何かをやろうとしたとき、全てがスムーズにいくことはかなりレアケースで、大概は何らかの壁にぶつかることになります。

 

今の社会情勢も、見方を変えればこの構図に当てはまると思ってます。

 

 

 

トルコのアンカラで撮った写真。

 

 

 

「壁」は、つまりやりたいことを邪魔するもの。

僕らの行動は、壁との出会いから大きく二つに分かれることになります。

 

 

 

【理由化思考と前提化思考】

*僕の造語です。ご容赦ください。

 

「壁」を目の前にしたとき、僕らの反応は二通り。

 

 

 

「壁」を理由にして行動しない=理由化思考

「壁」を前提条件として扱い行動する=前提化思考

 

 

 

1)理由化思考がやっかいな”理由”

壁の例。

知識がない

時間がない

お金がない

場所がない

余裕がない

〇〇さんのせいで

などなど

 

 

 

人は無意識にこれらを「やらない理由」に選びます。

無意識に、です。

言葉を選ばずにいうと、「やらないことを正当化」するために使われます。

 

ただし、このことを良くないことだと断定することもできません。状況によっては心理的負荷を避ける作用もあり、それを必要とする人もいるからです。

 

 

 

無意識だからなかなかイメージ湧きにくいと思いますが、例えばサッカーやりたいのにサッカーボール持ってないA君が、「おれサッカーやりたいけどサッカーボール持ってないからやれないんだよねー」って言ってたら「買えよ」(または借りろよ)ってなりますね。

 

 

 

でもA君本人からしたら、お金ない、親が買ったらダメっていう、どこで売ってるかわからない、などなどの理由をあげて、「だから俺はサッカーボールを買えないんだ」すなわち「だから俺はサッカーをやれないんだ」と”正当化”しているから、サッカーができない”理由”がしっかりある。

 

 

 

 

A君にとってのやりたいこと=サッカー

壁1=サッカーボールがないこと

壁2=サッカーボールが買えない

 

結論=だから俺がサッカーをやれないのは仕方ないことだ(正当化)

 

 

 

という構図です。

 

 

 

この例ぐらいの壁であれば、誰でも解決策を生み出せると思いますよね。

 

しかし、ここでものすごく注意しなければならないことは、「サッカーボールを手に入れる」ことが本当の意味での解決策ではない、ということです。

 

 

 

つまりA君の壁であるサッカーボールがない状況に対してサッカーボールを手に入れるということは、壁を乗り越えたことを意味します。

壁を乗り越えることができれば、それはもちろん理想ですよね。

 

 

 

壁の乗り越え例。

知識がない→知識が身についた

時間がない→時間ができた

お金がない→お金が手に入った

場所がない→使える場所ができた

余裕がない→余裕ができた

〇〇さんのせいで→〇〇さんが理解してくれた

 

 

 

全てがこれで済むならば、最高です。

できる限りこれを目指すのがいいと思います。

 

 

 

しかし、現実問題としては「乗り越えられない壁」は確実に存在します。

 

 

 

例えば身長、とか。

 

 

 

「身長の差があるんやからしゃあない」、ってなるのが理由化思考のパターンです。

 

 

 

***

 

 

 

2)前提化思考はここが違う

前提化思考は、この点を重要視します。

つまり乗り越えられない壁との立ち会い方。

 

 

壁を乗り越えられない時に、

もし万が一、無意識に正当化を望んでいるならば、壁は「誰もがそら仕方ないわな」っていうレベルがいいのです。

 

 

だから最も差が生まれる壁は。

誰もが難しい・仕方ないと考えるレベルの壁。

誰もがやらない理由にするレベルの壁。

 

 

 

前提化思考ができる人は、それを乗り越える乗り越えないの指標で考えません。

(乗り越えられたら最高だけれど)その壁を前提条件と位置づけます。

 

 

言い換えると自分でなんとかできるものと、できないものに分類する。

そしてできるものにフォーカスする。

 

 

 

「身長の差」という乗り越えられない壁を前にした時。

身長の差を前提条件と位置付ける。

 

 

 

身長が低いからこそできることは何なのか。

身長が高い人になくて身長が低い人にあるものは何なのか。

 

 

 

つまり前提化思考には、状況を分析する視点を生む作用があるのです。

 

 

 

分析・視点変換・選択、それを実行する思考パターンが前提化思考です。

 

 

 

このように文字にすると、まぁ理想論でございます。

 

 

 

しかし多くの人が難しいと認識する状況をクリアしていくのはまず間違いなくこういう思考を持った人だし、今、この思考パターンの重要性は激増している。

 

 

 

イタリア語が不十分なことを、理由にするのか前提条件とするのか。

 

 

 

自分はどっちになりたいのか。

自分がもし誰かに指導する立場でれば教え子たちに理由化と前提化どっちの思考を身につけてほしいのか。

子どもがいるなら、彼ら彼女らにどっちの思考を身につけてほしいのか。

 

 

僕の出会ってきたトップアスリートたちは、まず間違いなく前提化思考を持っていますから、スポーツで成果を出していくためには使える思考であることは間違いないと思います。

 

 

 

 

***

 

 

 

頭ではわかっているはずでも、それでも多くの人が無意識に理由化に傾く。

多くの人が難しいと認識する状況を「理由」にするのか、それとも「前提条件」にするのか。

その差は大きい。

 

 

 

理由化は行動を制約し、前提化は分析と行動を生む。

 

 

 

頭ではわかっているはずでも、それでも多くの人が無意識に理由化に傾く。

自分自身も含めていま一度振り返ろう。

 

 

 

自分は理由化思考のメガネで今の状況を認識してはいないだろうか。

 

 

 

前提条件として状況を分析して今の自分にできる行動を抽出する思考ができているだろうか。

 

 

 

自分が尊敬する人は理由化思考をするだろうか。

よほど気をつけていないと、人は理由化思考に引き込まれていくものだ。

 

 

 

***

 

 

 

今ほど理由化思考による正当化が正当化される時期はなかなかないわけで、だからこそ改めて構え直すべきだと自分にも言い聞かせる意味で前提化思考について書いてみました。

 

 

それこそ今はめちゃめちゃ難しいお題だらけですが、僕は前提化思考を鍛えます。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

追伸

前提化思考の結果その1

中野崇のストレッチワークアウト@オンライン

 

4/11(土)

AM

中野崇のストレッチワークアウト上半身

11:00ー12:00

¥3,000(税別)

▶︎お申し込み

https://beast-ex.jp/fx3952/OLSTUB

*定員100名

 

 

PM

中野崇のストレッチワークアウト下半身

14:00ー15:00

¥3,000(税別)

https://beast-ex.jp/fx3952/OLSTLB

*定員100名

 

 

ライブでのご参加の方は匿名チャットにて直接質問していただけます。

全ての質問にお答えできるわけではありませんが、可能な限りしっかりお答えします。

僕から参加者の皆さんの姿は見えませんので、とにかく丁寧にポイントを解説します。

 

