーー

 

身体が冷えてきたのか、眠りながら、少し、身じろぐゾンイー。

目を覚まし、様子をうかがうルイ。

 

震えてるので、熱でも出たのか、と思った。

 

怖い夢を見てるのか、ルイが眉間の皺に指をあてると、ふと、表情がやわらぐゾンイー。

 

寝返りをうったゾンイーから、無意識に抱き着かれたルイ。

 

 

ああ、もうだめだ飛び出すハート

キューンキューン確定だ!!

 

起きているときとは違い、自分に素直に身体を預けてくるゾンイーに、トントンとあやすように肩を叩きながら、考え込んでしまうルイ。

 

※翌朝※

 

二人とも、大変いい寝相です。(笑)

 

ゾンイーが朝日の中で、ゆっくりと目をあけると、

靄のかかったような、ルイの寝顔。。。

 

なんて、美しい。

思わず、見惚れてしまうゾンイー。

 

いや、美しいと言ったら、君もですよ。

 

その後、すぐに場面切り替わり、  

大遅刻~~~!!!(笑)(笑)(笑)

走れ、バンビ!!(笑)

 

すでに、授業が始まってる中、先生に謝り、そっと席につくゾンイー。

『桃花源記』っぽいですね。

 

ズーアン「おい、お前んちの猫、目覚まし時計、くっちまったのか? 遅刻なんてして」

おしゃべりしてたズーアン、先生に当てられました。

テキトーに答えてます(笑)

 

でもね、実は、ゾンイーにとって、今朝の出来事は、それどころじゃなかったのです。

目を覚ましたあと、続きがありました。

 

そう、目を覚ましたゾンイーが、目の前のルイに「おはよう」って言ったら・・・、

「おはよう、ハニー」って、キスしてきたんだよ、ルイが!!(笑)

お兄さん、気持ちに正直なのは素晴らしいですが、諸々、手続きをすっ飛ばしすぎ(笑)

 

しかも、なんかちょっと、キッス人形みたいで、しぐさもかわいい。

 

いや、わかるよ。

あくまでも、えろいキッスじゃなくて、モーニングちうキスマークでしょ。

 

でも、そこは、まず、ハニーにする手続きをしてから、ゴニョゴニョ・・・

 だって、相手は、そうは受け取れない高校生。

 

息をとめたまま、飛び起きたゾンイー。

 

ゾンイー「なにしやがんだ! ハン・ジョールイ!!」

 

あ・・・、やっちまったか・・・← こっちも半覚醒だったからね。でももう遅い(笑)

 

ルイ「あ~、朝だろ。グッモーニンだ!」

 

ごまかしたルイを、渾身の力で、ぶん殴ったゾンイー。

 

なるほどね。そういうことがあったんだぁ。

( ̄ー ̄)ニヤリ

 

~教室~

休み時間かな。

ズーアン「バイ・ゾンイー、お前、今日遅刻しただろ。ちゃんと出席しないと、奨学金を失うぞ。そうなったらどうする気だ?」

心配するズーアン。

 

ゾンイー「他にどうしろって。。余計に働くしかないだろ」

ズーアン「働くって・・・」

今でも、ゾンイーが、目いっぱいバイトして、勉強して、ギリギリなのを知ってます。

 

ズーアン「わかったぞ。なぁ、お前が拾った猫、黒猫だろ!?」

 

ふふ、Kissに、黒🐾も白🐾も関係ないっす!!

 

ゾンイー「それがなんだよ!」

 

ズーアン「黒猫は災いをもたらすんだぞ、お前知らないのか?それが、お前が不運に見舞われた理由さ。(捨て猫の)里親センターにでも預けるべきだったんだよ」

スーニン「里親センターって?」

話に加わってきたスーニン。

ズーアン「こいつが拾った猫のことさ。猫を拾って以来、こいつ、よくないことが続いてるみたいなんだ。譲ったほうがいいよ」

スーニン「でも、拾っておいて、すぐ捨てるなんて・・・。なんだか、可哀そうだわ。もう一度、チャンスをあげてみたら?

