僕らは選ばれる理由を生み出し続けなければならない。

 

知識や技術だけでなく、選手やチームから選ばれ続ける理由の創出を継続することも「トレーナーの仕事の一つ」です。

じゃあ選ばれる理由は?

 

 

 

もちろん特にプロの世界では人脈、俗に言うコネクションがものをいう世界ではあります。

しかしそれだって少なくとも仲介する人から信頼されなければ紹介はされません。

色んな”信頼”の形はあるかもしれませんが、、。

 

 

 

そもそも、コネクションとはどうやって構築されていくのでしょうか。

誰でも初めからそんなものは持ち合わせていないはず。

 

 

 

わかりやすいパターンで言えば、就職先です。「スポーツに関わりたければスポーツに強い就職先に」ってやつです。

例えばクリニックのドクターがプロチームのチームドクターをやっていれば、そのクリニックに勤める理学療法士であればそのプロチームに行ける可能性は圧倒的に増大します。(このパターンが一番多いかな。。)

あとは大学関連。日本社会は大学関連のコネクションは非常に濃厚です。スポーツ領域も然りです。

 

 

 

だから”普通に”やりたければこれら先輩方が敷いてくれたレールに乗っかればOKです。もちろん資格の取得などは不可避ですが。。

ちなみに僕はこのパターンを目指してはいましたが、やめました。回避です。

なぜなら自分がこの道を目指したきっかけが、『無いなら自分で作ろう』だったからであり、パフォーマンスアップ領域におけるトレーニングへの不信感だったからです。

 

 

 

ぜひ読んでみてください。

『常識は必ず変わる』→コチラ

 

 

 

 

ただしこのパターンは今回の本題ではないのでここまでにし、選ばれる理由に関するもう一つの側面について。

 

 

 

コネクションも何もないパターンです。

 

 

 

 

僕の現在はコネクションはかなりある方だと思います。何人かの監督のコーチングユニットにも入っています。選手を通じての選手紹介も多く、スポーツ領域以外でも色んな繋がりに恵まれています。

もちろん、こういうものは自分の力だけではどうしようもなくて、多くの方の支えのもとに積み上げていくことができるものだと思います。(感謝、、)

 

 

 

僕にはコネクションなど本当に何もありませんでした。

親は公務員の家庭で育ち、公立中学校、同じく公立高校普通科、教育大学の小学校教員課程、部活はずっと野球部。

そこから理学療法士の専門学校へ行き、就職はスポーツとは無縁の病院でのリハビリ業務。

いわゆるスポーツ領域で有力なコネクションは作りたくても全然できない環境でした。

 

 

 

それでも僕は中学生の頃からもうトレーナーにはなりたいと思っていました。(プロ野球選手も目指してたけど、、)

ありがちだけれど、プロ選手をサポートするようなトレーナーになりたいと思っていました。

”なりたい”という思考は良くないと気づいたのは後々になってからですが…

 

『大人になったら何になりたい?って聞くのがダメな理由』

コチラ

 

 

 

 

僕がコネクションを構築していった具体的な経緯はさておき、コネクションゼロ→コネクションありに変化していく中で絶対に外してはいけないと考えていたのが、冒頭の部分。

 

 

 

「選ばれる理由を生み出し続ける」というやつです。

 

 

 

そもそもトレーナーは選手やチームから選ばれないと仕事できません。(トレーナーと名乗ることはできるかもしれませんが)

どんなに知識があってどんなに技術があっても、選ばれなければスタート地点に立てません。

これが僕が「選ばれるのもトレーナーの能力の一つだ」と主張する理由です。

(正確には”選ばれ続ける”です)

 

 

 

ではトレーナーにとって選ばれる理由とは。

 もっと言うと選ばれる理由を生み出すための条件とは?


 

 

それは成長。トレーナー自身の成長。

ありきたりのやつ笑

 

 

 

でもトレーナー業界にいるなら絶対軽視してはならないのも知ってるはず。

だって自分の成長を蔑ろにするトレーナーに教わりたい選手がいるだろか?

 

 

 

特に僕らトレーナーという立場では数値による評価は皆無に等しくて。

テストで何点とった、競技でこういう成績を残した、などが個人としては不可能な職種です。

にも関わらず、高いレベルつまりプロの世界では、自分なりに努力してきた、自分なりに精一杯やった、はプロの世界では通用しません。

ひたすら結果で評価されます。

 

 

 

じゃあ僕らの立場における結果はなんだろうかと考えた時、いくつかある指標のうち、一つは間違いなく「選手からみたトレーナーとしての成長」が入ると僕は思う。

 

 

 

だから僕らは選手がどうやったら伸びるかを考え続けるのと同時に、もしかしたらそれ以上に、「自分自身をどう伸ばし続けるのか」について深く考えなければならないんじゃなかろうか。

僕らは自分が成長するという”結果”をどうやったら掴むことができるのかを考え抜かなければならない。

トレーナーにとっての自己成長は、単なる精神論、啓発論ではありません。

他者の成長を引き出す立場として必要とされる「能力」です。

 

 

 

どうやったらトレーナーとして成長できるのか。

ただひたすら身体や動きを鍛える、これだと選手と同じ。

ただ勉強する、これだと学生や研究者と同じ。

身体も知識もどちらも必要なことは確かだけれど。

 

 

スポーツトレーナーだからこそやらなければいけないことは何なのか。

それはただ鍛えるではなく、ただ勉強するのでもなく。

量を考える間に質と方向性を考えること。

 

 

 

どう鍛えるのか。

何を学ぶのか。

どう学ぶのか。

どうやってモチベーションに左右されずに継続する環境を作るのか。

 

 

 

それらを考え抜くことそのものが、トレーナーとしての成長につながります。

 

 

 

 

僕が学長を務めるJARTAトレーナーカレッジは、そんな視点を持ってトレーナーの能力を上げるための特化したオンライントレーナースクール。

教科書やインターネットなどで学べるようなことを”わかりやすく”伝えることを売りにするのは我々の役割ではありません。

他のどこでも学べない、ここでしか学べないことを徹底して習得してもらうことがこのカレッジのミッションです。

 

 

 

 

難しいです。難解、複雑です。

パフォーマンスアップとは、人間とは複雑だからです。

だから決して”『でも・すぐに・必ず・効果を出せる』みたいなキャッチーな言い方をしないのが僕らの誠意です。

分かりやすさや簡潔さを求める方には向いていません。

パフォーマンスアップは、本当に難しいんだから。。

 

