「赤」を薄めて「薄紅色」。以前からアチラコチラで指摘されていることではあります。が、分からない人には分からない。分かりたくない。それはおそらく、ソレと分かってしまうのが、いや、自覚してしまうのが恐いから。
先日、れいわ新選組の山本太郎氏が豊橋に来たそうで。
●“れいわの人”の、“れいわの人”による、“れいわの・・・
わざわざお伝えするのもどうかと思いますが、せっかく地元の“れいわの人”がポストしてくれたことですし。
まあ、ぶっちゃけ、無責任に言いたいこと言って去っていったようです。
新アリーナ建設
— すがや竜 豊橋市議会議員 れいわ新選組 菅谷竜 (@sugayaryu) December 16, 2024
山本太郎「やめた方が良い」 #れいわ新選組 #山本太郎 #新アリーナ #豊橋 #すがや竜 #長坂なおと #新しい豊橋 pic.twitter.com/3M1ALpEnDS
お願いします。豊橋は新アリーナを建てるっていう話になっているんです。
というマクラを受けての山本太郎氏の演説(オハナシ)。
以下、文字起こしですが、茶々入れながら見ていきましょう。
公園を収益化するってどういうことですか? って言ったら、例えばもう既に行われていますね。関西ではすでに行われています。皆さんどう思われます? 私はやめた方がいいと思う。
どうしてみんなの公共の土地を使って多くの方々が憩える遊べるっていう場所を収益化、金を儲け、金儲けする場所にしようとするの? 金持ちしか使えない場所にする気かって、おかしいじゃないですか。そういうことは極力やらない方がいい。
えっと・・・豊橋公園全体を金儲けする場所にしようとしてる、みたいに、盛大に誤解してませんか? わざとですか?
というか、そんなふうに、お金を儲けること自体を悪みたいに言われましてもね。
それに、おそらく私、アリーナができればワンシーズンで数回はバスケを見に行くと思いますけど、別に「金持ち」じゃないですよ。年収で言ったら、たぶん、中の下くらいです。
芝生広場、こども広場、多目的広場はもちろん、テニスコート、相撲場、武道・弓道・アーチェリー場など、ほぼほぼ、今と同じ条件で使える計画ですし。
それってPFIかなんかですかね。
その通り。所有権、例えば公園の所有権、これは自治体、豊橋のもんですね。一方で運営するっていう権利を企業側に任せるってこと、これPFIっていう手法なんです。
でもこれ、気をつけなきゃダメなんです。どうしてか。PFIっていうのは発祥の地がイギリスなんです。でもイギリスではもう失敗、終わったもの、オワコン扱いなんです。公共というものを利用していきながら、民間を大儲けさせるような道具にされちゃってるってことなんです。その一つがおそらく豊橋市でのそのPFI、公園を、これは収益化していく、金儲けができる公園にしようぜって、勘弁しろよ。金儲けしたい公園があるんだったら、それは民間が自分で土地をちゃんと買って、借りて、そして自分たちで遊園地作ればいいんですよ。
あー、これ、しばしば使われる「出羽守」理論。
PFIは発祥の地「英国では」失敗し終了している・・・共産党もしばしば言ってます。
●国が違えば人も違う
しかしながら、それは事実の一側面に過ぎないのでありまして。例によって「嘘ではないけれど隠していることはある」の類。
こちら、やや、古めの記事ですが、判断はお任せしましょう。
批判はあったにせよ「PFIの成果は一定程度はあった」というのがイギリス政府の総括だ。当初目的の1つとしていた工期・予算オーバーは、97年当時の70%から10年間で30%まで改善できた。
書類の標準化などを進めたおかげで、発注者側の能力もある程度の水準を保てるようになった効果だろう。財政負担なくインフラを整備できたことなどを成果として捉えている。
日本が「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)の参考にしたイギリスが、昨秋に新規PFIをストップした。しかし、そのイギリスでさえ今もなお、公共サービスを持続させるうえで民間企業との協働への期待は高い。