詳細は前回の記事をご参照ください。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12587052741.html

 

 

 

 
 
 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

自分で動画を見ながら、いつでもどこでもやれるのがこちら。

▶︎トレーニング動画プログラム

https://jarta.jp/online-jarta-training-program/

身体操作の根幹部分のトレーニング。

 

 

 

 

 

 

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こんにちは。

ブログではお久しぶりです。

 

もう誰でもご存知の通り、新型コロナウィルスが猛威を振るい、僕らの活動はかなりの範囲で制限を受けることになっています。

普段、直接トレーニング指導しているプロ選手たちも、原則として移動することができなくなり、どんどんオンラインでの指導に移行しています。

 

 

 

オンラインだから直接とは違ってもちろん制約も多いけれど、この状況がすぐに収束することは考えにくく、指導側も選手側もこの形でパフォーマンスアップしていくスタイルをものにしていかないといけないのだと思っています。

 

 

 

そして同時に思うことは、こういう制約が多い環境でこそ、差がつくということ。

 

 

 

できないこと・できない理由に目を奪われるのではなく、できる手段にフォーカスする。

 

 

 

スポーツに本気で向き合う選手であれば必ずどこかで要求されるマインドセットです。

今の状況、できないことの諸々を、自分では動かせない事柄をいかに「前提条件」にできるか、です。

 

 

 

今の環境を、ただの前提条件にしよう。

行動の制約を受けている選手のみんな、もしかしたら今が一番差がつく、差をつけることができる時かもしれないですよ。

 

 

 

そして僕から皆さんに提案です。

 

 

 

オンラインでのストレッチトレーニングをやろうと思います。

4月11日(土)です。

午前:上半身

午後:下半身

Zoomでのライブ配信です。

*詳細は下記。

 

 

 

テーマは、ストレッチ。

よくあるパターン。

 

 

 

しかし単なるストレッチにあらず。

 

 

 

「身体操作を高める土台としてのもの」という明確な目的を持たせます。

 

 

 

 

身体操作の土台には柔軟性は不可欠です。

身体操作つまり身体を思ったように自由自在に操るためには柔軟性は不可欠です。

なぜなら身体操作には感覚が関与するからです。

 

 

 

だから僕のストレッチの目的は柔軟性にあらず。

 

 

 

 

そういう意味では俗にいうストレッチとはそもそも違うのかもしれません。

なぜならコーディネーションの概念とストレッチの概念はそもそも発祥圏が異なり(ドイツとアメリカ)、違うロジックを背景としています。

ということは、、。

 

 

 

そういう意味では僕が必要と考えるストレッチは一般的なものとは違う目的である以上、ストレッチではないのかもしれないけれど、便宜上ここではストレッチという言葉を継続します。

 

 

 

話を戻して、、

僕のストレッチの目的は、あくまでもパフォーマンスアップ。

これまでこのブログで書いてきたように、柔軟性が上がればパフォーマンスが上がるとは言えません。

柔軟性アップ=怪我をしない、でもない

 

 

 

柔軟性アップがパフォーマンスと直結ではない。

でも柔軟性はパフォーマンスアップに関係はある。

 

 

 

じゃあどうやったらストレッチがパフォーマンスアップにつながるかというと、身体操作の存在がそれを実現します。

 

 

 

ストレッチによる柔軟性アップを身体操作を高めるための土台にするのです。

 

 

 

柔軟性を高めるのを目的とするのではなく、身体操作を高めるためのものにする。

 

 

 

そうすることで身体操作、という枠組みが生まれ、必要なストレッチの方法や優先部位は絞られていきます。

 

 

 

だから単に柔らかくなればOK、ではありません。

スポーツでのパフォーマンスアップを目的にする以上、「単に開脚ができればOK!」ではないのです。

 

 

 

***

 

 

 

オンラインでストレッチを取り上げるもう一つの理由。

 

 

 

それはやはり柔軟性に課題のある選手が多く、あまりに固いと柔軟性の改善に多くの時間を要するのです。

つまり身体操作を高めるトレーニングに本格的に移行していくまでに時間がかかってしまうのです。

 

 

 

ただ、柔軟性は、やれば確実に上がります。

パフォーマンスに影響を与える数多くの要素の中で、柔軟性は「やれば確実に上がる」と言える数少ないものなのです。

 

 

 

 

 

 

だから、的確な方法と注意点、そして行う順番(効果と関係あり!)をちゃんと理解することさえできれば、自分でやっても結構しっかり効果出せるフェーズと言えます。

 

 

 

もちろん個人レベルで細かく指導&調整できるのが最高ですが、、。

 

 

 

僕のインスタをご覧いただいている方は、もしかしたら見よう見まねでトレーニングをされているかもしれません。

ありがたいことでもありますが、しかしこれまでも繰り返し延べているように、単にあのような動きや形を真似するだけでは同じ効果は得られません。

 

 

 

それどころか、マイナスになる可能性だってあるのがトレーニングというものの特徴だったりします。

自分の身体を変えていく上ではマイナスの可能性はできる限り排除したいですよね。

 

 

 

柔軟性は、リスクを避けるための一つの要素です。

 

 

 

まずは、身体操作のための入り口、柔軟性アップを。

 

 

 

*すでに柔らかい、と思っている選手でも(例えばゴールキーパー)、実際に僕のストレッチをすると固さが見つかることがけっこうあります。

 

それをちゃんと改善した上でトレーニングやる方が、確実に効率いいです。

 

 

 

【今回のオンライントレーニングの特徴】

1)身体操作のためのストレッチを特化して取り上げる

2)正確かつ着実に効果を出していくためのポイントをものすごくしっかり説明する

3)どの競技の選手にもほぼ必ず指導するものを取り上げる

4)ライブ配信

5)質問可能

6)カウントやセット数まで一緒に行う

7)1時間

8)zoomを使用する

 

 

 

本当はこういう状態でやれればいいですが、普通にカメラ1台です

 

 

 

詳細>

4/11(土)

AM

中野崇のストレッチワークアウト上半身

11:00ー12:00

¥3,000(税別)

▶︎お申し込み

https://beast-ex.jp/fx3952/OLSTUB

*定員100名

 

 

PM

中野崇のストレッチワークアウト下半身

14:00ー15:00

¥3,000(税別)

https://beast-ex.jp/fx3952/OLSTLB

*定員100名

 

 

***

 

 

 

たかがストレッチ、たかが柔軟性かもしれません。

さりとて裏を返せば、柔軟性が乏しい選手が”身体操作によって”パフォーマンスを上げていくときには、必ず柔軟性の向上が同時に起こっています。

 

 

 

オンラインはちょっと、、

って思う方もたくさんいると思います。

僕も心の底からそう思っています。

しかしこの状況が長く続く可能性を考えると、なるべく早い段階から慣れておいた方がいいという考え方もあると思います。

 

 

 

これからも講義形式のものも加えていきながらオンラインをどんどんやっていくと思います。

 