 

 

このカレッジは、分かりやすいことよりも「選手のパフォーマンスを上げるために必要なこと」を徹底して追及します。

今の自分に有益かもしれないと少しでも思っていただけた方にはぜひ入学していただきたいです。

*いつでもドロップアウトできるシステムです

 

 

 

詳しいシステムやカリキュラム、講師については、ホームページをご参照ください。

 

▶︎JARTAトレーナーカレッジ

https://jarta.jp/trainercollege/

 

特に僕の講義『構造スキル』は絶対に聴いてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

追伸1

■サッカー関係の方はこちらがおすすめ

サッカーの戦術を実行するレベルを上げるために必要となる身体操作の構造を体系立てて学ぶためのオンラインプログラムです。

「サッカーでフィジカル重要だけど、今やってることとか良いとされている方法に何だかしっくりきてない」という方はぜひ。

戦術動作アプローチの対象はサッカーでありサッカー指導者です。

オーダー側に戦術動作の構造を学んでいただき、『要求として』戦術動作をフィジカル領域にとって必要なものとしていく企みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸2

体系立てた学習よりも、単発で好きなものをというスタイルの方はオンラインワークアウトを。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、コーチによる高校生選手に対する一方的な暴力がSNSで暴露された。

暴力。

また暴力。

いつも通り、圧倒的に強い立場から弱い立場に向かって。

こんだけ問題になり続けてるのにまだそれを何かの手段だと勘違いしている輩がいる。

知らないのか。

それとも知っていてもそれでも有効だと思っているのか。

もしくは”カッとなったらついやってしまう”のか。

 

 

 

スポーツ界では強い立場にある者が抗えない立場にある者に対して、時に罰を与えるために、時に服従させるために、「教育」という正当化の元に暴力が使われてきた。

指導者側が選手に対して、物理的または精神的もしくはその両方で。

これらは単なる喧嘩とは根本的に性質が異なる。

スポーツ界は、他の業界よりも圧倒的に暴力が使われる頻度が多い。明らかに。

 

 

 

昨日もまた、コーチによる高校生に対する一方的な暴力がSNSで暴露された。

そしてあろうことか、選手たちがコーチを庇う旨の、すなわち悪いのは自分達だという主旨の動画を”公式アカウント”で公開した。

 

コーチの暴力の原因は自分の暴言であると告白する学生。

暴力は日常的な行為ではないと主張する学生。

その動画を誰にも相談せずにSNSに投稿したのは自分達ですと告白する学生。

スムーズに入れ替わりながら話している彼らの姿は、何を意味しているんだろうか。

 

 

 

撮影しようと決めたのは誰だろう。

カメラを回しているのは誰だろう。

その動画を受け取って投稿したのは誰だろう。

投稿されたの公式アカウント。。

 

 

 

もしかしたら学生たちの言っていることは真実かもしれない。

暴力を振るわれるまでの経緯自体はきっと事実だろう。

”謝罪”動画を撮りたいと言ったのは選手たちだったかもしれない。

だって「選手たちが自主的に運営しているアカウント」という設定だから。

 

 

 

 

けどこれ、、納得いくか?

(もみ消される前に自分達がそういう行動に出ることで社会を動かそうとしたなら、すごいけど。。)

 

 

 

そうでしたか!

暴言を吐く高校生に、これまでほとんど使ったこともない暴力を使って教育したんですね!

だって暴力を使わないといけないと判断したんですもんね!

コーチには非がなくて普段から暴力もないので何も問題はありませんね!

ってなるか??

 

 

 

こんなもん、

「誤解を招いたのであれば謝罪します」というこの頃よく目にする”フェイク謝罪”よりも悪質だろ。

 

 

 

まるでリークに対する見せしめ。

”俺たちは悪くない”をガチで正当化しようとする大人。

 

 

 

大人だったら、生徒たちが過ちを犯した時に「俺の責任です」っていう側だろ。

選手たちに”暴力の正当化”をさせる前に、自分たちがやることあるだろ。

暴力という手段が指導側の選択肢に入っていることが問題だろ。

 

 

 

暴力を手段として選択した時点で、もうそこに教育も指導も存在しません。存在できません。

 

 

 

 

スポーツに関わるすべての人に対する裏切りです。

教育に関わるすべての人に対する裏切りです。

二度とスポーツと教育に関わらないでいただきたいです。

暴力を手段だと勘違いしている指導者の皆さん、今すぐ指導者やめてください。

 

 

 

今回の件、暴力だけでも十分にイラッとしますが、

あの公式アカウントでの投稿にはさすがに虫唾が走りました。

こんなことを善しとする大人が本当にいるんですね。。

 

 

 

表現に気分を害された方がいたら申し訳ないです。

スポーツの指導側にいる立場として看過することはできませんでした。

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

 

image

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

追伸1.

登録者数や再生回数よりも、見てくれた人がちゃんと理解できたり、トレーニングを続けた人がちゃんと身体の変化を感じることを優先してきました。

今ではたくさんのプロアスリートやプロチームのコーチなどが見てくださるチャンネルになっています。

気が向いたらまた見てやってください。

中野崇のYouTubeチャンネル[Training Lounge

 

 

 

 

 

追伸2.

トレーナーの方にはこちらがめっちゃおすすめです。

8種類の講義が格安で受講できます。

https://jarta.jp/trainercollege/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近況1

僕のYouTubeチャンネル[Training Lounge]がもうすぐ登録者6万人です。

登録者数や再生回数よりも、見てくれた人がちゃんと理解できたり、トレーニングを続けた人がちゃんと身体の変化を感じることを優先してきました。

今ではたくさんのプロアスリートやプロチームのコーチなどが見てくださるチャンネルになっています。

登録してくださる方がたくさんいらっしゃるのはとても嬉しいことですが、大事にすることはこれまで通り。

これからも大事に育てていくので、気が向いたらまた見てやってください。

https://www.youtube.com/c/JARTAnakano

 

 

 

 

近況2

戦術動作コーチ(またはアドバイザー)としての仕事が増えてきています。

 

