事故を防ぐのは、心の安全から。
心の安全設計室
心の安全コンサルタント
安田伸也です。

「もっと頑張れば、きっと結果が出る」
そう思って、知らないうちに自分を追い込んでしまうことはありませんか?
努力することは大切です。
でも、力を入れ続ければ必ず成果につながるとは限りません。
わたし自身、海上保安庁を辞めて起業した当初は「本気で頑張れば何とかなる」と考えていました。
ところが、結果が出ない焦りから続けることができなくなり、その後しばらく迷走することになります。
今回は、その経験と塚原卜伝の逸話から、頑張りすぎることより、続けられる状態をつくることの大切さについて考えてみます。
この記事の目次
「頑張れば何とかなる」と思っていた起業当初
頑張れば何とかなるだろう。
海上保安庁を辞めて起業した当初はそう思っていました。
1年本気で頑張れば、何とか喰っていけるようになるだろうとアフィリエイト(インターネットの広告収入)を頑張りました。
ところがギッチョン(古い?)そうは問屋が卸さず、全くの収入ゼロ。
新しく創ったアフィリエイトサイトからは一銭も売上げが上がらない。
結果が出ないので、結局半年で続けて行く気力がなくなり止めてしまいました。
そこからは、目的も理念も失い2年ほどひたすら迷走を続けます。
そういろんなことに頑張り続けたのです。
そして、やることなすこと上手く行きませんでした。
塚原卜伝の逸話から考える「頑張る」の限界
室町時代の剣豪、塚原卜伝(以下、卜伝)の逸話にこういうのがあります。
ある時、弟子入り志願の剣客(プロの剣術使い)がやってきます。
その剣客が卜伝に尋ねます。
剣客:「わたしは、どのくらいで免許皆伝となるでしょう?」
卜伝:「お前はなかなかの腕前だから、5年で免許皆伝になるだろう」
それを不服に思ったのか、剣客は再び尋ねます。
剣客:「寝食を忘れて修行に励みます。それでしたら何年で免許皆伝をいただけますか?」
卜伝:「10年はかかるな」
ビックリした剣客は、また尋ねます。
剣客:「では、死に物狂いで修行をいたします。それでは何年でしょうか?」
卜伝:「おいおい、それだと一生かかっても免許皆伝とはならないだろう」
人間、何かを上手くなりたい、向上したい、何かを成し遂げたいと思ったらそれなりに時間がかかります。
大切なのは継続できる環境を整えること
そして、いくら頑張ってもどうしようもないことがあります。
ですから、継続できる環境を整え、自分の気力・体力を充実させて挑み続ける必要がある。
そうじゃないと、いくら死に物狂いで努力しても達成できません。
頑張るには限界があるのです。
結果を焦るほど続けられなくなる
それに、結果が出ずに「焦り」になってしまうと、わたしのようにいくら頑張って成果を出そうとしても、途中で放り出してしまうでしょう。
良い加減(ちょうど良い力の入れ具合)で目的に向かって、続けられる状況を作ること。
上手くなりたい、向上したい、何かを成し遂げたいことがあったら、それから始めてください。
「良い加減」で淡々と続ける
そして、結果が出る出ないにかかわらず、その過程が楽しめないと自分が望む未来を創るのは難しいと思います。
今出来ることを淡々と続けるのが一番の近道。
「小さいことを重ねることが、とんでもない所に行くただひとつの道」
元メジャーリーガーのイチローの言葉です。
まとめ|小さなことを続けることが一番の近道
何かを成し遂げたいと思うと、「もっと頑張らなければ」と力が入ってしまうことがあります。
でも、本当に大切なのは、一時的に死に物狂いで頑張ることではなく、無理なく続けられる状態をつくることではないでしょうか。
結果を急ぎすぎれば焦りが生まれ、気力も体力も消耗してしまいます。
だからこそ、自分にとっての「良い加減」を見つける。
そして、今できる小さなことを淡々と続けていく。
遠回りに見えても、その積み重ねこそが、自分の望む未来へ近づいていく道なのだと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、「もっと頑張らなければ」と自分を追い込むのではなく、自分にとって無理なく続けられるペースを考える切っ掛けになれば嬉しく思います。
👤 筆者プロフィール|安田伸也
元海上保安官・潜水士。海上保安庁に約35年間勤務し、潜水士、巡視船航海士、巡視艇船長などを経験しました。海難救助、転覆船や沈没船の捜索、領海警備、密漁船や密輸船への対応など、3,000件以上の事件・事故に関わってきました。一方、在職中には職場の人間関係やコミュニケーションに悩み、約20年間、うつやパニック障害などのメンタル不調を繰り返しました。退職後に心理学やコーチングを学び、現在は心の安全コンサルタントとして、安全大会や企業研修などで事故防止、心理的安全性、職場のコミュニケーション、メンタルヘルスなどをお伝えしています。
