これは、9話の後半です。

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まずは、質問です。
この後半で、ようやく登場することになった范家のじじい、失礼、范家のおじい様の役名欄が、タイトルバックで、老太爺となっているのは、「名前を言ってはいけないあの方」的な感じで、お名前でお呼びするのも恐れ多く、憚られる感じだからですか?(苦笑)

いや、たしか、范弘達とかいうお名前でしたっけ?

あ、あった!

 

 

すべては、中の方の、演技力のおかげでもあり、あからさまに私情バリバリで貶めるのもどうかと思いますが、手がすべってですね、范家のじじいとか、く◯じじいとか、打ち間違っても直すのを、つい忘れてしまうかもしれません。

誤字脱字いつものことですから、許してくださるとありがたいです(笑)

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『奇蹟 Kiseki』

 Kiseki  Dear to Me

 2023年(台湾)8/22~ Nov 7, 2023

 25分×全13話

 制作:GTV

 原作:林珮瑜

 

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#8-2 #kiseki+ #9-1

 

  

Kiseki #9-2

 

《4年後・・・》

 

~范家 ダイニング~

范家では、食事の間も、執事のように、祖父の傍に仕えているルイ。

 

じっと、ルイを見上げていたと思ったら、

書類をパシっと叩きつけ、投げ捨てるじじ・・老太爺。

(あ、27歳ってことはルイの弟だったね)のチェンはテーブルについてる。。。

 

 

爺「上場してまだ 3 年しか経っていないテクノロジー企業を買収するために 20 億を費やしたいだと?」

床に落ちた書類を拾い上げるルイ。

企画書みたいなものなのかな。

 

ルイ「申し訳ありません。董事長(会長)」 

 

爺「出てけ、出てけ!!!」

 

ルイ「はい、董事長」

一言も言い返さず、書類を持って、出ていくルイ。

 

爺「ハン・ジョールイには気をつけろと言っておるのだ」

苦々しくチェンに告げるじじ、老太爺。

え・・と意外そうなチェン。

チェン「どうしてですか? あいつなら、ここ何年もずっと私を手伝っていますが・・」

 

少しだけ、声を潜める老太爺。

 

爺「かつてのあいつは、自分を認めてほしくて、ギラギラと見苦しかった。だが、今は、目立たぬように控えているだけだ。おかしいと思わんのか?」

チェン「ですが、あいつは記憶を失ったんですよ。」

爺「たとえ、そうであっても、人の性根というものは、そうそう変わることなく、痕跡を残してしまうものなのだ。だが、今のあいつは全くの別人だ。あいつは、汎亜グループに入ってから何年もお前の傍で働いてる。一度たりとも、たてついたり、言い返したりすることがない。」

 

老太爺・・・亀の甲より年の劫やな。癪に障るけど、あながち見当はずれとは言えないですね。

 

爺「これほどまでに、高い忍耐力を持つのは、並大抵のことではないぞ・・」

やっぱり、要注意ね、このく◯・・、老太爺。

 

その言葉を背負うように、ベランダに出て、外に出ているルイの後ろ姿が映し出される。

あのゾンイーの屋根部屋のテラスから空を眺めていたルイを思い出すね。えーん

 

 

祖父の言葉を、考えながら、聞き入っているチェン。

でも、イマイチ、ぴんと来てる風でもない。

典型的なお坊ちゃんなのかな。

 

一応、公式様には

👉容姿端麗、冷静かつ合理的な性格で、疑り深い。後継者らしく、冷酷で、計算高い。裕福な家庭に生まれた彼は、高い地位に立つことを運命づけられている。

って書いてあるじゃない?

 

のちのち、私を烈火の如く、怒らせることをしでかしてくれちゃうんだろうか?

 

そして、ベランダのルイの耳には・・・イヤモニだぁ。。

もしかして、盗聴器仕掛けて、爺たちの話とか、聞いてるの?

 

今、見てるルイは、復讐の鬼なの?