戦術動作という言葉を重要視(つまりこの言葉を採用)してくださる監督はやはり戦術と身体の動きの関係を非常によく理解されています。

ゲーム内でできない動きがあったとしたら、①認知や判断や理解の問題なのか、②そもそも動きとして獲得できていないのか、を判断しなければなりません。

なぜなら『対策』がまるで異なるからです。

①と②の先にもまだ分類はありますが、この分岐点でズレるとその後は想像がつくと思います。

 

 

 

戦術動作という言葉は僕が作った言葉です。

要するに戦術の実行に必要となる動作群を体系化したものです。

いわゆる『サッカーに必要な身体操作』に戦術によって優先順位をつけることができます。

育成年代だと運動学習的に重要度が高いことを指標に優先度を構成していくことになります。

これらが重要となる理由は、フィジカルという言葉が抽象的だからです。

強化やパフォーマンスも、抽象的な言葉です。

フィジカルトレーニングをする場合の目的で典型的なのが、

 

『フィジカルを強化して、パフォーマンスを向上する』

ってサッカーだけじゃなくて全ての競技で使えるフレーズですよね。

ということはこれじゃサッカーパフォーマンスに有効なトレーニングである理由にはならない。

(逆に数値化に過剰に依存してしまうケースもありますが)

 

フィジカルという抽象的な領域を扱う上で最も重要なことは何だと思いますか?

 

それはフィジカル領域のトレーニングがパフォーマンス向上につながることです。

当たり前ですね。

選手はパフォーマンス上げるためにやってますから。

この、トレーニングがパフォーマンスにつながるという抽象的な表現の中身をもう少し掘ると、

要するに心身に何らかの負荷をかける(フィジカル)トレーニングの成果が試合中に発揮される動きに反映されるということです。

要するに動きの学習ですね。

ということは運動学習の要素がフィジカルトレーニングの何処かに必ず混入していなければ、、

 

あ、、まだ近況2だということを忘れて書き進めていました笑

こんな感じでやってますので、戦術動作の考え方に関心がある方はぜひ詳細見てみてください。

サッカー戦術動作アプローチ

ごちゃごちゃ屁理屈書いたnoteもあります→中野崇note

 

 

 

近況はここまで。

 

 

 

 

 

 

以前、サッカー上半身トレーニングというタイトルで講習会をやっていました。

2016とか17年ごろかな。

あの頃はサッカーの上半身に注目する人が非常に少なかった(だからもちろん上手く操れない人多し)ので、講義内容やトレーニングも概要論的な側面を重視していました。

 

 

 

だいぶたくさんの方に来ていただいたので、それなりに上半身操作の重要度が認知されたと感じています。

その後、上半身操作がある程度以上できることを前提としたサッカー軸脚操作をオンライン限定で公開し、現在に至ります。

上半身操作の目的は上半身操作ではなく直接的に仕事をする脚の操作性を向上をアシストすることですから、上半身から軸脚というのは必然の流れでした。それほど片脚立ち身体操作の負荷は強烈なので、上半身を放置して単なる"片脚立ち安定筋トレ"をいくらやっても実現不可能です。

 

 

上半身操作に話を戻すと、

サッカー戦術動作アプローチの中でも上半身操作のロジックを取り扱います。

僕がサッカー選手のパフォーマンス向上を考える上で上半身操作の向上は不可欠であり、それほど脚の動きひいては全身の動きへの影響は甚大です。

そんな前提を踏まえてそのロジックを余すことなくお伝えします。

単に上半身をもっと使いましょうというレベルではなく、上半身の動きの中からさらに重要なものを掘り下げて展開していく形にブラッシュアップしています。

 

 

 

■戦術動作で扱う上半身操作:CSM

CSMとは、Closed Swing Motionの頭文字で、クローズドスイングとは腕の振り方のパターンであり、後ろから前に向かって弧を描く軌道で腕を振って動くパターンの動作体系を意味します。

要するにさまざま動作の速度を上げるための身体操作体系です。

力を出して動作速度を上げるのではなく、動き方のパターンによって動作速度を上げる身体操作戦略です。

ご存じの通り、近年のハイスピードゲームの中では試合で要求される動作のほぼ全てのスピードアップが要求されます。

もし要求されなくてもサッカーでは動作速度を速くできるのは非常に大きなアドバンテージ。

シュートモーションはその代表例。

大きなテイクバックをしているようではその間に相手の足が入ってきます。

ボールに強い力を加えようとするとき、大きく身体を使うという引き出ししかない場合は、”通用しない”ということになってしまいます。

クローズドつまりCSMでのシュートモーションを身につけるとシュートモーションが速くなりしかも腕をしっかり振るのでパワーは落ちないというパフォーマンスにつながります。

 

 

 

CSMは他にも、

☑︎ターンスピード向上

☑︎急減速能力向上

☑︎キックとキックフェイントの同調

など多くのサッカーパフォーマンスに良い影響を与えることができます。

 間違いなく一石三鳥以上。

 

 

これらは机上論ではなく、実際にプロサッカー選手たちに指導し反応を見ながら確立してきた身体操作体系なので、もしかしたらあなたのパフォーマンスが伸びる大きなヒントになるかもしれません。

 

 

 

 

 

注)

サッカー戦術動作アプローチの中でCSMは基幹動作として登場しますが、トレーニング方法は登場しません。

それよりも競技構造との関係や運動構造を、指導者の方々に向けて重点的に説明しています。

より体系的にCSMや軸脚操作について学びたい方はサッカー戦術動作アプローチを受講してください。

いずれにせよCSMはサッカーのパフォーマンス上げるには不可欠な身体操作です。

サッカー戦術動作アプローチの詳細は下記から。

https://jarta.jp/soccer-approach/

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 プロ選手とのCSMのトレーニング場面。

 

 

 

 

追伸

トレーナーの方にはこちらがめっちゃおすすめです。

8種類の講義が格安で受講できます。

https://jarta.jp/trainercollege/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が活動しているのはスポーツ分野の一部である『フィジカル』と呼ばれる領域です。

そもそもは物理的とか身体的とかそういう意味があります。

最近はどの競技でも聞いたことがあると思いますし、以前よりはかなり重視されるようになったと思います。

 

 

 

フィジカルという言葉はお察しの通り非常に抽象的です。

抽象的な領域で活動する良さは、競技者としては未経験の競技でもフィジカルトレーニングの指導ができるところ。

 

先日もJFLカテゴリのチームへ。

 

 

 