 

 

次回はサッカー関連の講義をできればと思っています。

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

新型コロナウィルス。

自然をなめてはいけない、という先人たちの言葉の重要性を身をもって感じるここ2ヶ月です。

いろんな意見がある中で、そして日本では国からの経済支援や補償が非常に不十分と言わざる得ない中で、僕らは何をすべきか。

経済、生活に必要な収入の観点から見ると、今回の出来事で収入に不安がない人と、大きな不安に襲われている人に大別できます。

経済支援がない中で、後者が立たされている立場の方々を、収入に不安がない人が正論をもって責める構図だけは避けてほしいと願っています。

今やるべきことはもはや誰もが分かっているレベルの正論を振りかざすことでもない。

追い詰めることだけは避けてほしい。

あらゆる面で苦しい状況にいる人に共感し、自らの発言・行動を選択することが必要だと僕は思います。

 
 
 
 
 
 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

オンライン指導ではなく、自分で動画を見ながら、いつでもどこでもやれるのがこちら。

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たくさんのお問い合わせがあったこの記事の講習会のリンク先について。

ちゃんと見れるようになったので改めてご案内いたします。

こちらです。

https://jarta.jp/rhythm_jarta/

 

リズムやテンポをパフォーマンスアップに活かしたい方はぜひチェックしてみてください。

 


 

 

力みを起こさずに動きのスピードを上げたい方は必見です。

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこのタイミングで脚出せるんや?!」

 

これは自分の持っているリズムの外側(=自分が動きにくいタイミング)で相手が動いていることを意味します。

もっというと、自分の持っているリズムを基準として想定した相手の動き予測を外された、とも言えます。

 

 

 

これは仮に自分の方が速く動ける場合でも対処が難しい問題です。

どんなに速く動けても、リズムを刻む「間」が存在するからです。

音楽の世界では「拍」と呼ばれます。

自分が動けない間で動かれていると感じる時、相手に「裏拍」をとられていると言えます。

 

 

 

この観点なしにどれだけ速く動けるようにトレーニングしても、裏拍問題はなかなか解決が難しいと言えます。

 

 

 

今回はそんなお話。

*前回記事まだの方はコチラ

 

 

 

 

***

 

 

 

個人個人には必ず動き方のクセ(=パターン)が存在します。

何も考えずに、または力強く動いた時に発現する「動き方」です。

 

いつも左足に体重をかけてから動く、いつも背中を丸くして動く、いつも体幹をガチッと固めてから動く、などです。

これが競技の動きにとってポジティブな場合もネガティブな場合もあるので、一概にパターン=悪ではありません。

 

ただし、「パターンの固定化」は仮にそれが競技にとってポジティブであっても同じところばかりに負荷をかけることをも意味するため、怪我を防ぐという観点からはネガティブです。

だからパターンは局面に応じて自在に複数を使いこなせるのがベストです。

 

 

 

リズムやテンポも同じ構図で説明できます。

動き方のパターンと同じくしてそれぞれに必ず”心地の良い””動きやすい”リズムやテンポは存在します。

定義次第ではリズムやテンポもパターンに内包されているとも言えます。

 

 

 

何も考えずに動く時、我々はやはりいつも同じようなリズムやテンポを無意識に採用します。

それが競技において高いパフォーマンスの阻害因子になっている場合は、アプローチの対象になります。

 

 

 

前回記事の繰り返しになりますが、もっかい確認です。

スポーツにおけるリズムやテンポを形作るのは、「音」ではありません。

体性感覚です。

筋肉の中にあって筋肉の伸び縮みを感知する筋紡錘というセンサーの作用です。

だから音に合わせて動くトレーニング方法だけでは不十分です。

*もちろん初期はアリです

 

 

 

さてそれを前提にもう一度スポーツにおける3つのリズム・テンポについてまとめます。

 

1)自分の内的なリズム・テンポ(内的)

 

2)ボールなどの動きのリズム・テンポ(外的)とそのアジャスト

 

3)相手のリズム・テンポ(外的)とそのアジャストとずらし

 

 

 

前回は1)について簡単に触れました。

今回は2)と3)について。

 

 

 

2)はイメージしやすいかもしれません。

ボールなどの動きのリズム・テンポを読み取り、それに自分の動きをアジャストする能力です。

この能力に長けている選手は、予測がうまかったり”芯を食った”ボールの操作ができます。

野球の内野手のゴロ捕球や、サッカーのトラップなどに思い切り影響する部分です。

 

 

 

難しいのは3)です。

対人スポーツにおいては、立場によって相手のリズム・テンポに合わせる場合と外す場合のそれぞれが必要になります。

例)自分がディフェンスの場合、オフェンスの動きに合わせる(対応)するなどです。

参照:絶対スピードと対人スピード

*ここからは便宜上、リズム・テンポを「リズム」として表現します。

 

 

 

これは相手だけでは成立しません。

[自分のリズム]×[相手のリズム]です。

 

 

 

自分のリズムだけでも相手のリズムだけでもアジャストやずらしは成立しないのです。

 

 

 

優先順位としては、まず自分自身の持っているリズムの読み取り。

相手の動きばかり見ててもあきません。

己を知ること。

己の動きを知ること。

東洋哲学でいう自得です。

己を知ることから全て始まる。

これはリズムやパターンだけでなく、精神面も同じです。

 

 

実はバランスボールトレーニングもリズムに効果的。

乗るだけではなく動く系のものに限りますが、、。

動く系のバランスボールトレーニング満載のオリジナルトレーニングはコチラ

 

 

 

 

 

 

自分が本来持っているリズムを読み取り、いろんなパターンを使いこなせるようになってはじめて相手のリズムに合わせたりずらしたりが可能となります。

 

 

 

とにかく、まずは自分のリズムの読み取りからスタートです。

これにはちゃんと法則があるので、この分野をしっかり理解すると十分に使いこなせるようになります。

https://jarta.jp/rhythm_jarta/

 

 

 

 

 

***

 

 

 

3月に金沢でJARTAベーシックセミナーの講師をします。

3月29日(日)、金沢です。

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春からは、サッカー軸脚トレーニングセミナーとバッティングトレーニングセミナーをやります。

(どちらも仮称です)

4月か5月。
 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

もちろん、リズムと身体操作は無関係ではありません。

だからリズムが使いこなせても身体操作レベルが低いとパフォーマンスは上がりません。

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身体操作の根幹部分のトレーニング。

オンラインでプログラムを閲覧しながらトレーニングできます。

 

 

 

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リズム感がない。

動きのリズムが悪い。

こういった表現って聞いたことがあると思います。

 

一方でテンポという言葉も聞いたことがあるかかもしれません。

テンポが悪い、テンポが良い、みたいな言い方をします。

 

 

 

音楽分野はもちろん、スポーツや、会話などでも使われる表現ですね。

 

 

 

しかし、、

 

 

 

そもそも

リズムってなんだろか?

テンポって?

リズムとテンポの違いって?