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しかし、イギリスでPPPやPFIの必要性がなくなったわけではない。PFI中止を財務大臣が公表した直後、財務省は「民間資金による公共投資の必要性は変わっていない」と記された資料を発表している。インフラファイナンスに強い金融人材の流出を懸念する声もあり、それを避けるためにもPPPやPFIが必要という認識は未だ強い。
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日本はかつてイギリスを参考にPFIを導入したが、その後、PFIはイギリスと日本で個別に進化した。これまで述べてきたように、イギリスでは新規PFIを止めると宣言した後も、民間とより良い形で協働できるさまざまなスキームを試行し続けている。
日本の歴史や商習慣、経済・社会環境に合ったPPPやPFIの形は、日本が考えて行かなければならない。イギリスに学ぶことがあるとするなら、新しいことへ挑戦する姿勢と、民間が主導してイノベーションを起していることであろう。
だいたい、民間業者が大儲けできる条件なら、数多の企業が応札に殺到したはずでしょうに。
ま、そもそも「公民連携」(一般的には「官民連携」かと思いますが)自体を、日本共産党やれいわ新選組は嫌ってますからね。
それでいて、男女共同参画とかLGBT理解増進とか、何ならSDGs啓蒙とか、そういうことで公金が民間組織に流れるのはヘッチャラ、というか、むしろ歓迎してるんですから、謎なんですが・・・
●お約束のキラーワード
おっと、ちょっと脇に逸れましたが、山本太郎さんの話に戻りましょう。
誰しもが、どんな立場であったとしても、無料で最低限楽しめて、憩えるっていう場所が公園。そこを金儲けの道具にし、格差を子供たちの世界に持ち込ませる社会なんて歪みすぎてる。やっちゃいけないんですね。これ住民にとっては、人々にとっては、プラスはない。それでおいしい思いしてんの、一握りだけなんですよ。そういったことを、やはり豊橋からも変化をさせていく・・・
こういうところで「格差」とか「子供たち」とかを持ち出してくるところがイヤラシ・・・上手いなあと思います。
実際、めっちゃ癪なんだけれども・・・
山本太郎さんの話は、身振り手振りとか、緩急の付け方とか、言葉遣いの巧みさとか、うっかりすると、つい引き込まれてしまうし、すると、実際には薄っぺらなことしか言ってないにも関わらず、そうだよなー、となり、全てを信じてしまいそうになるんですよね。
ちょっと冷静になれば、この演説なんかは、豊橋公園のこと、整備・運用計画のこと、本当はほとんど何も知らないのに、雰囲気だけで喋ってるでしょ、というのがミエミエなんだけれども。
ところで、上のポストへの返信で傑作がありました。
アリーナには反対ですが、山本太郎がそれを口にすると胡散臭くなるので関わらないで欲しい。
— 日本好き太郎 (@nipponlovetarou) December 17, 2024
そもそも、アリーナに反対するにも勉強不足ですし、公衆の面前で語るなら、せめて何故反対派が豊橋公園でのアリーナ建設に反対しているのかよく理解してから発言して欲しいもんですわ。
この方の反対理由は分かりませんが、山本太郎さんに対する評価には頷くところ大ですね。
そう、まさに「胡散臭い」のです。
妬みとか嫉みとか被害者意識とか、格差とか分断とか、人のせいとか社会のせいとか時代のせいとか・・・
人の心の弱い部分を撫で癒やすの体で近づいて、気持ち良くさせ心酔させて、その心根を自らに投影させる。
発祥した時から共産主義者が得意としてきた手法です。
れいわ新選組の遣り口は、まさしくソレを薄めたもの。