僕は野球しかやったことがないけれど、今ではプロ野球選手よりもプロサッカー選手やチームでの指導の方が多い。かなり。

 

 

 

『サッカーをやったことがない人間』からプロサッカー選手たちが何を教わるのかって、それはもちろん“フィジカル”というフィルターを通してサッカーのパフォーマンスが向上するためのトレーニング(感覚や思考や意識も含む)です。

 

 

 

これってフィジカルという領域が抽象的つまり関係する範囲が大きいから可能なことです。

“バットでのスイング“という領域が僕のフィールドだったらサッカーとは無縁だった。

フィジカルという抽象領域の特性は、どの競技でも“絶対に”無関係じゃないということ。

フィジカルの向上がパフォーマンスに好影響を及ぼさないケースは少ない(もちろん“向上“は条件付きだけれど)

だから僕はこの抽象度の高さを活かして様々な競技のトレーニング指導をやれてきていると思っています。

 

構造が大きく異なる競技の比較は、非常に大きな発見が多い。僕の分析スタイルの重要な土台です。

 

 

 

 

 

 

では『フィジカル』が抽象的な領域であるデメリットは?

これが結構大きなデメリットになっているのが今の日本のスポーツ界。

そんな話をnoteで書きました。

 

 

 

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

■お知らせ

サッカーの戦術を実行するレベルを上げるために必要となる身体操作の構造を体系立てて学ぶためのプログラムが3月26日から募集スタートします。

「サッカーでフィジカル重要だけど、今やってることとか良いとされている方法に何だかしっくりきてない」という方はぜひ。

 

 

戦術動作アプローチの対象はサッカーでありサッカー指導者です。

オーダー側に戦術動作の構造を学んでいただき、『要求として』戦術動作をフィジカル領域にとって必要なものとしていく企みです。

 

■説明会(無料)やります。

4月10日(日)

20:30-/Zoom

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野崇

 

 

 

 

 

 

 

追伸1

トレーナーのためのハイレベル学習に特化したプログラムを完全オンラインで。

https://jarta.jp/trainercollege/

 

 

 

追伸2

体系立てた学習よりも、単発で好きなものをというスタイルの方はオンラインワークアウトを。

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、noteに『我々が戦術動作に目を向けるべき理由』というタイトルの記事を公開しました。

まだ読んでいない方はぜひ。

 

 

 

 

戦術動作とは、簡単にいうと「そのチームの戦術を実行するために必要な動き」のこと。

「フィジカルの強化」や「体幹の強化」「スプリントの強化」などの“超”抽象的なオーダーではなく、戦術という物差しを持ってフィジカルをちゃんと機能させるために。

 

 

 

なので戦術動作アプローチは監督やコーチにとっての『フィジカルの取り扱いマップ』です。

 

 

https://jarta.jp/soccer-approach/

 

 

 

フィジカルという言葉も、体幹という言葉も、全部抽象的過ぎるんです。

フィジカルが関与しない競技はないし、体幹が関与しない動きもない。

 

 

 

抽象的であるということはすなわち内包する要素が多いということ。それはやるべきことの多さにも繋がるし、要素の過剰な切り取りにも繋がる。

そしてそれらの特性はそのまま「トレーニングがパフォーマンスに繋がらない」というデメリットを生む。

要は扱う者の視点次第・解釈次第・切り取り方次第だから。

 

 

 

そういう超抽象的な領域であるフィジカルにおいて僕が必要と考えたのが、取り扱いマップ。

戦術の実行というベクトルから外れないためのマップ。

(チームの最優先事項である「勝利」の最有効手段が戦術の実行だから)

 

 

 

そして戦術動作アプローチの対象はサッカーでありサッカー指導者です。

 

オーダー側に戦術動作の構造を学んでいただき、『要求として』戦術動作をフィジカル領域にとって必要なものとしていく企みです。

 

 

 

フィジカル大事だよな、フィジカルに課題があるよな、でもなんかしっくりきてない、、という指導者の方。

今やってるトレーニングと戦術実行レベルの関係が明確じゃない、抽象的な“タイトル”のままのトレーニングになっている、、という指導者の方。

 

ぜひ検討してみてください。

https://jarta.jp/soccer-approach/

 

 

「そのトレーニングは我々の戦術を実行するためにどう作用するんだ?」って会話を当たり前にしましょう。

 

 

 

■説明会(無料)やります。

4月10日(日)

20:30-/Zoom

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野崇

 

 

 

 

 

 

 

追伸1

トレーナーの方はまずこちらを推奨です。

特に僕の担当する構造スキルをしっかり習得していただいてからの戦術動作は段違いです。

https://jarta.jp/trainercollege/

 

 

 

追伸2

体系立てた学習よりも、単発で好きなものをというスタイルの方はオンラインワークアウトを。

 

 

 

 

 

 

 

 

長らくブログから離れ、YouTube”トレーニングラウンジ”の展開に時間を割いてきましたが、久しぶりに文章で。

 

 

 

お題はスポーツと8月15日。

これまでもこのテーマでは何回か書いてきました。

スポーツに携わる者として、僕はこのテーマから目を背けることはできないし、目を背けるべきではないという信念を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

特に今年は”平和の祭典”(のはずだよね)であるオリンピックとパラリンピックが東京で開催されるという日本にとって歴史的な年で。

 

 

 

そういう年の8月15日はやっぱり考えることもあるわけで。

 

 

 

前提として僕はパラリンピック5人制サッカーの日本代表コーチとして選手団の一員です。

だからしっかり当事者ですし、開催の賛否意見には両意見に日々心を痛めています。

 

 

 

ただコロナ禍というややこしい要素は今回は本題ではないのでちょっと置いておきます。

 

 

 

*他にも置いておきたいことだらけですが、、。

 

 

 

 

 

 

広島・長崎に原爆が投下された日に、オリンピックが開催中だったことを覚えている方は多いと思います。

 

開催期間が決まり日程が発表された時に、僕はこの2つの日をどう扱うのかにすごく関心がありました。

 

開催地である日本が、歴史上唯一の被爆国であり、原爆が投下されたその日に平和の祭典がまさに開催されている。

 

 

 

 

日本の、そして日本のスポーツ界が”姿勢”を示すのにこれ以上ないタイミング。

 

 

 

それを狙っているとしたら、、この酷暑期間を選択したことも納得できる。それしか納得できないほど唯一の理由。

 

