いや、もう、参っちゃいますね。

 

「新型コロナウイルス」騒動は、とどまるところを知りません。

 

 

ここにきて「感染者」急増。

 

これが、「2、3週間後には死者激増」となる予兆なのか、単にPCR「検査数が増えれば陽性者数も増える」というだけのことなのか。

 

 

巷には、ただの風邪なんだから「感染しても大人しく寝てれば良い」という人から、自分は良くても死に至る人へ感染させかねないんだから「やっぱり感染したらダメ」という人まで、実に様々な意見があふれています。

 

しかも、そのどちらも、互いに取り付く島がない雰囲気になっていて、もう、どうして良いのか分かりません。

 

政府(や、地方自治体首長)の右往左往ぶりは、そんな国民世論の鏡であろうかと思います。

 

 

こんな時は、溢れる情報や最新の知見とは距離を取るのが肝要でありましょうし、ワタクシ自身、今一度冷静に、基本を押さえようかと・・・

 

 

そんなわけで、ウイルス感染と免疫のはなし。

 

まずは、すんごい素朴(の、ハズなんだけど、ソコすら疑問を持たない人が多くて困ってしまう)なところから。

 

 

これまでのPCR検査は、鼻の奥、上咽頭に新型コロナウイルス(とされる遺伝子配列)が在るか無いかを見ているだけです。

 

ここですね。

 


 

なので、例えば、こんなんでも陽性になる可能性があります。というか、実際なっているでしょう。

 

 

城攻めに例えるなら、こんな感じ?

 

 

石垣に取り付いただけですね。

 

これって「感染」ですか? ついでに言えば、こんなんで「他の人を感染させる」可能性があるんでしょうか?


粘液に絡め取って排出してしまえば、それで終わりですよね。「無症状」のまま終わるってやつです。

 

これも立派な「免疫」システム。物理的・化学的バリアーといったところ。

 

 

ウイルスが細胞内に入りました。これなら、まあ「感染」と言えなくもない。

 

 

城の建物内に侵入を許してしまってます。

 

 

ただ、この状態でも「他の人を感染させる」かと聞かれれば、うん? ですよね。何しろ、ウイルスの増殖がまだまだ少ないし、体外への排出量はもっと少ない。

 

それでもPCR検査すればもちろん陽性です。

 

 

ちなみに、この段階で「Ⅰ型インターフェロン(サイトカイン)」というのが出るんですが、言うなれば、「敵が来たぞ、迎撃開始」と指令を出す役割を持つものです。発熱等、症状を自覚できるかどうかにも関わってくるようです。

 

実は、この「サイトカイン」というのが相当に注目されていて、「新型コロナウイルス」は、その働きを狂わせているのではないか、という説が出ているようです。免疫作用を遅らせる(ウイルスの増殖に追いつかない)、あるいは過剰に作用させる(サイトカインストーム:正常な細胞まで攻撃してしまう)、などして、重症化を招いているという「仮説」です。

 

 

細胞内に侵入を許してしまうと細胞は死に始めます。ウイルスが増殖し、一部は体外へ排出され始めます。ここに至ってようやく「他の人を感染させる」こともありえましょうか。

 

 

免疫作用としては、マクロファージや樹状細胞がウイルスやウイルスに侵された細胞を食べたり殺菌したりでやっつけます。細胞性バリアーとも言うそうです。

 

 

ここまでが「自然免疫」です。

 

 

で、ここからが「獲得免疫」(細胞性・液性バリアー)。

 

 

リンパ球が働きだして抗体をつくり、増殖を始めたウイルスを撃退していきます。

 


普通に「免疫」と言うと、ここだけを思い浮かべてしまいますが、誤解ですね。

 

 

というわけで、

 

免疫について(細かく正確なことを言い出せばキリがないですし、読んで貰えなくもなるので)猛烈簡単にまとめしょう。

 

 

①ウイルスが気道内(厳密に言うと体内ではありません)に入ってくると、まず、粘液で捉えてすぐさま排出もしくは殺菌するという物理的・化学的バリアー(これも自然免疫)があります。ここでは自覚症状なんてあるはずもないですね。

 

②上皮細胞に侵入されると、次に、食細胞が活躍する細胞性バリアー(自然免疫)があります。この段階になれば、発熱、咳・くしゃみ、その他諸々の自覚症状も出てくると思われます。

 

③細胞が侵され死に始め、またウイルスが増殖を始めると、最後に、リンパ球を主役とする抗体反応、すなわち液性バリアー(獲得免疫)があります。これは、言うなれば最後の砦でして、ここでウイルスを撃退できなければ重症化して死に至ることも有り得ます。ただ、それは「新型コロナ」に限ったことではありません。

 

 

・・・というのが一般論としての免疫作用です。

 

 

で、話は跳びますが(本当は跳ばないんだけれども)上のどの段階においてもPCR検査すれば「陽性」と一括りにされてしまいます。何しろ、検体を何百万倍もしたその中に「新型コロナウイルス」(とされる遺伝子配列)が見つかれば「陽性」なんですから。

 

したら、それら全てを「感染」と呼ぶのは、いささか、いや、相当にオカシナことだと思いませんか? そこに疑問を持たない人の方が多いのは、一体どうしたことでしょう。

 

 