 

 

 

スポーツの指導場面でこれをしっかり分類できずに使うのはよろしくありません。

これらがパフォーマンスにどのように影響を与えるのかを理解せずに使うのは効果不詳の薬を使うのと同義です。

 

 

 

リズムとは、ものすごく簡単にいうと、規則的に鳴る音のかたまりのことです。

4拍子、3拍子などです。

 

 

 

それに対してテンポとは、そのリズムを刻む速さのことです。

 

 

 

別物です。

 

 

 

冒頭の表現は、決して音楽分野だけの話ではなく、スポーツの動きにも使われます。

しっかり理解すれば、ものすごく有効な概念です。

 

 

 

先ほどの表現をそれぞれスポーツの動きに当てはめると。

まず音楽との大きな違いは、スポーツではリズムやテンポの基準は「音」ではありません。

多くは視覚と体性感覚(動きの感覚)です。

それを大前提として進めます。

 

 

 

リズム感がない、悪い。

→その動きを効果的にパフォーマンスにつなげるためのリズムと合致していない。

 

例えばキックモーションであれば、軸脚の着地、インパクト、フォロースルーは一定のリズムで行ったほうが良い(大きな力を発揮するための動きの順番がある)が、その順番がずれている、またはそれぞれのタイミングがずれていることを意味します。

またリズムは伸張反射や再現性などとも深く関与します。

 

 

 

テンポが悪い。

→(リズムは合っているかもしれないが)その動きを効果的にパフォーマンスにつなげるためのテンポと合致していない。

同じくキックモーションに置き換えると、モーションのスピードです。

一定のリズムは刻めているけれど、そのリズムを刻むスピードそのもの(テンポ)が遅いということです。

 

 

 

これらの例から考えただけでもリズム、テンポのどちらもがパフォーマンスにものすごく深く関与するし、どちらが不十分でもパフォーマンスは高いものになりにくいということが分かります。

逆にいうと、トップレベルの選手はまず間違いなくこの辺りのコントロールには長けています。

 

 

 

リズムだけでも不十分だし、テンポだけでももちろん不十分なのです。

 

 

 

スポーツにおけるリズムテンポは、大きく分けて3つに分類されます。

 

1)自分の内的なリズム・テンポ(内的)

 

2)ボールなどの動きのリズム・テンポ(外的)とそのアジャスト

 

3)相手のリズム・テンポ(外的)とそのアジャストとずらし

 

 

 

競技によってはこのうちのどれかだけでも良いかもしれませんし、全てが必要かもしれません。

いずれにせよ1)は必須です。

 

 

 

自分の内的なリズム・テンポというのは、何も考えずに動いた時に自動的に生じるリズムとテンポです。

(動きのクセという側面もあります)

 

 

 

これがすでに最適化されていればものすごくいいですが、多くの場合は伸びしろが存在します。

そして今のパフォーマンスをさらに上げていく上ではこのリズム・テンポをより速く(または遅く)コントロールできるようにしていくことが重要です。

 

 

 

内的なリズム・テンポというのは、必ず存在しますが、これは意識を向けなければなかなか気づけないかもしれません。

裏を返すと、意識を向けることで自分の動きのリズム・テンポは読み取ることができます。

 

 

 

パフォーマンスを上げるためにリズムやテンポを改善するためには、まず今の自分の身体が起こしやすいリズム・テンポを読み取ることがスタート地点です。

 

 

 

個人個人にそれぞれ必ず”心地の良い””動きやすい”リズムやテンポは存在します(パターン)。

 

 

 

しかしそれ「だけ」では、当然通用しないことも考えておかなければなりません。

相手もそのリズム・テンポで動きやすければ、簡単に対応されてしまうかもしれません。

外国人など自分たちにはないリズムやテンポを駆使してくる相手には全く対応できないかもしれません。

 

 

 

「なんでこのタイミングで脚出せるの?!」

みたいな経験がある方はわかるはずです。

 

 

 

なんでこのタイミングで、、→自分が動けないリズムの「間」が存在していることを意味します。その間で相手は動けるのです。

サッカーのFWなど良いアタッカーはこの間を狙います。

 

 

 

これはただただ速く動けるようにするだけ(テンポのみ)では対応できない差です。

どれだけ速く動いても、リズムが同じままだと動けない間はやはり存在するからです。

ということは、自分のリズムを読み取り、相手のリズムを読み取り、必要に応じて相手のリズムにアジャストできる引き出し(=複数のリズムを使い分ける)を持ち合わせている必要があるのです。

 

 

 

重力下においてリズムやテンポを生み出す、変化させるための身体の機能は確実に存在します。

初対面でも大人数でも、ジャンケンでしっかりタイミングを合わせられるのがヒントかな。

 

 

 

もしスポーツのパフォーマンスアップのためのそんな分野に興味があれば、詳細を見てみてください。

 

 

 

▶︎JARTAテンポライズトレーニング

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***

 

 

 

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3月29日(日)、金沢です。

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春からは、サッカー軸脚トレーニングセミナーとバッティングトレーニングセミナーをやります。

(どちらも仮称です)

4月か5月。
 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

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トレーニング理論だけ、コンディショニングスキルだけ、という選択もできます。

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動きの習得と自動化のプロセスについて、以前このような3つの記事を書きました。

▶︎自動化のプロセス

▶︎競技の動きと異なるトレーニングの動き

▶︎アスリートが地味とれを本気でやる理由

 

 

 

今回のテーマは、これらに思いっきり関連します。

 

 

 

意識と無意識について。

 

 

 

スポーツのパフォーマンス向上を目的としたフィジカル系トレーニングというのは、大きく分けて二つのテーマがあります。

一つは強化。

もう一つは”身体の使い方”。僕は様々な理由から身体操作と呼んでいます。

 

 

 

いずれにせよ身体の動きが絡む以上、僕はどちらにも身体操作が影響を及ぼし、それぞれ分けて行うべきではないと考えています。

参照▶︎ウェイトトレーニングについての僕の考え方

 

 

 

いきなり話が本題から外れました笑

 

 

 

意識と無意識。

身体操作においては意識的な動きと無意識的な動き。

 

 

 

 

出したい動きが、

意識的に出る。

無意識的に出る。

 

 

 

どちらがベターでしょうか?

 

 

 

スポーツに携わるほとんどの方が、そら無意識的の方だろ!と思うのではないでしょうか。

 

 

 

もちろん、試合では「このように動こう」なんて考えている余裕がないことが大半なので、この観点では無意識の方が圧倒的にベターです。

無意識的に良い動きが出せたらそらサイコーです。

 

 

 

しかし、無意識は逆にいうと意識的にコントロールできないという言い方もできます。

 

 

 

無意識の動き、でうまくいかない場合は?

無意識の動きが、いつもと違う場合は?