(それほど暑すぎる)

 

 

 

だから心のどこかでこの日のことを世界に向けたメッセージとして発せられるのではないかと思っていました。

これまでの政治スタンス的に期待はしていないながらも…。

 

 

 

でも。

いややっぱり。。

 

 

 

”政治的行為”にあたるから、だそうです。

少なくともスポーツ界としてもっと揉めてほしかったしスポーツジャーナリズムはもっとこの点を突いてほしかった。

 

 

 

それほど、この問題をスルーした事実は文化としてのスポーツの深さという視点においては大きな足枷となる。。

 

 

 

***

 

 

 

もちろん何でもありにすると当然混乱が生じるし建前として言いたいことはわかりますが、平和と政治は無関係どころか密接。

 

 

 

政治なしにして平和は実現できないのが近代の社会構造。(戦争もだけど、、)

 

 

 

スポーツと政治ももちろん密接。

社会制度や公共設備、補助金など、本気でやろうとすればするほど、もはやスポーツは政治抜きには難しい。

今回の様々なスキャンダルで悪い方の繋がりがたくさん露出しましたが。。

 

 

 

そしてこのイベントはスポーツの取り組みが、スポーツの存在が平和に貢献すると信じるというスタンスを存在意義としている。

 

 

 

スポーツと政治と平和は紛れもなく無関係ではない。

そうである以上、もはや”政治的だから”という理由での平和メッセージの排除は自らの存在意義を否定している行為じゃなかろうか。

 

 

 

僕らが好きなことに挑戦できる大前提として絶対に欠かせないことが、社会が安定していること。

平和、という表現は少し青臭いけれど。

 

 

 

だから自分の仕事にやりがいを感じれば感じるほど、この前提との関連を感じずにはいられないのです。

 

 

 

無関係、大袈裟、めんどくさい、と断ずることは簡単です。

 

 

 

しかしそんな”安易さ””無関心さ”の集合と積み重ねの危うさはこれまで歴史が何度も証明しています。

 

 

 

僕はスポーツの持つ力を感じ、それに魅了された一人として今の立場にいると思っていますが、大きな力を持つスポーツ、それに関わるその一端を担う以上、我々は「スポーツの持つ力」の様々な側面を知っていなければならない。

力は、それそのものに良し悪しがあるのではなく、扱う者次第だから。

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

追伸。

スポーツは、綺麗事だけでは存在できません。

勇気や希望を与えられることもあるかもしれませんが、無力な場合もたくさんあります。

お金だって必要です。

そんな現実を知った上で、それでも僕はスポーツの持つ力に今も魅了され、その力を社会が良くなる方向に活かしたいと考えています。

そんな話はなかなかテーマとしては出てこないけれど、そんな想いがベースになってJARTAの各種コンテンツは作られています。

 

 

まだまだややこしい社会情勢ですが、この環境に心を囚われず、逆にどう活用するか次第で大きな差が生まれる状況だと僕は思います。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

近況1

約1年続けた僕の初代YouTubeチャンネルコモドドラゴンスポーツ、6万人弱の方にチャンネル登録していただいていたチャンネルでしたが、諸事情により2月で投稿をストップしました。(これまで投稿したものはそのまま観ていただけます)

代わりに新チャンネル【トレーニングラウンジ】をスタートさせ、これまでよりも高い頻度で更新しています。

 

 

 

 

ワークアウト動画シリーズもあるので日々のルーティンにおすすめです。

 

 

 

パフォーマンスアップのちょっとしたコツシリーズではホワイトボード形式に変わり、アニメーション解説を作りました。イメージが少しでも伝わりやすくなればと、、。

 

 

 

 

近況2

最近は書くことよりも話すことに重点を置いています。

得意かどうかは別として書くことは決して嫌いではないのですが、動画で話すことに自分の課題を感じたこと、僕の持っているスキルは動画の方が伝わりやすいと判断したという理由から日々積み重ねをやっております。

どうしても書きたい感覚になったときは書くようにしています。

 

 

 

本題

今回どうしても書きたい内容。

それはこのブログでは恒例となりました、いや勝手に恒例にしている町内会の旗持ちエピソード笑

旗持ちとは町内会が持ち回りでやっている小学生の登校時のピースキーパーの役割。

交通安全の旗を持って通学路に立ち、子どもたちが危険な目に遭わないように見守る重要な仕事です。

なかなか地域の子どもたちと関わる機会のない僕はここで貢献するべくこの旗持ちに臨んでいます。

 

 

 

真面目な話、この活動から得られる発見や気づきは大変多く、それが自分の仕事であるスポーツトレーナーとしての在り方や視点に役立っています。

だから単に順番だからとか、面倒だとかいう感覚は一切なく、子どもたちの安全を守る重要なミッションかつ学びの場として位置付けています。

 

 

 

 

【過去シリーズ】

知らないおじさんには挨拶しないそうです

なぜか大きな反響があった記事w

 

先輩の実力に圧倒されました

希少性との戦いでした

心が折れました

 

声が変わりました

 

 

***

 

 

 

今朝のポジションは神社前の交差点。

難易度の高い重要な守備位置です。

 

 

image

 

 

 

しかも天候は雨。

傘を差しながらの旗持ち。

自分も子どもたち車も、視野が悪い高難易度のミッションです。

(旗持ちミッションの日は雨が多いw)

 

 

 

旗持ちは地域見守り隊と呼ばれるおじさんとの共同ミッションになることが多いのですが、今回もおじさんが。

 

 

 

2人。。

 

 

 

image

 

 

 

すでにツーマンセルを組んで登場です。

雨でも余裕を感じさせる、でも危険な兆候は見逃さないというベテランだけが醸し出すオーラ。

 

 

 

まだまだ初心者の僕はしっかり挨拶してポジションへ。

 

 

 

小さな横断歩道に、僕を含めておじさんが3人。

以前も体験した陣形ですが、まさに「この横断歩道に何があるんだ」状態。

 

以前は自分で判断して少し違う場所に移動しましたが、今回はここに立ってくれという指示があり、旗持ち職人2人とのスリーマンセルを形成です。

 

 

 

この状態で僕に何が起こるのかというと、「見られてる」というプレッシャーです。

 

子どもたちの安全を守るための判断や行動はもちろん、彼らにどんな声をかけて誘導しているのか、そして少しでも気持ちよく登校してくれるように挨拶しているのか。

 