 

チャンスという言葉に、かすかに反応するゾンイー。

 

ズーアン「たしかに、うちの婆ちゃんも、ペットにもしつけが必要なんだ、って言ってたな。懲らしめてやったらどうだ? 軽く1~2回叩いて、覚えさせるんだよ」

スーニン「何、残酷なこと言ってんの!動物虐待者は罰金刑よ」

ズーアンを叩くスーニン。

それは虐待じゃなく、アピーリング💘なのかな?(笑)

スーニン「私が、あんたを突き出してやる!」

 

~ゾンイーの家~

そんな会話がされている頃、ゾンイーに殴られたところを鏡で見ているルイ。

赤く腫れてます。

ルイ「まったく・・思いっきり殴りやがって。このイケメンフェイスが、俺の生きがいだって、アイツ、知らないのかよ。」

と独り言をつぶやいたものの、殴られた原因は自分にあります。

しゅん・・・⤵⤵

 

~ゾンイーの高校~

 

ズーアン「なぁ、バイ・ゾンイー、おい、まだ、俺のこと、怒ってるのかよ? 根に持ちすぎだぞ」

 

掃除の時間に、一緒に、ゴミ置き場にやってきたゾンイーとズーアン。

 

むしゃくしゃして、ペットボトルを投げつけると、

 

隅に隠れて、煙草を吸ってた上級生3人が「誰だ?なにすんだ?」と最悪の展開。

 

ゾンイー「俺だ」

まったく怯みません。

相手が「俺たちがみえないのか? なんで、ゴミなんか投げつけてきた?」といきり立ってきたのを見て、「すみません。そんなつもりじゃなかったんです」と、代わりに謝るズーアン。

 

上級生「お前らの謝罪を受け入れたら、誰も俺らを尊重しなくなるだろうが!」

ゾンイー「じゃ、どうすれば?」

売り言葉に買い言葉です。

 

向かっていこうとするゾンイーを必死で押さえ、「すみません、先輩、そんなつもりじゃなくて・・・すみません」と、へこへこ頭を下げつつ、

興奮したままのゾンイーを連れて、なんとかその場を後にするズーアン。

 

ズーアン「お前、どうしちゃったんだよ!」

いつもは、おとなしい優等生のゾンイーの豹変ぶりと、上級生が追いかけてこないか、気が気じゃないズーアン。

 

なんとなく、この時のゾンイーの、カッとなったら、相手が上級生であろうと誰であろうと、向かっていっちゃうところ、不安な感じがします。ショボーン

 

~ゾンイーの家~

 

足取り重く、家に帰ってきたゾンイー。

入る前にちらっと見たよね。

 

部屋の真ん中に座ってるルイを見て、睨みつけるゾンイー。

 

ルイの頬は、赤く腫れてます。

 

ルイ「数学のノートは終わらせたぞ。これで、許してくれるか?」

さっと、ノートを取り上げるゾンイー。

ゾンイー「・・・・・」

 

ルイ「これで、今朝の件は謝ったからな、いいな?」

ゾンイー「・・・・・」

 

一貫して無視し続けるゾンイーの手を掴むルイ。

ルイ「お前だって、俺を殴っただろ。これでおあいこだ」

 

ゾンイー「・・・・・」

ルイの手を振り払うゾンイー。

猛烈に怒ってます。

なぜ、こんなにも腹をたてるのか、本当のところは、きっとゾンイー自身もわかってないかもしれませんニヤリ

 

立ち上がるルイ。

ルイ「おい、いい加減にしろよ、大人になれって。今どき、ファーストキスなんて、重く受け止める奴なんていないぞ。お前、イケメンなんだからさ、きっと、すぐに・・・」

ファーストキス?

 

ゾンイー「だからって、あんなこと、誰に対してもやっていいってことにならないだろ!」

ルイ「・・・・」

自分は軽く冗談めかして言ったつもりが、相手には、シャレになってなかったときの顔。

 

ルイ「・・・だから、もう、謝っただろ。それに、ノートだって完成させて・・・」

ゾンイー「数学のノートは、あんたの責任だろ。それは、もう同意した。謝罪? 謝ったからって、俺があんたを許さなきゃならないなんてことはない。それに、俺は、あんたが心から反省した姿を見てない。それとも、俺より年上だから、こんな風にいたずらしてもいいと思っているのか? 間違いを犯しても、飴玉さえやれば、俺があんたを許すとでも思うのか?」