 

 

 

その問題にぶつかってしまった場合、選手は「動きの修正」が求められます。

試合中であれば試合をしながらの修正が求められます。

 

 

 

身体は日々必ず変化します。

意図するしない、本人が感じ取れる感じ取れないに関わらず、必ず大小の変化を起こしています。

小さな変化は、明日の試合にはあまり大きな影響を及ぼさないかもしれません。

しかし小さな変化の積み重ねは、知らず知らずのうちにパフォーマンスの土台を変えてしまいます。

 

 

 

例えば加齢による背骨の柔軟性のわずかな変化。

加齢によって背骨の柔軟性は少しずつ低下します。

 

 

 

これは必ず誰にでも起こります。

 

 

 

昨日よりもほんの少し硬くなっていてもあんまり影響はないかもしれません。

しかしそれを放置すると、その変化に対応できる修正能力(身体操作)を身につけていなければ、「なぜ調子が上がらないかがわからない」という”感覚のズレ”状態になることも。

 

 

 

つまり自然に硬くなっていく、という前提を持ってそれを防止する、それに対応するための様々なトレーニングに取り組まなければならないことを意味します。

 

 

 

無意識の動きでうまくいっている時は、「この感じ」という感覚を指標としてパフォーマンスが発揮できます。

しかしその感覚のみに依存する状態を作り、無意識の動きに依存しすぎると「この感じ」という感覚そのものがずれてしまったときに非常に厄介なことになるのです。

 

 

 

無意識的な動きでパフォーマンスが上手くいく場合は、日々の小さな変動と加齢などによる自然変化を身体の各感覚器が感じ取り、それをベースに自動的に動きを微調整できている時です。

 

 

 

無意識がベターというのは条件付きなのです。

無意識の動きが絶対的な正義ではないのです。

 

 

 

***

 

 

 

 

ここで重要になるのが意識的な動き

「ここを意識すればこうなる」というキーポイントを自分で持っておくこと。

感覚と論理の両方で、というのが重要です。

 

 

 

感覚は上述の通り、変化するものです。

論理は、(物理学に基づくものであれば)基本的には変わりません。

 

 

 

サッカーのシュートがいつもの感覚で蹴っているのにコントロールがつかない場合。

「いつもの感覚」だけで蹴っていると、感覚が戻ってくるまでひたすら蹴り続ける、という対応を取らざるをえません。

しかしシュートをコントロールするための論理(チェックポイント)を持っていれば、動きをそれぞれ分解することができます。

 

 

 

これはつまりシュートモーションのどの時点でズレが出ているのかを判別できることを意味します。

踏み込みで膝がずれてしまっている、そして膝がずれるのを防ぐためのポイントを知っていれば、より早く「いつもの感覚」を取り戻すことにつながります。

 

 

 

感覚と論理を使い、「こうすれば自分の動きはこうなる」という身体操作的な知識を持つことで、修正能力は高まります。

「能力」だから、トレーニングで必ず高めることができる、というのが僕の考えです。

 

 

 

なぜだか分からない不調が出た時こそ修正能力を鍛えるチャンス。

 

 

 

試合で出てしまう前に、普段からその視点で自分のパフォーマンスに注目してみてください。

なるべく早く、自分のチェックポイントを見つけておきましょう。

*早く見つけるにはJARTAのトレーナーのサポートを受けるのがおすすめです。

https://jarta.jp/dispatch/

 

 

 

修正能力という視点で意識的と無意識的に向き合う。

 

 

 

これを繰り返せば、結果として自動化、つまり無意識の動きの精度が上がります。

そして修正能力ももちろん上がります。

 

 

 

長く活躍するために。

大事な試合を”その日の不調”で台無しにしないために。

 

 

 

無意識のメリットと弱点、そして「意識的」の扱い方。

二者択一ではなく意識化⇄無意識(自動化)をいかに行き来できるかがパフォーマンスアップのキーファクターです。

 

 

 

***

 

 

 

3月に金沢でJARTAベーシックセミナーの講師をします。

3月29日(日)、金沢です。

お申し込みは先着順です。

https://beast-ex.jp/fx3952/BOther

 

 

春からは、サッカー軸脚トレーニングセミナーとバッティングトレーニングセミナーをやります。

(どちらも仮称です)

4月か5月。
 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

意識的な動きについて補足。

「ここを意識すればこうなる」というレベルに至るには、「ここを使う感覚」というものをしっかりと身につけるのがまず必要です。

使う感覚をしっかり認識しておくことが、「ここを意識する」の精度を高めます。

JARTAのトレーニングはまずこの点をものすごくやります。

サポートを検討される方はコチラ。

https://jarta.jp/dispatch/

 

 

この記事もぜひ読んでみてください。

数あるトレーニング方法の中で僕が身体操作を教えることを選んだ理由です。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12393493841.html

 

 

全てのトレーニングの下部構造を徹底してマスターするためのコース。

トレーニング理論だけ、コンディショニングスキルだけ、という選択もできます。

▶︎2つの学習コース

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身体操作の根幹部分のトレーニング。

パフォーマンス向上はもちろん、テクニックの習得速度が上がります。

 

 

 

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すごい選手の動き、すごいプレーは「美しい」とも形容されます。

 

 

 

マイケル・ジョーダンのドライブやシュートやジャンプ。

ノーラン・ライアンやペドロ・マルチネス(どっちも古い笑)のピッチングフォーム。

 

ノーラン・ライアン|Amazon.co.jp

 



ロベルト・カルロスのフリーキック(古い)やメッシのまた抜き。

ノバク・ジョコビッチのストローク。

内村航平の着地。

 

 

 

どれもものすごく高いパフォーマンスであると同時に、「美しい」とも言われます。

 

 

 

「美しい」とハイパフォーマンスは結構というかかなり近い関係にある。

 

 

 

このように仮定するならば。

動きに関わる立場にあるのであれば、動きの美しさを感じた時にはやはりその理由を探るべきではなかろうか。

美しい、、だけで止まるのは専門家ではございません。

 

 

 

美しいと感じるなら、「なぜ美しいと感じるのか」を掘り下げるべし。

でないと美しい(ハイパフォーマンス)を再現できません。

 

 

 

なぜ美しいと感じるのかを探る時に参考になるのは、「美しくない」動き。

 

 

 

美しくない動きの代表格は、力みまくってガチガチの動きです。

 

 

 

ヒザ神みたいな。

(美しくないを超越しておもしろの域まで到達しているが)

 

 

 

 

力みまくってガチガチがなぜ起こるかを考えてみると。

まず力の伝達の観点から。

スポーツの動きは、最終的に仕事をする部位と、力源が異なることが多いと言えます。

ピッチャーであれば仕事をする部位が指先であり、力源は下半身。

そして体幹という大きな筋群と多数の骨が集約されているゾーンを通過して指先まで力を伝達します。

 

 

 

伝達ということは、力の方向が存在するということ。

力の方向が揃った時、その方向に大きな力を発生させられます。

*人体では直線と回旋反射が骨や筋肉の構造を前提として混在するので複雑なベクトルです

 

 

 