本来そんなプレッシャーは全くないはずのミッションですが、先輩が目の前にいるだけで、勝手にいろいろ考えてプレッシャーを感じてしまうのは人間のサガか。。

 

 

 

今回チームを組んだ2人の職人は、1人はニコニコ声をかけてくれるタイプ、他方は背中で語るタイプ。いわゆる圧を感じさせるタイプで、一般的にはこの存在がプレッシャーを増大する存在である。

 

 

 

もちろん、旗持ちという町内会レベルの仕事ですから何か評価をされるわけでもないし僕の今後に何も影響がないことを僕は知っている。

それでも見られていることを知ってしまっているとき、もしくはそれが想定されるとき、僕らは”勝手に”プレッシャーを感じる(特に”自分よりもデキる人”から見られているときは)ものなのだなということを肌で感じることができました。

 

 

 

旗持ちですらプレッシャーを感じるわけですから、自分への評価がその後の仕事や序列に影響するような類のものだと、やはりそれは大きなプレッシャーとして僕らは負荷を受けているのは当然。

 

 

 

何が言いたいのかというと、プレッシャーを感じないようにするのは基本的に不可能だということ。

真剣であればあるほど。重要であればあるほど。

 

プレッシャーから悪影響を受けてしまうことを避けようとする場合、多くのケースで「プレッシャーを感じないようにしよう」と試みることが多いのですが、これは戦略としてあまり有効ではありません。

 

 

 

プレッシャーは絶対に感じるもの。

(解釈次第で小さくも大きくもできるけれど)

僕の場合はこの前提からスタートします。

 

 

 

選手がプレッシャーの悪影響に困っている場合、この構図は。

 

プレッシャーの原因

プレッシャー

身体への影響

本来のパフォーマンスが発揮できない

 

となります。

ここでプレッシャーの原因やプレッシャーそのものをなんとかしようとすると、結構な確率で泥沼化します。

 

選手の場合、最も重要なことはパフォーマンスが発揮できないことで、裏を返せばプレッシャーを感じていても本来のパフォーマンスが発揮できれば問題がないわけです。

ということは、対処すべきは「身体への影響」部分。

 

プレッシャーを受けても身体や動きに影響がなければプレッシャーを受けることから始まる悪循環をカットできます。

 

 

 

プレッシャーを受けることで身体に生じる影響とは、いくつかある中で代表的なのは筋肉の緊張です。

どこが緊張するかは個人差がありますが、肩や首、横隔膜(みぞおち)が多い。あと筋肉ではないけれど胸骨や胸椎も。これらは放置すると”本当の固さ”として身体の構造を変えていく。身体の構造が変わると、動きを改善する壁はどんどん高くなる。

 

 

 

プレッシャーの影響を身体が受けないようにするアプローチはいくつかありますが、いずれにせよやるべきことは「常に」柔軟性を保つこと。

そして上記が本当に緊張するようなレベルの緊張状態で練習すること。練習の中でそれを打破するように心がけること。

 

 

 

こんなのしかないの?って思われるかもしれませんが、文章レベルだと手段についてはこれぐらいしか安全に伝えられないんです。

やり方を間違えると全然解消されないばかりか、パフォーマンスを落としてしまうから。

本気でプレッシャーの影響を受けない身体作りをしたい選手はJARTAのトレーニングサポートを受けてみてください。

 

 

 

 

***

 

 

 

着地を考えず書きながら展開していったため、最後は旗持ちの話はどっか行ってしまいました笑

 

 

 

おしまい。

 

 

 

挨拶評論家

中野 崇

 

 

 

 

追伸。

こういう話というか戦略って、知ってるか知らないかがそのまま差を生んでしまう性質を持っています。

そして知ったらそれを「どう使うか」によってそこでもさらに差を生み出します。

 

それが自分が進みたい方向性にとって重要な要素だった場合、知識をどう得て、使い方をどう学ぶかによって生じる甚大な差は決して軽視できないものになります。

 

手前味噌ですが、そのような場をオンライン環境で準備したので、使えそうかどうかぜひチェックしてみてください。

 

 

まだまだややこしい社会情勢ですが、この環境に心を囚われず、逆にどう活用するか次第で大きな差が生まれる状況だと僕は思っています。

 

 

 

 

 
 
 

 

うちの三男坊は現在2年生。

だからついこないだ掛け算を習ったばかりです。

 

 

 

別に塾にも通っていないものですから、しっかり九九を覚えられるまではなかなか厄介で。

 

 

 

「なんで掛け算なんかやらなあかんねん」というストレスをぶつけまくってくるわけです。

 

 

 

小学生の親ともなると、少なからず「なぜ勉強するのか」という子どもから問われる場面が出てくるわけですが、どのように答えますか?

 

*変な食べ物の写真写ってますが文脈上大事なのです。

 

 

 

***

 

 

 

そんなこんなで、息子に掛け算を教えている時に感じました。

 

 

 

やっぱり掛け算は便利である笑

 

 

 

例えば多くの数を数える場合、足し算よりも圧倒的に掛け算が便利。

 

 

 

そこで考えたことは、なぜ掛け算が便利だと感じるのか。

なぜ掛け算が便利だと”感じることができる”のか。

 

 

 

その理由は明確で、他の”不便な方法”を知っているからです。

例えば多くの数を数える場合、足し算という不便な数え方では非常に時間がかかります。(正確性も落ちますね)

*掛け算が苦手な子は掛け算のテストの時にそれでも足し算を使うんです

 

 

 

しかしそんな地道なやり方を積み重ねてきたからこそ、掛け算を知った時にその便利さを感じることができるのです。

 

 

 

大きな数を何度も何度も足し算で数え続けた人ならば、掛け算を知った時に「なんて便利な方法なんだ、、」となるわけです。

 

 

 

足し算をやり込んでいないと、足すのが嫌になるぐらい積み重ねていないと、掛け算の便利さなんて分からないのです。

 

 

 

僕らが感じる「便利さ」は相対的な指標をもとに測られています。

 

 

 

***

 

 

 

こんな構図は多々ありますよね。

例えば毎日が休日だったらなぁという願望は小学生なら誰しも持ったことがあると思います。

 