 

 

さて、ここから、場面は変わります。

 

1話冒頭に戻ってきました。

 

~刑務所前~

4年の刑期をおえて、出所の日です。

1話と同じシーンが流れますが、見てるこっちの気持ちは、全然、同じなんかじゃありません。

まったく違います。

 

このでこぼこコンビのことをとても正視できない。。。

だって4年だよ。

青春のど真ん中の一番キラキラした時期を、愛する人たちのために捧げた4年だよ。

 

黒髪のアイディ。あの日、ドンヤンに申し出て、適当な罪をでっちあげたか、なにかで、ゾンイーを守るために、刑務所に入り込んだんだね。

出所が同じ日だったところからみても、何らかの力が働いたことは間違いないでしょう。

 

出所の予定時刻ぴったりに迎えにきたチェンイーを無視するアイディ。

 

ほぼ、1話の冒頭と同じように進み、チェンイーに担がれたアイディが、車で発進するギリギリまで、メモを見ろよ、会いに行くからな、とゾンイーの世話を焼くところや、

メモを確認したゾンイーがひとりで歩き出すところまで、流れます。

ただ、ルイのことを想い、どうしているか、と、空に問いかけるシーンがカットされているのが気になります。

 

そして、気になると言えば、4年ぶりに会うこっちの車中の二人も問題ありありです。

 

ゾンイーのことを思えば、もう関わらないほうがいい、というチェンイー。

 

アイディ「お前こそ、俺のことなんか放っておけ。俺はもう、義雲盟から足を洗った

ドンヤンとの間で、そういうことになっていたんですか?( ゚Д゚)

 

チェンイー「俺はそんなの認めてない。」

思わず、厳しい声をあげてしまうチェンイー。

アイディ「老大は、4年前に認めてくれた。どこかその辺で降ろしてくれ」

チェンイー「俺はお前のボスだぞ」

アイディ「・・・・・」

 

ゾンイーを守るためという目的以外にも、自分には切れない絆を断ち切ろうとして無理やり刑務所に入った4年。

結局、無理だってことくらい、アイディにだってわかってるはずだけど。

 

~カイエンガレージ前~

 

台湾のお出迎えは、刑務所前じゃないのね。。。(苦笑)

並んだ子分たちが、兄さんの出所を祝って整列してました(笑)

「おかえりなさい、アイディの兄貴・・」

「おかえりなさい、アイディの兄貴・・」

 

荷物をもって、立ち去ろうとするアイディを、例の如く持ち上げるチェンイー。

アイディ「何しやがる!!」

 

お尻を押さえてるのは、アイディが暴れるため、安全確保のためです(笑)

子分たちにとっては、久しぶりに見た光景?😁

 

アイディ「お前、狂ったか? さっさと下ろせよ」

 

叫びまくってるアイディを、ようやく、ガレージの奥のテーブルにおろすチェンイー。

 

チェンイー「食え」

 

テーブルの上には、食事が用意してありました。

アイディの好物・・・っていうか、“そのまんま丸ごと唐辛子”まであるじゃん。爆笑

 

韓国ドラマあるあるの出所後の豆腐は、これで、真っ白に生まれ変わりなさい、という意味以外にも、長い刑務所生活で質素な食事になれた身体で、いきなりごちそうを食べて、胃の負担とならないよう、栄養価が高く体に優しいお豆腐を渡すのだ、とか。(諸説あり)

 

あ、でも、これも台湾の流儀では、なにか謂れのある出所飯なのかな?

ちらっと見ては心が揺れるアイディ。

胃袋は正直。

それに、チェンイーの心遣いに気づかない訳がない。

 

それでも、平然としたふりで「どういうつもりだ?」とチェンイーに問いただす。

 

チェンイー「いいから、まず食え」

有無をいわせずです。

 

仕方なく、とにかく、一口だけがっついて食べてみせるアイディ。

すぐに箸をおくと、「これで出てってもいいんだな?」とあくまでも、出ていく意思を見せると、傍らに腰を下ろすチェンイー。

 

チェンイー「話がすんだら、行かせてやるよ」

アイディ「調子に乗んな」

チェンイー「なんで、あんなことをした?」

 

そりゃ、チェンイーにだって、言いたいことは山のようにあるでしょう。

 

アイディ「なんのことやら、さっぱりわかんねぇな」

チェンイー「あの晩は・・・酔ってた」

 

あ、そっち。

 

チェンイー「お前、俺のことをずっと見てるって言ってた・・・」

アイディ「なんだよ、またやりたいのか?」

チェンイー「・・・・!」

アイディ「いいよ。部屋に行こうぜ」

チェンイーの腕を取り、そのまま、引っ張ろうとするアイディ。

チェンイー「なにをする!」

アイディ「もう一回やれば、もう俺に借りはないだろ。それとも、ここでやりたいのか?」

チェンイーの後ろに回り込み、胸のあたりに手をまわすアイディ。

アイディ「テーブルでっていうのも悪くないよなぁ。結構デカいし。さぁ・・お前がしたいこと、なんでもできるぜ」

わざと、蓮っ葉に偽悪ぶるアイディをふり払うチェンイー。

チェンイー「やめろ!」

アイディの首元を掴み、「俺は理由が知りたいんだ。なぜだ?」と詰め寄るチェンイー。

・・・っていうか、チェンイーの中では、あの晩の出来事やら、ゾンイーのこととか、つながってないわけないよね?