これがずれると力は指先に到達するまでに逃げます。

ずれるというのは、別の方向に力を発生させてしまうことを意味します。

*力を入れる(動的安定)べきところに入っていないパターンもありますが割愛

 

 

 

別の方向に力を発生させるというのは、例えば大腰筋を働かせて背骨を安定させなければならないシーンで腰(背中)に力を過剰に入れてしまう、

脇(前鋸筋)に力を入れなければならないシーンで肩(僧帽筋上部)に力を入れてしまう、などです。

 

 

 

力の伝達場面で”不要な”部位に過剰に力を入れてしまうと、伝達が不効率になり、動きの滑らかさを失って「美しくない」動きへと繋がってしまいます。

これはスポーツでは「力み」と表現される現象で、パフォーマンスを阻害するものとされています。

 

 

 

美しい動きと形容されるものでこのような「力み」を起こしているものは皆無のはずです。

 

マイケル・ジョーダン

https://www.bet.com/news/sports/photos/2015/03/michael-jordan-s-most-significant-comeback-moments-wearing-no-45.htmlより

 

 

 

ここまでは伝達効率の話。

次にタイミングの観点。

 

 

 

どんなにしなやかな動きをする選手でも、どこかで力を発揮しなければ大きな力は起こせません。「力むな!」だけではダメなんです。

必ず身体の内外のどこかを力源とし、それを仕事をする部位まで伝達しています。

 

ノバク・ジョコビッチ|http://tennisfan.xyz/djokovic-technique/

 

 

 

力を伝達するということは、グニャグニャではうまくいきません。

柔らかいものよりも硬いものの方が力の伝達は明らかに効率的です。

人体の構造上、最も硬いものはまず骨。

その次に筋肉を収縮させて固めた状態です。

 

 

 

高いパフォーマンスでは単に筋肉を収縮させて固めるのではなく、伸張反射という収縮作用を使って意図的な収縮よりもより高い張力を発生させています。

RSSCと言います。

 

 

 

だからどこかで必ず力を発揮しなければならないのですが、そのタイミングを間違うとそれはそのまま「力み」と同種の現象を起こします。

力を入れる部位が適切でも、タイミングを間違えるとやはり力の伝達は阻害されます。

 

ヒザ神は前モモの力を抜いて股関節と膝を柔らかく使わないといけないタイミングでも膝が硬直しているから棒状のまま脚を振ることになってスイングスピードが出ない。

着地で膝を曲げて股関節や背骨で着地の衝撃を吸収しないといけない場面で膝が硬直している。

だから地面に突き刺さるのです笑

 

 

 

 

このあたりはJARTAで「ハイパフォーマンスゾーン」と呼んでいるのですが、力を抜く部分と力を入れる部分がしっかり分離できていることやそのタイミングは非常に重要です。

あと力の入れ具合ももちろん大きく影響します。良い選手は力を入れる目盛りが細かいのです。

 

 

 

***

 

 

 

このように紐解いていくと、美しい動きは高い確率で合理的、だから高いパフォーマンスになりやすい、と結論づけることができます。

つまり美しくない動きは身体のどこかが過剰に頑張っていたり、過剰に負担が集まっていたりすることが想定できるのです。

美しい動きの選手と、美しくない動きの選手、どちらが怪我をする可能性が高いでしょうか。

 

 

 

もちろん、いわゆる美しくない、ゴリゴリの動きで高いパフォーマンスを発揮する選手もいます。

しかし、そのスタイルで高いパフォーマンスを発揮できる期間、という観点から見たときにある程度答えは見えてくるのではなかろうか。

 

 

 

シンプルで合理的なものほど、美しい。

-スティーブジョブス-

 

 

 

▶︎美しい動きを合理的に習得したい方は下記から。

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***

 

 

 

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春からは、サッカー軸脚トレーニングセミナーとバッティングトレーニングセミナーをやります。

(どちらも仮称です)

4月か5月かな。
 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

トレーナーであれば、指導する立場であれば、「美しい」の構造を分析し、それを自分でも再現しなければなりません、と僕は思っています。

美しいと高いパフォーマンスが一致すると思う人は

JARTAでは手本力としてトレーナーの能力の一つとして位置付けています。

▶︎養成コース

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身体操作の根幹部分のトレーニング。

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サッカー日本代表U23、残念でしたね。。

不運なことも多く、グループリーグ形式とはいえ一発勝負の怖さを目の当たりにする大会でした。

結果的に突破できなかったことでいろんな批判や議論が起こります。

その対象の一つが「戦略」です。

*戦略と戦術は異なります。ざっくりですが戦略は計画、戦術は実行上の方策です。

 

 

 

今回のテーマはどちらにも絡むので、便宜上「戦略」に統一して表現します。

 

 

 

***

 

 

 

スポーツでは戦略が重要である。

これはある程度以上高いレベルでスポーツをやってきた方であれば誰でも理解していることだと思います。

だから戦略の良し悪しはよく議論の対象になります。

 

 

 

しかし当然のことながら、戦略は実行できなければ成立しません。

(良い戦略は二重三重に策を張り巡らせるわけですが)

 

 

 

僕は様々なチームを指導する時にこの部分をまず重要視します。

 

 




 

そのチームがやろうとしている戦略を実行するために必要なことは何なのか。

選手層が必要であれば怪我人を減らさなければならないし、キープレイヤーがいるならそのプレイヤーのコンディションの優先順位を上げるアプローチ、スピードを上げる必要などすべきことは戦略次第で変わってきます。


チームをサポートする以上、最優先はチームの勝利。

だからチームに入る以上はチームの戦略実現がトップタスクです。

 

 

 

チームの勝利を目指す。

チームは勝利を実現するために最も可能性が高い作戦を戦略として採用する。


ということは、全てのスタッフの全ての行為が、長期的短期的にチームの戦略実現というベクトルに向いていなければならないということです。

 

 

 

そのベクトルの中で僕の立場から要求されるタスクとしては、戦略を実行できるためのパフォーマンスを作り上げること。

パフォーマンスを上げるための身体操作を作り上げること。

 

 

 

 

戦略と身体操作はそのようにつながります。

 

 

 

過去の僕の記事から引用>

戦略・戦術を実現するためには、そのためのスキルや認識が必要になります。

例えばサッカーだと、高速でパスを回していく戦術を実行するためにはトラップスキルが高いことが要求されます。

そしてそのトラップスキルを構成するのはもちろん身体操作です。

 

 

どんなに優秀な監督を連れてきてどんなに優れた戦略を立案できても、実行できなければ勝利にはつながりません。

文字にすると当たり前のことですが、ここの構図と解決策が分析できずに停滞しているチームは意外に多い。かもしれません。

 

 

 

***

 

 

 

このプロセスをものすごく簡単にモデル化するとこんな感じです。

 

 

 

戦略の理解

戦略に必要な要素の分析(身体操作の抽出も含む)

戦略を実現させるためのトレーニングやコンディショニング

 

 

 