しかし学校に行く平日があるからこそ休日という概念が存在できるわけで、毎日が休日だったら休日という概念は存在できず、もうその日が休日かどうかを感じる意味すらもなくなってしまうわけです。

 

 

日常と非日常。

不便と便利。

自分と他者。

内側と外側。

そして変化する前と後。

 

 

 

かのウイルスによる行動基準の変化によって生まれた2つの感情。

 

 

 

会わなくてもオンラインでいいから便利よね。

やっぱり直接会うって大事よね。

 

 

 

何も考えずに人と会えていた時と比べて、その行為の意味を大きく変えた。

 

 

 

ミーティングひとつとってもオンラインでいいのか、それとも直接会うべきなのかをしっかり考えるようになったし、直接会うことの重要度は明らかに上がった。

 

 

 

そして同時に、自分のトレーナーという仕事がいかに人と人とが直接会うことを前提としている仕事だったかということを再認識する日々です。

 

 

 

オンラインを舞台としたトレーナーの行動は、まだまだ未開拓。

これからどんどん開拓していこうと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オンラインだからこそ、を武器にしたオンラインスクール。

トレーナーのハイレベル学習に特化しています。

■JARTAトレーナーカレッジの詳細はコチラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

身体操作の変化前と変化後も、同じく発見あると思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸1

今年もオンライン限定の新作をすでにいくつも用意しています。

JARTAオンラインセミナーラインナップ

様々なテーマが講義形式またはワークアウト形式で学習できます。

 

 

 

 

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JARTAの身体操作トレーニング指導ご依頼は下記から。

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明けましておめでとうございます。

2021年も、選手たちの努力と成果がしっかりと結びつくようなサポートができるように自分がやるべきことを積み重ねていきます。

このブログでもゆっくりではありますが引き続き自分の考えを発信していきますので、何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

今年初めのテーマは、学習プロセス

 

 

 

多くのスキルには、2つのプロセスが内包されています。

 

ひとつは、そのスキルを実行するためのプロセス。

実行プロセス

 

もうひとつは、それを獲得するためのプロセス。

学習プロセス

 

 

 

実行プロセスは、例えばトレーナーが選手の身体の問題を解決する場合、解決策を導き出すためには評価が不可欠です。

評価→治療。これが実行プロセスです。

 

 

 

実行プロセスの目的は、解決策の根拠を論理的に導くことです。

それに対して学習プロセスの目的は、スキルの習得です。

 

 

 

両者は同じスキルを使う行為であっても、目的が異なるのです。

 

 

 

 

 

ところが、多くの学習プロセスは、実行プロセスと同じを辿る方法がとられています。

 

例えば僕も保持する国家資格である理学療法士の治療スキルは典型例です。

 

 

 

 

理学療法士の学習カリキュラムでは、まず必ず評価から学びます。評価とは検査みたいなものです。

 

治療を学ぶよりも前の段階で、関節の可動域の測り方や筋力の測り方を徹底的に学びます。

評価実習と呼ばれる、評価をひたすら行うための実習もあり、その実習は治療を行う実習よりも先に位置しています。

 

 

 

もちろん、評価ができなければ治療ができないので(実行プロセス)、まずは評価ができるように練習、という思考は理解できます。

 

 

 

なので実行プロセス=学習プロセスという形が取られています。

しかし、冒頭で述べたように、実行プロセスと学習プロセスはその目的が異なります。

 

 

 

目的が違う以上、もしかしたら学習プロセスでは異なるプロセスをとった方が学習効率が上がるのではないか。

そんな仮説を立てた時、実行プロセス=学習プロセスのパターンにはひとつの問題が見えてきます。

 

 

 

それは意味。

評価であれば、測定で得た数値の意味。

 

 

 

学習プロセスが必要=まだスキルを習得していない状態においては、治療という行為の全体像は十分に見えていません。

治療という部分を知らないまま評価をしても、出てきた数字の意味が分からない。なぜその検査をするのかの意味が分からない。

 

 

駆け出しの職人が、家を作っていることを理解しないまま目の前のレンガをひたすら積み上げているかのごとく。

写真引用:

 

 

 

 

 

もちろん、その後に治療部分を習うことで理解は進んでいくのですが、どういう治療を自分がするのかを理解し、そのための評価の必要性を感じる(必ず感じることになる。治療は評価がなければ成立しないからである)のと

 

、評価によって出てきた数値の”意味”を理解することなくただただ数字集めをするのとでは、結果としてどちらが学習スピードが早いだろうか。

 

 

 

治療のために評価が存在するという構図である以上、先に評価を突き詰めようとするのは逆に学習の難易度が上がる(つまり学習効率がよろしくない)のは致し方ないのかも知れません。

 

 

 

もちろん全ての学習プロセスがこの構図にはなりませんが、実際の実行プロセス通りに辿らない方が効率良い学習になる可能性があるという視点を持つことが重要だと考えます。

思考停止しないのが大事です。

 

 

 

道案内が上手い人は、まず目的地までの距離と方向を大まかにでも提示し、そこから細かい道順を伝えます。

道案内が下手な人は、大枠のベクトルを提示せずに、とにかく細かく道順を提示します。

 

 

 

迷子になりやすい状況は、間違いなく後者です。

前者は、細かい道がわからないくても、得た情報から自分で判断しながら目的地に向かって距離を詰めることが可能とも言えます。

この点は学習プロセスにおいて、非常に重要な観点です。

 

 

 

頭でっかちにならずに、思考停止せずに、”当たり前とされている方法”を目的ベースで見直すことで僕らはより効率の良い方法を見つけていくことができる。

もちろん何でもかんでも、先人たちがやってきた方法を否定することではなく、温故知新をやるということ。

 

 

 

僕がJARTAトレーナーカレッジで講義を担当している『構造スキル』は、実際の実行(分析)プロセスと分析技術を学ぶための学習プロセスは異なります。

 

 

構造を見抜き、分析するスキルを身につけるための学習プロセスは、実行プロセス順に学ぼうとすると使いこなせるまでにやたら時間がかかるからです。

だからとにかく使えるモデルを先に覚えてしまうこと。

まずは大まかにでも対象がどのモデルに該当するのかを分類してしまえるようになること。

そんな”道案内”をしています。

 

 

 

ご自身のトレーナー能力を高めていく上で有効そうでしたらぜひご利用ください。

 

