「そんなことよりも」・・・なんてことよりも
「台湾有事を巡る国会答弁」のお次は、党首討論における「そんなことより発言」ですか・・・ホント、何でもかんでも批判材料に仕立て上げる人達です。オールドメディア、オールド政治家の皆さんは、どうやったら現実を見て、かつての成功体験から「自由」になるのでしょうか?●「問題」にしたいから問題にする私、日々「ふつう」に仕事をしている身ですので、1日中国会中継を視ているわけでも聴いているわけでもありません。なので知らなかったのですが、高市首相が「また問題発言」だそうでして。 高市早苗首相(自民党総裁)が26日の党首討論で、企業・団体献金に関して追及する立憲民主党の野田佳彦代表に対し「そんなことより」と発言したことに、反発が相次いでいる。自民の派閥パーティー収入不記載事件など、政治とカネを巡る問題を追及してきた議員らによる発信が目立つ。高市首相「そんなことより」に反発続々 朝日新聞、立民・蓮舫氏、共産・田村氏 党首討論高市早苗首相(自民党総裁)が26日の党首討論で、企業・団体献金に関して追及する立憲民主党の野田佳彦代表に対し「そんなことより」と発言したことに、反発が相次いで…www.sankei.comはてさて、それは「どんなこと」かということで。●朝日新聞社説まずは朝日新聞、11月27日の社説を確認。こんな一文で始まっています。 高市首相がきのう初めての党首討論に臨んだ。立憲民主党の野田佳彦代表がまず取り上げたのが、台湾有事は「存立危機事態になりうる」という首相の発言を契機に冷え込んだ日中関係だった。当事者である立憲民主野田氏ともども「まだソコ?」なのですが・・・中程で「そんなこと」に触れてました。 野田氏は企業・団体献金の見直し問題にも触れた。国民民主党と公明党が国会に提出した、献金の受け皿を政党本部と都道府県組織に限定する法案に賛意を示したうえで、首相の見解をただした。 驚いたのが首相の応答だ。「そんなことよりも、定数の削減やりましょうよ」と、いきなり定数削減を持ち出したのだ。自民党の派閥の裏金問題で失墜した政治への信頼回復に向け、この間、与野党で議論を積み上げてきたテーマを「そんなこと」とは何事だろうか。(社説)初の党首討論 誠実とは遠い首相答弁:朝日新聞 自身に問題はなかったかのように開き直る。唐突に論点をずらして切り返す。都合の悪い質問は無視する――。一国の指導者としての責任の重さをどう考えているのか。自分の言葉で滔々(とうとう)と語っているつもり…www.asahi.comほほう、「いきなり定数削減を持ち出した」のですね。●蓮舫さんの[X]ポストこの件は、蓮舫さんも[X]でふれているとのことで、そちらも確認。 「そんなことより」と【政治とカネ】問題をはぐらかせた高市総理です。 石破前総理と野田代表が国会で約束した「自民党地方支部の実態調査」。… https://t.co/izziiAbleM— れんほう🪷蓮舫🇯🇵 (@renho_sha) November 26, 2025〈突然「そんなことより」「議員定数削減を」と話題をすり替え、言い放たれたことに驚きしか覚えません〉ふむふむ、「突然」「話題をすり替え、言い放たれた」のだそうな。では、実際どういう展開、遣り取りだったのか。●人伝の「描写」は当てにならないこちら、「ノーカット」の素材です。「そんなことよりも」発言自体は30:31~ですが、最低限それを挟んだ前後24:51~31:20の遣り取りくらいは要確認です。高市さんは、野田氏の質問に対し、それなりに答えたうえで別の話題を振っただけ。朝日社説や蓮舫さんのポストが言うような、「いきなり」とか「突然」とかいった感じはありません。いつもやってる「質疑応答」ではなく「討論」なのだから、「〜〜を持ち出した」「と話題をすり替え、言い放たれた」といった表現は、私には不適切に思われます。実際、高市さんが「そんなことよりも」と「切り返した」時、そのこと自体を問題にするような反応はなく、討論は普通に流れていってます。●へなちょこ批判も数撃ちゃ当たる(当たってほしい)?要は、何でも良いから高市批判の材料はないかと、そればかり考えている人がいるということです。そういう人が録画をじっくり見て、結果、ここだ、というところを「切り取り」「押し出した」ということでしょう。いや、ホント、懲りない人達ですね。高市さんの「そんなことよりも」に至るまでの野田氏の発言を「そんなこと」と捉えるかどうかは、まあ、人によるでしょう。ただ、私自身にとっては、ちゃんと「そんなこと」でした。しかしながら、高市さんが「そんなことよりも」と言って振った定数削減も、私にとっては、やはり「そんなこと」だったりします。なので、それこそ「そんなことよりも」なんてことよりも、他に優先することがあるだろう、と思った次第です。 オールドメディアとオールド政治家と、ついでに中国(の指導者層)とが、それほど問題とは思えない「高市首相の台湾有事を巡る国会答弁」を問題にしたことで、地元(隣の市)でも思わぬ「被害者」が出てます。19日朝、こんな一文を含むネットニュースを読みました。〈直前でのキャンセルにもかかわらず、旅行会社からは中国政府からの呼びかけに伴うものだとして、キャンセル料を無料にするよう求められているといいます〉ヤフーニュースで、提供元は確か名古屋のテレビ局CBCだったと思います。