無症状感染者がいる(後に症状が出る、の意味でなく、症状が出ないままに終わる)とされるのも、無症状でも他の人を感染させることがある、とされるのも、全てこの「PCR検査陽性=ウイルス感染」という、とてつもなく大雑把な理解が前提になっています。

 

つまりは、このコロナが「新型」なんじゃなくて、ウイルス感染の診断にPCR検査を使っている、ということが「新型」なんですよ。そりゃ、色々「初めて」のことが起こって「不安」いっぱいになったりもするでしょうよ、って感じです。

 

 

なので、もう、何回でも言っちゃいます。

 

PCR検査陽性≠ウイルス感染

 

新型コロナウイルス感染症≠不治の病

 

です。

 

 

PCR検査陽性⇒ウイルス感染⇒隔離入院、という、ソコのところに疑いを持ち、流れを変えなければ、この騒動は終わりません。

 

当然「マスク着用」も「3密回避」も「新しい生活様式」も、ずっと続きます。

 

それで良いんでしょうか?

 

 

これも繰り返しですが、

 

「密」を避けてたら(スポーツを含め)文化は死にます。

 

「新しい生活様式」は、人と人との繋がりを、人として生きること自体を否定するものです。

 

 

2週間後、少なくない死者が出るかもしれない。否定はしません。

 

けれども、それを恐れることで、春休みとゴールデンウィークが“消滅”し、今また夏休みも当てにならなくなる気配の観光業界では、文字通り、死ぬしかない人だって出てくることでしょう。

 

関連業界を含めれば、半年後には、尋常でない数の(自)死者が出るかもしれない。そういう可能性だってありますよね?

 

 

「新型コロナウイルス」といえども、ほとんどの場合は免疫で撃退できます。

 

ただし、その免疫力は人それぞれであり、また1人の人であっても肉体的・精神的なことが原因で強くもなり弱くもなります。

 

 

あんまり当たり前過ぎて特筆するのもどうかと思いますが・・・

 

 

ウイルスに感染しない一番の方法は、結局、適度な睡眠・食事・運動、そしてストレスの少ない生活をして免疫力を高めておく、つまりノーマルに生きる。それに尽きるんです。

 

 

「マスク着けて」「離れて」「叫ぶな・歌うな」・・・そんな制約の多い生活してストレス溜め込んで・・・その方がよっぽど体に悪い。

 

 

研究者はこれまで見られなかった事例を取り上げるのが仕事ですし、マスメディアは「人が犬を噛む」ような「びっくり」を「ばっかり」で伝えるのが業となってます。

 

日々、生活していかねばならないワタクシ達が、そういうのを(知らなくても良いとは言いませんが)いちいち真に受ける必要なんてありません。

 

 

ホント(自分もですが)、皆さん、もちっと落ち着きましょうよ、です。

 

 

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にしても「新型」というのは、人を思考停止に陥れ、何でもありの状態にする魔法の言葉ですね。そして「人を感染させないために」というのも同様ではないかと思う今日此の頃です。

 

「人の為に」という、それ自体は思い遣りに溢れた美しい言葉ではありますが、使い方を誤ると「偽り」になったり、あるいは、自分はソレをしているのに、あの人はソレをしていないから許せない、という「呪い」になったり。

 

 

「新型コロナウイルス感染症」において重症・重篤と言えば、それは肺組織(あるいは全身の血管組織)において起きるわけで、文字通り、命に係るものとなります。それは認めます。

 

こんな状態でしょうか?

 

 

 

ですからワタクシ、毎年ある「ただの風邪」とは言いません。数年、もしくは数十年毎に流行る「質の悪い風邪」なんです。

 

 

故に風邪とはいえ、稀に重症化し重篤となって命を落とす人も、確かにいます。

 

なので「不安」で「心配」な方がマスクを着けることや人と接触を避けることは止めません。人それぞれです。

 

けれども、同じことを他の人にまで「要請」し「強要」するのは違うと思います。

 

 

「感染した貴方が、貴方の大切な人を感染させる」・・・そうかも知れません。

 

でも「私を心配する貴方が、そのために不愉快で不自由な思いをするのは私の本意ではない」と考える人だっているでしょう。

 

 

さてワタクシは、そしてワタクシの大切な人は・・・

 

 

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今回記事を書くにあたっては、『免疫力を強くする』(宮坂昌之:講談社ブルーバックス)を参考とすること大でした。

 

 

 

 

その「あとがき」には、新潮新書『医療にたかるな』から村上智彦さんの言葉の引用があります。

 

引用の引用となりますが、最後にそれを。

 

 

 リスク・マネジメントとは『リスクはあるものだという前提で物事を考え、被害を最小限にすること」だと思います。リスクをゼロにすることではありません。もし100%安全でなければ駄目と言うのなら、自動車も飛行機も全面禁止です。また絶対安全な医療など現時点ではあり得ないので、医療行為も全面禁止です。ゼロリスク願望も結構ですが、その前提として起こる経済的、社会的な負担に一切触れないというのは無責任です。

 

 

 

 

免疫について、より詳しく、かつ、頭に入れたいという勉強好きな方にはこちらを。

 

※とってもやさしい生物基礎:22 免疫のしくみ

https://www.obunsha.co.jp/pdf/support/9784010340004-p130_147.pdf#search='%E5%85%8D%E7%96%AB+%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF'