家を探していた時のことだ。
10年くらい前のことである。
まだシリアの内戦も起きていなかったので難民が押し寄せてくる前だったのだけど、すでに家探しは結構大変だった。
新聞とかで貸します、なんて載っていたのを見て連絡したら、見に来た人が何十人もいたりした物件もあった。
なので、ここ住みたい!と申し込んでも、なかなか借りられない状況だった。
なぜなら、収入が良い人から、とか大家さんの知り合い、とかそういう人たちからまず借りられるからである。
外国人のわたし、夫もこの町出身ではない、となると家を持っているような知り合いはいない。
そんな中、ある一つの物件へ行ったとき。
そこは、一階にアジアンスーパーがある建物の2階だった。
待ち合わせした大家さんだか不動産会社の人だかが、どうぞ、と部屋の鍵を開けてわたしたちは絶句した。
薄暗い部屋の中は、ぐっちゃぐちゃだったからだ。
家具も古着もごみも散らかりっぱなし。
薄暗かったのは、もしかしたらカーテンがかかったままだったのかもしれない(シンプルに天気とか時間かもだけど。覚えてない)
普通、ドイツでは引き払うときはキレイに掃除して壁も塗りなおす。
だからわたしたちはすでに何軒も見てきたけど、こんな状態は初めてだった。
どう見ても夜逃げ![]()
前に住んでいた人はインド人らしいが、それはともかくとして、この状態で見せられても借りようと思う人いる?
というかこの状態で借りますと言ったら、このいろんなものついてくるの?
いやね、もう、驚きすぎてどんな間取りだったかとか全く記憶ない。