畳み掛けるゾンイー。

 

ルイ「そんなつもりじゃなくて・・・」

 

ゾンイー「でも、こんな雰囲気にしたのはあんただろ。誰にでも、キスしたり、失礼な態度を取り続けるのが、大人になるっていうことなら、俺はそんなのごめんだね! 誰もが、あんたみたいに軽薄なわけじゃない!!」

それだけ言うと、荷物を掴み、バイトに出ていくゾンイー。

 

バンっとぶつかった時、傷にあたり、痛がるルイ。

 

ルイ「こんなふうに、自分の人生を真っ当に捉えられる、なんてアイツは幸せなんだろうな・・」

自分が、とっくに失ってしまったものを、ゾンイーの中に見て、まぶしく思っているのかな。

 

※夜※

ゾンイーの帰りを、ビールを飲みながら、待っているルイ。

 

メッセージの着信に気づき、スマホを確認すると・・・

 

アイディ:いつ、戻ってくるんだよ?

 

結局、アイディに、連絡先がバレてます。(笑)

チェンイー、(アイディには)口軽い。

っていうか、自分じゃしたくてもできなかったり、動けない部分を、アイディにさせてる疑惑。(苦笑)

 

アイディに電話するルイ。

 

アイディ「どうした?」

ルイ「もし、誰かがお前を怒らせた時、そいつはお前をなだめるために、何をしたらいい?」

単刀直入すぎ(笑)

相当、ゾンイーの言葉が刺さったみたい。

困りはてて、アイディにSOS(笑)

 

アイディ「俺を怒らせた奴に、またいつか、なんてねぇよ」

アイディの視線・・・(苦笑)

 

ルイ「そのとおりだ。お前に聞いた俺がバカだった。(お前ら)ちょうど同じくらいの年だろうし・・」

アイディ「・・なんだって?」

ルイ「なんでもない。じゃあな」

アイディ「おい!」

 

アイディが言った「俺を怒らせた奴に、またいつか、なんてねぇよ」の言葉が、あまりにも、その時の状況にドンピシャだったことは、また、あとで出てきます。(笑)

 

その後・・・翌日なのか、数日後なのかわかりませんが、明らかに、二人の間は、冷え切ってます(笑)

 

ルイ「俺はな、最近のお前の無視や皮肉にうんざりしてんだよ。」

↑ずっと、口を聞いてもらえなかった人(笑)

 

ゾンイー「・・・・・・・」

ルイ「おい、怒ってるんだぞ。激おこだぞ!」

それでも、無視して、学校に向かおうとするゾンイー。

 

ゾンイーの手を掴み、引き留めるルイ。

ゾンイー「なにが望みだ?ケンカしたいのか?」

ルイ「(お前に)俺を倒せるのか?」

 

そろそろ、限界みたいですね。(笑)

 

 

★『奇蹟 Kiseki』Ep.02-2 雑感★ 

いや~、#2も楽しかった。

前半部分も合わせて、いろいろあった。

 

別に、ものすごいドラマティックな事件が起きてるというわけじゃない。

それなのに、これ、マジで、25分なの?

 

いや、普通に見てると、あっという間なんです。

全然、だれずにエンディングを迎えるんだけど、筋追いしてると、基本、1時間モノのドラマと大差ないくらいです。

 

ドラマの中の時間経過で、10日って言葉が出てたけど、確かに、1話と2話合わせて、こっちも、そのくらいの時間経過があったみたいな気がする。

それくらい、二人だけの空間、二人だけの“早安から晩安まで”が、迫ってくる感じ?

追体験&追体感って奴でしょうか。

 

今はまだ、バラバラなパーツがチャプター毎にいくつかくっついてる状態だけど、一つとして無駄なく、今後、きれいに組み合わせられるようになってる感じがします。

 

そのパーツのどれも、興味深い。

ゾンイーの子供の頃のことも、ルイの背景も。。

 

そして、確実に、惹かれあってるのに、どうしていいのかわからず、もどかしい二人。

 

思いがけず、拾うことになってしまった黒猫ルイちゃんのケガが治るまでに、もうちょっと、波乱がありそうな感じです。

 

★『奇蹟 Kiseki』Ep.03-1に続く★