■JARTAトレーナーカレッジの詳細はコチラ。

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸1

今年もプロ野球選手たちの自主トレ帯同があります。

かなりタイトな毎日を送ることになりますが、公開可能な範囲で僕のSNSでまた様子をご紹介したいと思います。

 

 

 

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トレーナーの武器にするために特化した身体操作のカリキュラム。

 

 

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今年もオンライン限定の新作をすでにいくつも用意しています。

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JARTAの身体操作トレーニング指導ご依頼は下記から。

オフ期間の競技が多いと思いますが、身体操作に集中できる貴重な期間です。

選手の課題や動きに応じてオーダーメイドの身体操作トレーニングを提供します。

https://jarta.jp/dispatch/

 

 

 

 

 
 

 

トレーニングに関することを発信していることもあり、僕の元にはたくさんの質問が届きます。

 

Youtubeチャンネルでも質問を募集していて、日頃からたくさんの質問コメントをいただいております。

 

 

 

 

かなりの量なので直接返答することはしていないのですが、必ず目を通しています。

質問していただいた方、お答えできていなくて申し訳ありません。

ちゃんと時間をとって説明した方がいいことや、取り上げた方が良いと感じたものは、動画テーマとして企画しますので、今しばらくお待ちください。

 

 

 

ただし、答えられない類の質問も存在します。

それは〇〇のためのトレーニングを教えてください!という内容。

〇〇には競技や怪我が入ります。

*Youtubeコメント欄での「〇〇のためのトレーニングをテーマとして取り上げてください」というのはありです。

 

 

 

え、、自分は〇〇に有効なトレーニング、とかいう文言でいろいろ発信してますやん。って思われるかも知れませんね。

しかし、DMなど個別の質問への回答という形、つまり「あなたが聞きたいことの答えはこれです」という様式での〇〇に有効、と、一般論として〇〇に有効です、という自分スタートの発信は全く性質が異なるのです。

 

 

 

スポーツトレーナーという仕事は、主にトレーニングの指導が仕事という認識を持たれているかも知れませんが、僕の場合は緻密な分析が前提。

クライアントからの依頼を受けて、その人が抱える課題を分析し、その人の動きや身体を分析し、その上で「あなたには〇〇が有効です」というプロセスを必ず踏みます。必ずです。

 

 

 

そのプロセスを踏まなければ、教えたトレーニングによって課題がクリアできないばかりでなくパフォーマンス低下や怪我につながってしまうこともある、指導にはリスクがつきまとうというのがこの仕事の特徴と認識しているからです。

 

 

 

なので個別の「〇〇に有効なトレーニング教えて」という質問に対しては、あなたの分析ができないので責任を持ってお答えできません、というのが答えになります。

 

 

 

トレーニング教えるぐらい簡単でしょ、プロなんだから。

という気持ちでご質問されているかも知れませんが、プロだから自分の発言には責任を伴うのです。プロだから分析から時間をかけて確実に成果を出しにいくのです。プロだから簡単じゃないんです。

 

 

 

仮にいくら詳細に症状を説明していただいても、言葉に含まれる情報のギャップの存在、評価テストができないなどの理由で、やはり同じことです。

 

 

 

質問を受ける立場の方はみなさん共通した感覚があるかもなのですが、答えたくても答えられないのです。

 

 

 

無料で情報を得られることと、無料で指導を受けられることは全く別物ですし、無料で発信しているから無料で教えてもらえるということではないのです。

 

 

 

こういった理由から、〇〇に有効なトレーニングを教えてほしいという場合は、やはりちゃんとしたプロセスを踏んで欲しいです。

スポーツに真剣ならば、自分の身体が大事ならば尚更です。

 

 

 

ちゃんとしたプロセスはこちら

 

 

 

***

 

 

 

もう一つ。

一般論として質問して何かを得ようとする行為は、それが相手の仕事に関することであれば注意が必要です。

 

なぜなら相手はその仕事で報酬を得るために多くの投資をしているからです。

高額な勉強会に参加して自己研鑽したり、専門書や研究会に入って費用を支払いながら勉強し、というのがトレーナーの世界の当たり前です。

大半のトレーナーは年間に多くの自己投資をしているのです。

 

 

 

それを「簡単な質問だから」みたいなノリで回答を得ようとする行為はやっぱり軽率です。

*場合によっては回答することもありますが、それをきっかけに何度もそういう質問をするのはマナー違反です。

 

 

 

服屋さんで、「この服1着タダでください、いっぱいあるんだからいいですよね」というノリと同じであるということを理解して欲しいです。

 

 

 

画家に「ちょっと絵を描いてよ、簡単なのでいいから」

書道家に「ちょっと一筆書いてよ、簡単なのでいいから」

音楽家に「ちょっと演奏してよ、簡単なのでいいから」

全て同じです。

 

 

売り物をタダで貰おうとするのがおかしいと感じるのと同じように、トレーニングの方法やその知識のように提供するサービスに形がないものも、手に入れようとすれば対価が発生するのが当然なのです。

 

 

 

プロとしてやっている人はその”舞台”に上がるために準備をします。

コンディションや外見など、舞台に上がるためにはその技術の周辺に様々な必要事項が発生します。

プロでなければ理解できないようなルーティンをこなす人もたくさんいます。

他から見て「簡単なように見える」のはプロだから簡単に見せているのです。

 

 

 

最後に。

面識のない方から、お話聞きたいので時間ありませんか?っていうお誘いをよくいただきますが、時間はありません。

何か理由次第では行くかも知れませんが、会いたい理由も相手が誰かも分からない関係で行くことはありません。

 

 

 

他のスケジュールや家族との時間を差し置いて、話聞きたいって言われたから誰か分からないけど仕事の話かも分からないけど会ってくるわ、、と言えるほど暇じゃない。。

僕にとって時間はタダではないし、作るものだから。

そもそも誘ってくるのも男子ばかりだし

 

 

 

そういうわけで、話を戻しますと。

要するに質問するにも作法があるよねということです。

質問は一切してくるなということではありません。

相手にとって答える理由がちゃんと提示できているかを考えて質問した方がいいですねという話でした。

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸1

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しばらくお休みしていましたが、このたび再開することとなりました。

JARTAトレーナーカレッジの講義の一部など、 Youtubeチャンネルでしか見れないコンテンツがたくさん登場します。

 

 

 

こちらはJARTAトレーナーカレッジのシステム解説アニメーションです。

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