繋がってるけど、それを踏まえたうえで、この先の二人の話をしたいってこと?

 

でも、アイディが自ら話すわけがない。

 

アイディ「なんで、そんなこと、ここまでこだわんだよ?(ちらっと下をみて)その気になったか?」

チェンイー「ふざけるな!」

アイディ「あの晩は、ただ、ちょっとそんな気分だったんだよ。一発やっただけ・・それでいいじゃん。俺はもう、ここの人間じゃないんだ。トラブルを避けるためにも、もう会わないようにしようぜ」

チェンイーの目を見られません。

チェンイーだって、このまま、行かせられるわけがない。

アイディの腕を、咄嗟につかむチェンイー。

チェンイー「お前、嘘ついてるだろ」

ここで、一瞬だけ躊躇うアイディ。

 

でも、なんとか耐えて耐えて・・・

「好きに言ってろよ!」と歩き出したアイディの背中に、「どれだけ時間がかかろうと、必ず見つけ出すからな」とぶつけるチェンイー。

 

ここは、一歩、引いたんだね、チェンイー。

 

~裏路地~

一人で、たどりついたゾンイー。

 

雨上がりの道を進んでいき、家の様子を見つめているゾンイー。

※私、最初、ここの家のこと、パパやジンユーが事件後住むようになった家なのか、と思ってちょっとショックだったんだけど、あとから出てきた家の中の感じを見たら、元の家でしたね。

 

その時、1台のバイクが違づき、「お兄ちゃん!!」と叫ぶジンユーの声が、路地に反響する。

ジンユー「父さん、やっぱり、お兄ちゃんだった!! 私の言ったこと、信じてなかったでしょ!」

バイクから降りるなり、ゾンイーに飛びつくジンユー。

 

「お兄ちゃん・・・」っていうのが精いっぱいで、ゾンイーの身体に触れたり、顔を見つめたり、「おかえり~~」と抱き着くジンユー。

その後ろから、呆然と近寄ってくるパパ。。

 

事情は、ちゃんと、伝わってるのかな?

まさか、パパやジンユ―たちにも、罪を犯して、刑務所に入ったことにしてるの?

でも、仕事中に倒れた自分が、心臓の移植手術を受けられたことを、術後に知って、パパもそれをそのまま、受け入れたりしないよね?

ドンヤン親分がちゃんとフォローしてくれたよね?

 

ジンユー「やっと帰ってきてくれた~」

一歩ずつゆっくりと近寄ってきた父親もまた、ゾンイーの頭に触れ、再会を喜び合う。

何度も小さく頷きながら、「お前が戻ってきてくれて、嬉しいよ」と声をかける父。

ゾンイーも「ただいま・・」って言うだけで、涙ぐんでる。

 

家の中に入った三人。

 

ゾンイーのための、手料理が振舞われる。

父「さぁ、できたぞ。」

ゾンイーが一口食べる姿を、じ~~っと食い入るように見つめているパパとジンユー。

ゾンイー「なんで、そんなふうに見てるの? 二人とも食べようよ」

首をふるジンユー。

ジンユー「ううん。お兄ちゃんを見てるだけで、お腹いっぱい」

ゾンイーの好物をお茶碗の上に乗せる、アジアン作法で、

 いっぱい食べるように、と、かわるがわる世話をやくジンユーとパパ。

 

ゾンイー「俺ばっかりに盛らないでよ。二人も食べなきゃ」

ゾンイーも、二人のお茶碗のうえに、おかずを盛り盛り。

 

ゾンイー「もう長い間、一緒に食べられなかったんだからさ・・」

 

それを聞くと、涙を拭きながら、席を立ってしまうジンユー。

ゾンイー「ジンユー・・・」

パパ「あの子はいつも、お前に申し訳ないと思い続けてきたんだ。。お前にあんなことまでさせて・・・私の面倒もろくに見られなかったくらいだ」

この4年、ゾンイーの周囲にいた関係者は、ゾンイーの人生を犠牲にし、一人だけに負担を強いたことへの罪の意識を抱いて、みんなが辛い思いをしてきたんだよね。

 