思いますが、今、同じURLではこんな表示になってしまいます。https://news.yahoo.co.jp/articles/94ff20dbc9d49af0d69d8dcb609317db304df21fちなみに、ライブドアニュースならこう。中国からの渡航自粛が影響…ツアー1000人分の直前キャンセルも - ライブドアニュース中国政府による日本への渡航自粛の呼びかけで、ホテルに影響が出ている。愛知県蒲郡市のホテルでは、中国の旅行会社からキャンセルが続出。11月分のキャンセルは28件で、合わせて約1000人分にのぼるというnews.livedoor.comならば何故、文面を言えるのかというと・・・⎯⎯どういうわけか、ぼかした伝え方になっているのだけれども・・・実際にキャンセル料を取れないのか、ということだけが問題。政府からの呼びかけかどうかはこちらには関係ない話。という自分のコメントを添えて妻にLINEした記録が残っていたりしまして。提供元さんは「(中国)政府からの呼びかけに伴うものだとして」辺りが、ちょっとマズいと判断したのでしょうか?ちなみに、同じ名古屋の東海テレビニュース(2025/11/19 19:04配信)のものは残っています。 高市首相の台湾有事を巡る発言に、中国の反発が続いています。愛知県蒲郡市の旅館では、中国人旅行者の予約キャンセルが1000人以上となる影響が出ています。中国人ツアー客の予約キャンセルが1千人超 老舗ホテル社長「“キャンセル料を免除してほしい”と それは困る」 | 東海テレビNEWS『中国人ツアー客の予約キャンセルが1千人超 老舗ホテル社長「“キャンセル料を免除してほしい”と それは困る」』www.tokai-tv.com取材を受けたホテルは、単に実情を知ってもらいたい、というだけだったと思われるのですけれども。そうは言っても、どうしたって「高市さんのせいで」といったニュアンスを含んでいると読めてしまうのですね。このニュースが拡散した結果、蒲郡ホテルさんは、いわゆる媚中派の象徴にされてしまったようです。こちら地元紙、東愛知新聞2025/11/29 00:00(公開)の記事です。 中国人団体旅行客のキャンセルが相次いでいると報道された蒲郡市の「蒲郡ホテル」に、匿名の中傷の電話が殺到した。竹内恵子社長(71)は「仕事どころではない」と困惑している。あらら、ですね。 だが、竹内社長は「数字が独り歩きした」と話す。公式X(エックス)では「一部団体予約のキャンセルは発生しておりますが、営業および経営については通常通り、安定して運営を続けております」と説明している。2012年の尖閣諸島問題など、過去にも同様の事態が起きており今回の件も「想定の範囲内」だという。「当館の宿泊予約は中国からの団体客に依存しておらず、今後も特定の国に過度に依存しない健全な経営体制を維持する」と強調した。 ところが、報道を見た匿名の人々から「中国人の宿泊を受けては駄目だ」「そこまでして金もうけをするのか」などという非難の電話が止まらない。竹内社長は「観光業は仕入れ業者や近隣の飲食店など、自分たちだけの問題ではないと感じ、取材を受けた。誰も話したがらないが、実態をありのままに伝えたかった」と語った。蒲郡ホテル、中国人観光客キャンセル報道後に中傷の電話多数 竹内社長「仕事どころではない」 - 東愛知新聞東愛知新聞社 東愛知新聞higashiaichi.jpなんともはや、怖い世の中です。いろんな意味で。ちなみに、記事が触れている[X]のポストはこちら。 本件に関し、多くのお問い合わせをいただいているため、 当館の見解を文書にまとめました。 一部団体予約のキャンセルは発生しておりますが、 営業および経営については通常通り、安定して運営を続けております。 引き続き、皆さまに安心してお過ごしいただける宿であるよう努めてまいります。 pic.twitter.com/9uxck7UP5Y— 蒲郡ホテル(公式アカウント) (@gamagori_hotel) November 21, 2025その「見解」がこちら。このホテルを「被害者」とすること自体に異論のある方もいらっしゃるでしょうけれども、そこはひとまず置くとして。まず、オールドメディア、オールド政治家こそが「加害者」だ、ということは言えるのではないかと。(自国の首相なのに)高市さんが困るなら何でも良い、高市さんを攻撃するためなら何だってその道具にする、という姿勢が招いた事象だと思います。🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥手段を選ばない、という意味においては、地元豊橋のこの人達も同様です。(間違って市長になってしまった)市議時代の長坂氏、先頃までその仲間であった一部会派の市議、彼らも、反対のためなら何だってその道具にしてしまう人達です。『「安心・安全」さえも反対の道具?』人様の生き方、優先順位の付け方に善悪良否はない。けれど、危険や不安を探して見つけて、だからイヤ、だからダメ、で、それで幸せになれるのですか? とは思う。…ameblo.jp