いろんなスタッフと協力し、戦略を実現させるためのパフォーマンスを作り上げるわけです。

何をすべきで何をしないべきかの選択、優先順位の選択もこれを基準に決定します。

トップダウンな思考とその実行プロセスです。

参照▶︎トレーナーがチームの戦略を理解すべき理由

 

 

 

とここまでは僕のブログを読んでくださっている方でしたらもはや当たり前かもしれません。

 

 

 

だから今日はもう少し踏み込んで。

 

 

 

「ボトムアップ」について。

身体操作のレベルが戦略に影響を与えるという側面です。

 

 

 

ものすごく簡単に書くと、「選手のレベルが上がると、戦略も変わる」ということです。

様々なチームで起こっている例でいうと、そのカテゴリーで超ハイレベルな選手が一人いることでチーム全体の戦略がその選手を活かそう、ということになるのはボトムアップの一例です。

*相手チームの戦略にまで影響を与えることも

 

 

 

 

今までこのスペースにこのタイミング(スピード)で入れる選手がいなかったけれど、入れるようになってきたからこの戦略が使えるようになった。

 

 

 

今までここでコンタクトで勝てなかったけれど勝てるようになってきたからこの戦略が使えるようになった。

 

 

 

怪我人が激減したからターンオーバーの戦略が有効に使えるようになった。選手のコンディションが上がったから試合後半の戦略が変わった。

 

 

 

みたいな構図です。

 

 

 

何が言いたいのかというと、トレーナーが与えられる影響の範囲は実はものすごく大きいということ。

戦略を理解し、それを実現できるための条件を整えられることはもはや最低ライン。

 

 

 

選手の身体操作やそれに伴うマインドの変化によってチームの戦略を成長させることができる、トレーナーはそんな仕事ができるポジションです。

参照▶︎メンタルトレーニングなフィジカルトレーニング

 

 

 

 

専門家だから、専門分野にしか注意を向けないというのは非常にもったいない。

選手の身体や動きに影響を与えられる以上、身体や動きに関わる分野には全て影響を与えられる、そういうスタンスがチームや選手に良い影響を与えられるトレーナーだと僕は思います。

 

 

 

もちろんそのためにはその因果関係まで論理的に理解し、実現するためのスキルを持ち合わせていないとただの”絵に描いた餅”状態です。

裏を返せば体系立てて勉強することで必ず習得できます。

https://jarta.jp/j-seminar/newcourse/

 

 

 

***

 

 

 

3月に金沢でJARTAベーシックセミナーの講師をします。

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お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

”専門分野”の拡大。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

戦略がなぜ実行できなかったのか、の分析においても身体操作のファクターは重要です。

実行できなかった理由は理解や判断だけではないし、理解や判断は身体操作レベルとも関係が深い。

 

 

 

▶︎JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

http://jarta.jp/dispatch/

 

 

▶︎中野崇のインスタはこちら。

https://www.instagram.com/tak.nakano/

 

 

▶︎トレーニング動画プログラム

https://jarta.jp/online-jarta-training-program/

身体操作の根幹部分のトレーニング。

パフォーマンス向上はもちろん、テクニックの習得速度が上がります。

 

 

 

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3月29日に久々にJARTAベーシックセミナー@金沢を担当するにあたって考えました。

改めて考えたこと、改めて考えるべきだと思ったこと。

 

 

 

自分はなぜ講師をするのだろうか。

 

 

 

スポーツトレーナー、すなわち最終的には個人で勝負すべき業種で、なぜ自分の積み上げてきたノウハウを伝達するのだろうか。

完全に非公開で自分だけのものにしておけば、もしかしたら唯一無二のトレーナーに慣れたかもしれないのに。

「中野崇だけができるもの」をなぜ減らす作業を自らやるのだろうか。

 





 

もちろん、講習会も一つの事業としてやっている以上、お金が絡むことは否めません。

しかしスポーツトレーナー としてお金を稼ぐ方法は他にいくらでもあります。

なぜ、講習会で講師という形を選んだのか、です。

 

 

 

そもそも、講習会というものの役割とは何なのか。

それは伝達手段ではないか。

 

 

 

伝達だから、伝達精度と伝達スピードがその要です。

では伝達精度と伝達スピードを規定するものは何なのか。

 

 

 

それは言葉です。

言葉であり、それを発する者の振る舞い。

振る舞いは日々の行い(鍛錬や成長)も内包します。

*JARTAの講習会は、単なる知識や技術の伝達ではなく、経験や思考プロセスの伝達の場と位置付けています。

 

 

 

講習会という場を用いて、言葉を用いて、僕は伝達精度と伝達スピードを上げようとしているのだと思います。

 

 

 

 

ではなぜ伝達精度と伝達スピードを上げなければならないのか。

いろいろ理由はあるけれど、一つは自分と同じ失敗を防ぐため。

*他にもトレーナーとしての指導スキルが上がるなどいろいろあります

 

 

 

トレーナーを目指し、駆け出しから進んでいくと大概が失敗や後悔にぶつかります。

 

 

 

しかも聞いてみると自分もしたようなもの多し。

 

 

 

失敗や後悔は成長のためには必要だけれど、経験すべきものと経験する必要のないものがあります。

防げる失敗は最大限防ぐ。

そしてより高い次元でトライアンドエラーを行うのが業界の成長ではなかろうか。

 

 

 

何より失敗の先には選手がいます。

トレーナーの失敗とはすなわち選手に対して何らかの損失をさせることを意味します。

トレーナーにとっては今後の糧にすべきもの、として位置付けられるものではあっても、選手には一生に一度の大会かもしれない。限られた高校生活の半年かもしれない。

 

 

 

経験を積む上で前向きな失敗は必要、とはこの業界でよく言われることだけれど、選手からしたらたまったもんではない。

「トレーナー1年目なんです」なんてセリフは選手からしたら不安の原因にしかならない。

選手にとってトレーナーの経験値や資格なんて関係ない。

成果があるかないか、有効か有効でないかだ。

 

 

 

だから、トレーナー業界はどんどん基準を上げていかなければならない。

”初心者”のレベルをどれだけ上げられるかが講習会の一つのミッション。

同じ理由で、”10年目”のレベルをどれだけ上げられるかもやはりミッションである。

 

 

 

 

学ぶべきことがあると考え、伝えるべきことがあると考え、伝える場に立った以上、伝達精度と伝達スピードは上げ続けなければならない。

 

 

 

***

 

 

 

JARTAの講習会には、トレーナーを目指す人、トレーナーとしてのスキルを高めたいと考える人が参加されます。

これは受講者の向こうに多くの選手が存在することを意味します。

 

 

 

このことは僕自身が講師をする理由と大きく関わります。

 

 

 

初めは、自分一人がトレーナー業界でのし上がっていければそれで十分だと考えていました。

だから講師をやるつもりなんてさらさらありませんでした。

しかしいろんな選手に出会い、怪我で選手人生の多くを棒にふった選手から「もっと早く出会いたかった」と言われる経験を繰り返しました。

時には先輩トレーナーに暴言を吐いたことも

 

 

 

 

「目の前の選手」って少なくないか。。

目の前の選手を全力でサポートするって誓ってきたけど、それだけでいいのか。。

 

 

 

もちろん目の前の選手を全力でサポートすることがトレーナーという仕事の本質で最も重要なタスク。

 

 

 

 

しかし、自分のやっていこうとしていることが本当に選手の役に立てるのであれば、その範囲は「目の前」だけでいいのか?