パパ「もう、この話はよそう」

食べなさい、と促すパパ。

 

その様子に、言葉を失うゾンイー。

自分が刑務所に入ったのは、大切な家族にこんな思いをさせるためじゃなかったはずなのに・・・。

 

それでも、目の前のパパは生きてるよ。

ジンユーだって、あの時は、あれしか方法はなかった、とわかってるはず。

 

言いにくそうに言葉を続けるパパ。

パパ「その・・あの人だが、あのあと、お前に連絡はくれたのか?」

ゾンイー「(ルイは)記憶を失くしたんだ・・・。なにも覚えてないらしい」

その話は伝わってるんだね。

 

そうか・・と、黙ってしまうパパ。

 

ゾンイー「でも、もし思い出したら、きっと来てくれるよ」

 

小さく頷くものの、複雑そうなパパ。

 

パパ「祝いに、乾杯でもするか。お前、前は飲んでたんだろ?」← 部屋を引き払った時に、ビールが冷蔵庫にあったのをジンユーから聞いてたのかな。

ゾンイー「飲んだことないよ」

パパ「まぁ、ビールでいいか。再出発には、ビールくらい飲まないとな」

ゾンイー「父さん、心臓は・・・」

パパ「ああ、ちょっと飲むだけだ。そのくらい、なんでもないさ。お前が18になったら一緒に飲もうって、前に話したよな」

 

その18歳の誕生日を、獄中で迎えさせてしまった・・と、今はもう、全てがそれに結びつき、言葉がつまりまくるパパ。

 

パパ「もってこような」

席を立つパパ。

 

いたたまれないゾンイー。

 

ね、同じ家でしょ?

これは、パパの入院の準備をしに帰ってきたときの家の中の様子)

そして、更に言えば、幼いころ、自分には目もくれず、黙って出ていった母親を最後に見たのも、あの柵つきの窓だった。。。

 

 

冷蔵庫から、ビールを2缶取り出した段階で、もう、涙をこらえきれなくなったパパ。

その嗚咽に、ゾンイーがやってくる。

ゾンイー「父さん・・・」

 

必死に、涙をこらえようとするパパ。

 

パパ「あんなに優秀だった息子が私のせいで・・・こんな地獄のような目に合うなんて・・・」

自分の胸を叩きながら、泣き出すパパ。

 

パパ、心臓を叩くのはアカン!

ゾンイー「やっとよくなったのに、そんなことしたらだめだよ。父さん、あれは、俺が選択したことなんだ。誰のせいでもないよ。最初からやり直そう、ね?」

そういって、父親を抱きしめるゾンイー。

 

でも、親からしたら、とても、そうは思えない気持ちもよくわかる。

術後、事実を知った時のパパの気持ちをおもうと、たまらないよね。


これからは、これより悪いことが起こらないように、今まで以上に支え合っていけたらいいね。

 

〜ゾンイーの部屋?〜

 

ん? 参考書とか問題集なんか、箱につめてる?

パパ「本当に処分してもいいのか?」

ジンユー「お兄ちゃん、勉強、すごく出来たのに・・」

 

ここで、衝撃的な事実がゾンイーの口から告げられます。

ゾンイー「ここに傷を負った時、海馬に損傷を受けて、そのせいで、短期間の記憶障害があるんだ。」

※短期記憶障害・・・短い時間内に起きた新しい出来事を記憶する機能が低下すること。

昔のことは覚えてるし、繰り返し反復して覚えたこととかは大丈夫なんだよね。

 

え?と驚くパパ。

ジンユーも言葉を失くしてます。

 

ゾンイー「たいしたことはないんだよ。ただ、時々、メモしておかないと、ちょっと忘れたりしちゃうんだ。心配しないで」

 

いやいや、たいしたことだよ。ガーン

このまっすぐで、優しくて、勇敢なこの子に、なんて試練を課してくれたんだ! あのく〇じじい!!ムキー

 

ゾンイー「治療だって受けてるし、リハビリ中で、よくなってきてるんだ。」

 

・・・怪我を負った当時と比較すれば、よくなってきているっていうその言葉に、嘘はないかもしれないけれど、逆を言えば、習慣的にメモを取らないと生活に支障をきたすってことでしょう。

 

パパと、顔を見合わせるジンユー。

 

あの出所の日のスケジュールを細かく記載していたのはゾンイー自身で、少なくとも、現時点でも、あの程度のメモは必要だってことなんでしょう。

そして、そのメモを書いたことすら忘れないように、アイディは常にリマインドしたり、フォローしたり・・ってことを刑務所内で続けてきていたんだね。

いまになって繋がる、この、しつこいくらいの注意の意味よえーん

 