気付け、と言いたいところですが、何しろ、心酔している人達にとっては、それが心地良いのだから仕方ありません。
●縁なき衆生は度し難し
自覚しているのかいないのか、ともかく、そういう他者依存傾向にある人が、一定割合以下になることはないのでしょう。
せめて、自分や、自分の近しい人が、その沼にハマらないよう、「好き」とか「楽しい」を見つけよう、共有しよう。共有できなくとも、お互い認め合おう。
そう思っています。
そして、その礎となるのは、やはり家族だったり、向う三軒両隣りだったり、友人・知人だったりで。
してみると、共産主義やその亜流にいる人達が、何かにつけて、家族とか地域コミュニティを破壊しようとする理由が分かろうというもの。
誰かに擦り寄ろうとする時、その人が孤独である方が断然ラクですからね。
ということで。
薄紅色した、甘い言葉には気をつけましょう。
確かに人は、社会や時代の制約を受ける存在ではあるけれど、その中にあっても、自身でコントロールできることは、たくさんあるのだから。
先週だったか、書店で目が合い、ついうっかり買ってしまいました。
既読スルー、無視する、被害者ポジションをとる、サボる、ため息でアピール、わざとミスをする、弱さを武器にする、しつけという名の支配をする……周りからは見えづらい「ずるい攻撃」を仕掛けてくる人がいる。
このような攻撃を受けると、確実に「嫌な気持ち」になるものの、表面化しにくい攻撃だからこそ、周りに相談しても取り合ってもらえず「こちらの気のせいかな」と感じてしまう人が多い。
ただ、既読スルーも被害者ポジションも、すべて立派な攻撃。こういったわかりづらい攻撃、受動攻撃から身を守るにはどうしたらいいのか。
そもそも、こうしたずるい攻撃を行う人は何を考えているのか。
本書では経験豊富なカウンセラーが、受動攻撃をしてくる人の心理を解説。その具体的対処法も明かす。
カバー裏には・・・
直接的に嫌なことを言われたわけではないのにあの人と関わると、なぜか疲れる、モヤモヤする、嫌な気持ちが消えない…。それはもしかするとわかりづらく表面化しにくい攻撃「ずるい攻撃」を受けているのかもしれません。
全編、さらさらと読めますが、ちょっとだけ引用しておきます。
「はじめに」から。
なぜ「ずるい攻撃」なのか?
その理由は、一見すると「自分に対しての攻撃」と明確にはいえず、反論も抵抗もむずかしいからです。仮に「さっきのあれ何ですか?」と言っても、「え? なんかしたっけ?」「気にしすぎじゃない?」など、いくらでもノラリクラリと言い逃れされてしまいます。
言い逃れ可能な範囲の攻撃だからこそ、それを指摘しにくく、指摘すると関係が悪くなりそうで、やられたほうはモヤモヤを感じながらも、何も手を打てないという状態になってしまう傾向にあります。
実際、「ずるい攻撃」を受けたことがあっても、何もしない、何もできないという人が多いのです。
「おわりに」から
例えば、人から責められたとき、落ち込むより先に「怒り」で反応してしまうパターンが基本になっている人もよく見かけます。まさか本人自身は「怒り」の下に「恐怖」があるなどとは気づいてはいません。
そして、この怒りの感情は自分を守るために使われます。
ただこの怒りを自分自身の心の中で、きちんと消化しておかないとストレスになります。そして、そのストレスや不満や鬱屈した思いを処理できずに、他者や社会に投影してはさらに怒りを抱えて問題をますます強化していくのです。それはやがて形を変えて、他人や周りを攻撃することで解決しようとしてしまうでしょう。
内容としては「恐れ」や「怒り」に関する本であり、ハウツーの要素も多少あり。著者さんに、政治的意図がないのは言うまでもありません。
が、共産党やれいわ新選組の、人への擦り寄り方、共産党やれいわ新選組に吸い寄せられてしまう人の心理としても読めるし、実際、そういう読み方をしたので、非常に面白かったです。
はじめに
第1章 「ずるい攻撃」に苦しむ人たち
人間関係の違和感や不快感はどこからやってくるか?
仕組まれていた悪意と怒りの捌け口
「人の幸せが許せない」という心理
SNSの匿名で他人を誹謗中傷する人たち
自分の不幸は他人や社会や周りのせい
パワハラ・モラハラ・いじめが減らない理由
「目に見える攻撃」と「見えにくくてわかりにくい攻撃」
見えない攻撃に苦しみ続ける人たち
第2章 見えにくくわかりにくい「ずるい攻撃」
悪意のある攻撃、悪意のない攻撃
「隠された悪意と敵意」は巧妙に偽装される
陰湿な嫌がらせ「受動攻撃」をする人たち
受動攻撃をする人の傾向
受動攻撃をする人への対処
抑圧された怒りは「無抵抗への弱者」へと転嫁される
欠乏感、嫉妬、怒り、ストレスは抑圧してもなくならない
「親密感」が増すほど敵意が増す?
仲良しを引き裂くフレネミーとサークルクラッシャー
「笑顔、穏やかに過ごす」対処法が、関係を悪化させる
「心理的なゴミ箱役」を引き受けてはいけない
受動攻撃や意地悪をしてくる人への対処法
第3章 「他人より優位に立とうとする人」の心理
「マウンティング」というずるい攻撃
マウント癖のある「支配欲の強い人」の心理
マウント癖のある人の特徴
「被害者ポジション」でマウントを取る人
「かわいそうな母親」という被害者ポジション
常に優越感を抱きたい「自己愛性パーソナリティ障害」
支配と依存のコミュニケーション
幼児性の強い「かまってちゃん」の心理と特徴
闘いの人生を生きる人たち
「他人より優位に立ちたがる人」への対処法
第4章 「支配しようとする人」の心理
無意識の洗脳者たち
「不安が強い人」ほど洗脳されやすい理由
不安な女性を騙して支配するコンサルタント
「お世話」という名の支配
「共依存」境界線を超えて相手に侵入する人たち
子どもの自尊心を傷つける「禁止令」
子どもを縛り付け支配する毒親たち
「あの人は嫌い、でも離れられない」という敵対的依存
幼児的な甘えの要求と支配の関係性
第5章 何度も攻撃やいじめに遭うあなたへ
悪意を持った人の攻撃を見抜けるか?
「弱さを武器に近づいてくる人」に注意しよう
なぜ、同じような問題が繰り返されるのか
自らが誰かの「心理的なゴミ箱役」を引き受けていないか
「攻撃する人」と「攻撃される人」は相互に入れ替わる
もし「自分もやっているのでは」と気づいたら
自分の過去と向き合うことの大切さ
第6章 攻撃から自分を守るにはどうすればいいか
「他人と自分の境界線」をはっきりさせよう
「ずるい攻撃」を受け取らない方法&ひとり対談ワーク
自分の振る舞いがどんなメッセージになっているかに気づく
「なあなあ」で終わらせない
「ずるい攻撃をする人たち」は正面からの反撃を恐れる
自分を雑に扱わせない
自分の心と向き合うことが解決への一歩になる
自分の感情を言語化してみよう
おわりに
こういった側面を知れば、SNS等で、それこそ粘着質な人に絡まれたりした時、いちいち腹を立てずに済みます。
というか、むしろ優しくなれたりする、かも、です。
カバーが薄紅色なのは、まあ、単なる偶然でしょうけれども。
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こちら、例によって「滾る想い抑えられない」な姉妹記事。時間あれば。
住民投票の結果「事業継続賛成多数」となって(まあ、そうなるでしょう。なると思います)、だから「民意に従って計画中止は撤回します」で済む話ではないからね。
市長が変わったから(先方にしてみれば同じ市であり、市の「気分が変わった」くらいのこと)で「解除」できるなら、契約の意味がありません。