▶︎すごい復活劇

 

 

 

トレーナーが最終的には個人業だからといって、影響を与える範囲まで個人業レベルでいいのか?

 

 

 

自分という個人としてトレーナー業界でのし上がるという当初の目的。

それはもしかしたらものすごく自己満足なのではないか。

▶︎常識は必ず変わる

 

 

 

自分が良しとする考え方や方法を伝達していかないのは、本当に「選択」なのか。

もしかしたら専門家たちに突っ込まれるのをビビってるんじゃないのか。

 

 

 

そんなものを、人生かけてスポーツやってる選手たちに伝えて本当に大丈夫なのか。

 

 

 

。。。

 

 

 

専門家の方々に伝えるという立場になることで、これら自らの疑念に自分で応え続けていかなければならない。

そんな環境を自ら作る。

それが僕が考える講師という役割であり、講師をやる理由です。

 

 

 

 

基準を上げる。

責任の範囲の拡大。

 

 

 

そんな重い想いを持って3月に金沢でJARTAベーシックセミナーの講師をします。

よかったら会いにきてください。

金沢、いいところですよ。

 

3月29日(日)、金沢です。

お申し込みは先着順です。

https://beast-ex.jp/fx3952/BOther

*今回から定員を少なくしました。


 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

基準を上げる。

責任の範囲の拡大。

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

4月からは2つのオリジナルセミナーを作ります。

サッカー軸脚ムーブメント、バッティングトレーニングをやるつもりです。

*どちらも仮の名前です。

*リカバリーセミナーも春から始まります。

 

 

 

 

▶︎JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

http://jarta.jp/dispatch/

 

 

▶︎中野崇のインスタはこちら。

https://www.instagram.com/tak.nakano/

 

 

▶︎トレーニング動画プログラム

https://jarta.jp/online-jarta-training-program/

身体操作の根幹部分のトレーニング。

パフォーマンス向上はもちろん、テクニックの習得速度が上がります。

 

 

 

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「正しい」の定義をしないままの「正しいトレーニング」は成立しないということについてはこれまで何度か触れてきました。

「正しい」は、様々な前提条件で変わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰が実施するかによっても変わるし、時代や競技によっても変わります。

 

 

 

「正しい」は変わる。

発信者にとって正しいものでも、誰にとっても正しいとは限らない。

 

 

 

 

 

 

もちろん、全員にとって正しいと言えるぐらいの普遍的な”正しいトレーニング”は探し続けなければならないことは確かですが。。

 

 

 

逆にいうと、おそらくこの「普遍的」なものを探す作業こそが長期的にみて「正しい」に近づいていくために必要なスタンスではなかろうか。

 

 

 

普遍的とは、広く行き渡るさま。極めて多くの物事にあてはまるさまのこと(大辞林)。

わずかな例外はあるけれど、ほぼ全員に当てはまることを意味しています。

 

 

 

これをトレーニングに当てはめると原理原則。つまり根っこの部分が重要です。

▶︎原則のないトレーニングはブレる

 

 

 

だからトレーニングを指導する、実践する際に「正しい」を追求するならばまず根っこを押さえましょう。

原理原則を知らないままトレーニングを行う、教えることは非常にリスキーです。

しかも、そのリスクはすぐには出現しない、しっかりやり込んで”身体が変わってしまってから”初めて気付くことが多々あるような性質のものです。

 

 

 

***

 

 

 

それからもう一つ、「正しい」にできる限り近づいていくために必要なのが構造の理解です。

構造の理解とは、戦況の理解に近いと言えます。

 

 

 

武器は持っている。

武器の性質もよくわかっている。

でも次々に移り変わる戦況が読み取れていなければ、それをいつ、どのように使うのかを間違える可能性が出てきます。

これもやはり「正しい」からは逸脱していきます。

 

 

 

***

 

 

 

運動に関わる構造のことを運動構造と言います。

運動構造には、大きく分けて二つの種類があります。

 

 

 

1)競技そのものの運動構造

その競技がどのような運動の組み合わせで成立しているのかなど、その競技でうまく成果をあげるために普遍的に必要な要素の組み合わせです。

野球のバッティングであれば、複数の力の合力でスイングが成立している、などです。

▶︎スイングを構成する3つの力の正体

▶︎統合化トレーニング理論

 

 

 

2)個人レベルでの運動構造(パターン)

いわゆる目の前の選手の動きの分析です。

これができないと選手個人が持つ課題をクリアするために何をすればいいのか、そのためのメニューの根拠として甘くなってしまいます。

▶︎パターンの破壊と構築

 

 

 

少なくともこれら二つの運動構造の視点が不十分なままでは「正しい」とは全く言えません。

しかも選手の身体や動きはどんどん変化していくものです。

それによって課題や目的もその構成要素はどんどん変化します。

その選手にとっての「正しい」はどんどん変化するのです。

▶︎原則のないトレーニングはブレる

 

 

 

だからこそ、我々は変化し続けないといけない。

「普遍的なもの」を捉えつつ、変化を併せ持つ必要があります。

 

 

 

その根っこの部分のロジックとなるのがJARTAのベーシックセミナーです。

JARTAの3つのコンセプト、パフォーマンスの構成要素などなど、しっかりとお話しします。

参照

JARTAコンセプト

 

 

 

そうなんです。

久しぶりにベーシックセミナーの講師をします。

久しぶりの講師だから緊張すると思います。

お手柔らかにお願いします。

3月29日(日)、金沢です。

 

お申し込み、先着順です。

*今回から定員を少なくしました。

https://beast-ex.jp/fx3952/BOther

 

 

 

僕がベーシックセミナーの講師をするときは普段サポートしているプロ選手たちとの活動を含めたかなり具体的な話をたくさんします。

予定していない話も流れ上やってしまうし質問には全力で答えるから、たいがい時間はオーバーします。

余分な話、リアルな話が好物な方はぜひ。

 

 

 

3月29日(日)、金沢です。

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

どれだけ回数を重ねても誰かに何かを伝えることは難しいものです。

簡単には伝わらないし、思ったようには伝わらない。

でもだからこそ、伝え続けようとする姿勢の重要性がわかります。

今現在の僕の立場でお伝えできることはできる限りお伝えします。

3月29日(日)、金沢でお会いしましょう。

https://beast-ex.jp/fx3952/BOther

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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身体操作の根幹部分のトレーニング。

パフォーマンス向上はもちろん、テクニックの習得速度が上がります。

 

 

 

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