 

でも、前に進むと決めたからには、もう後ろを振り返ってばかりはいられない。

 

パパ「それが人生ってもんだ。お前に前に進む意思がある限り、より多くの選択肢できる道が開けるんだ」

力強く頷くゾンイー。

 

ジンユー「父さん、それ、どの自己啓発本からの受け売りなの? 恥ずかしい・・」

パパ「ひねり出してくるの、大変だったんだぞ」

 

声をそろえて、笑う三人。

 

ジンユー「ねぇ、お兄ちゃん、これから、どうするの?」

そう訊ねるジンユーの声に、もう悲壮感はありません。

 

刑務所にいるときから、考えていることがある様子のゾンイー。

 

ゾンイー「実は・・・ケーキ屋を開きたいんだ」

ジンユー「ケーキ屋さん?」

目を輝かせるジンユー。

 

パパ「お前、ケーキなんて作れるのか?」

頷くゾンイー。

ゾンイー「たくさんのケーキやスイーツの作り方を習って、製パン免許も取得したんだよ。これについては、ずっと長いこと、考えてきたんだ」

 

うわ~~~~ん、えーんえーんえーん

いいよね。

これはさすがに泣いていいよね。

 

ゾンイー「台中市の近くで、ケーキ屋を開きたいんだ。」

ジンユー「いいんじゃない!!」

ゾンイー「ちょっと見せたいものがあるんだ」

 

そう言って、例のレシピ本を、パパやジンユーに見せるゾンイー。

 

パパ「これ、全部お前が書いたのか?」

ジンユー「おいしそう~~~!」

ゾンイー「ここにあるのは、全部作ったことがあるんだよ」

ジンユー「ね、他には?」

ページをめくるようせがむジンユー。

 

ようやく、3人に笑顔が浮かんだね。

やっぱり、未来って大切だよね。

希望の光があれば、人はそれだけで前向きになれる。

 

夢中になって、お菓子の作り方をジンユーに説明してるゾンイーを見つめるパパの瞳が暖かい。。

男手ひとつで、いい子たちに育てあげたよね。

 

パパ「このレシピノートはすごく詳しく書いてあるなぁ」

ジンユー「こっちのもおいしそう~~」

ゾンイー「これでも、優等生だったんだからね」

 

 

~カイエンガレージ~

 

チェンイー様は、縄跳びで、身体を鍛えていらっしゃる。。。

 アイディが去り、生来のストイックさに、更に磨きがかかった感じです。

 

電話に出るチェンイー。

たぶん、相手はジェね。

 

「イーの兄貴、誰かがバーで、アイディの兄貴を口説こうとしてます」

 

 

~バー~

パリピたちが大騒ぎです。

 

結局、このバーに出入りしてたら、組を出たことにならないんじゃないの?

 

酔っぱらって、男に抱き寄せられそうになったところを、

後ろからぐっと掴まれるアイディ。

 

アイディのマスク(仮面)を強制的に外し、

「うちに戻ってこい」とチェンイーが、アイディをすっぽりと背後からホールドしたところで、

9話終わりです。

 

 

★『奇蹟 Kiseki』Ep.09-2 雑感★ 

 

ここに、なにを書いていいのか、わからないくらい、本文中に書きなぐったような気がします。

 

とにかく、9話で、私の中の、アイディの株、爆上がり!!

もちろん、今までも、口は悪いけど、いい子だな、とは思っていましたが、うちに秘めた深い愛情に泣かされっぱなしです。

 

でも、本当は、寂しがり屋で、好きな人には憎まれ口叩くけど、くっついていたくて、守られていたくて・・・。

あの晩の、悲壮な切なさのこもった捨て身も捨てがたいけれど、愛情のたっぷりこもったベッドシーンで、上書きっていうのはどうかな。

絶対、幸せになってほしいと切に願います。


あ~、できれば、涙はここまでで、次回以降は、ゾンイーとルイだけじゃなく、みんなの愛の日々を取り戻すための、反撃と反転の回になっていってほしいなぁ。

 

爺「これほどまでに、高い忍耐力を持つのは、並大抵のことではないぞ・・」

この言葉が、10話以降の指針になればいいな、と思います。

 

要望てんこ盛り!!

ああ、また、火曜日まで長いなぁ。。。

 

★『奇蹟 Kiseki』Ep.10−1 に続く★