僕らは選ばれる理由を生み出し続けなければならない。
知識や技術だけでなく、選手やチームから選ばれ続ける理由の創出を継続することも「トレーナーの仕事の一つ」です。
じゃあ選ばれる理由は?
もちろん特にプロの世界では人脈、俗に言うコネクションがものをいう世界ではあります。
しかしそれだって少なくとも仲介する人から信頼されなければ紹介はされません。
色んな”信頼”の形はあるかもしれませんが、、。
そもそも、コネクションとはどうやって構築されていくのでしょうか。
誰でも初めからそんなものは持ち合わせていないはず。
わかりやすいパターンで言えば、就職先です。「スポーツに関わりたければスポーツに強い就職先に」ってやつです。
例えばクリニックのドクターがプロチームのチームドクターをやっていれば、そのクリニックに勤める理学療法士であればそのプロチームに行ける可能性は圧倒的に増大します。(このパターンが一番多いかな。。)
あとは大学関連。日本社会は大学関連のコネクションは非常に濃厚です。スポーツ領域も然りです。
だから”普通に”やりたければこれら先輩方が敷いてくれたレールに乗っかればOKです。もちろん資格の取得などは不可避ですが。。
ちなみに僕はこのパターンを目指してはいましたが、やめました。回避です。
なぜなら自分がこの道を目指したきっかけが、『無いなら自分で作ろう』だったからであり、パフォーマンスアップ領域におけるトレーニングへの不信感だったからです。
ぜひ読んでみてください。
『常識は必ず変わる』→コチラ
ただしこのパターンは今回の本題ではないのでここまでにし、選ばれる理由に関するもう一つの側面について。
コネクションも何もないパターンです。
僕の現在はコネクションはかなりある方だと思います。何人かの監督のコーチングユニットにも入っています。選手を通じての選手紹介も多く、スポーツ領域以外でも色んな繋がりに恵まれています。
もちろん、こういうものは自分の力だけではどうしようもなくて、多くの方の支えのもとに積み上げていくことができるものだと思います。(感謝、、)
僕にはコネクションなど本当に何もありませんでした。
親は公務員の家庭で育ち、公立中学校、同じく公立高校普通科、教育大学の小学校教員課程、部活はずっと野球部。
そこから理学療法士の専門学校へ行き、就職はスポーツとは無縁の病院でのリハビリ業務。
いわゆるスポーツ領域で有力なコネクションは作りたくても全然できない環境でした。
それでも僕は中学生の頃からもうトレーナーにはなりたいと思っていました。(プロ野球選手も目指してたけど、、)
ありがちだけれど、プロ選手をサポートするようなトレーナーになりたいと思っていました。
”なりたい”という思考は良くないと気づいたのは後々になってからですが…
『大人になったら何になりたい?って聞くのがダメな理由』
→コチラ
僕がコネクションを構築していった具体的な経緯はさておき、コネクションゼロ→コネクションありに変化していく中で絶対に外してはいけないと考えていたのが、冒頭の部分。
「選ばれる理由を生み出し続ける」というやつです。
そもそもトレーナーは選手やチームから選ばれないと仕事できません。(トレーナーと名乗ることはできるかもしれませんが)
どんなに知識があってどんなに技術があっても、選ばれなければスタート地点に立てません。
これが僕が「選ばれるのもトレーナーの能力の一つだ」と主張する理由です。
(正確には”選ばれ続ける”です)
ではトレーナーにとって選ばれる理由とは。
もっと言うと選ばれる理由を生み出すための条件とは?
それは成長。トレーナー自身の成長。
ありきたりのやつ笑
でもトレーナー業界にいるなら絶対軽視してはならないのも知ってるはず。
だって自分の成長を蔑ろにするトレーナーに教わりたい選手がいるだろか?
特に僕らトレーナーという立場では数値による評価は皆無に等しくて。
テストで何点とった、競技でこういう成績を残した、などが個人としては不可能な職種です。
にも関わらず、高いレベルつまりプロの世界では、自分なりに努力してきた、自分なりに精一杯やった、はプロの世界では通用しません。
ひたすら結果で評価されます。
じゃあ僕らの立場における結果はなんだろうかと考えた時、いくつかある指標のうち、一つは間違いなく「選手からみたトレーナーとしての成長」が入ると僕は思う。
だから僕らは選手がどうやったら伸びるかを考え続けるのと同時に、もしかしたらそれ以上に、「自分自身をどう伸ばし続けるのか」について深く考えなければならないんじゃなかろうか。
僕らは自分が成長するという”結果”をどうやったら掴むことができるのかを考え抜かなければならない。
トレーナーにとっての自己成長は、単なる精神論、啓発論ではありません。
他者の成長を引き出す立場として必要とされる「能力」です。
どうやったらトレーナーとして成長できるのか。
ただひたすら身体や動きを鍛える、これだと選手と同じ。
ただ勉強する、これだと学生や研究者と同じ。
身体も知識もどちらも必要なことは確かだけれど。
スポーツトレーナーだからこそやらなければいけないことは何なのか。
それはただ鍛えるではなく、ただ勉強するのでもなく。
量を考える間に質と方向性を考えること。
どう鍛えるのか。
何を学ぶのか。
どう学ぶのか。
どうやってモチベーションに左右されずに継続する環境を作るのか。
それらを考え抜くことそのものが、トレーナーとしての成長につながります。
僕が学長を務めるJARTAトレーナーカレッジは、そんな視点を持ってトレーナーの能力を上げるための特化したオンライントレーナースクール。
教科書やインターネットなどで学べるようなことを”わかりやすく”伝えることを売りにするのは我々の役割ではありません。
他のどこでも学べない、ここでしか学べないことを徹底して習得してもらうことがこのカレッジのミッションです。
難しいです。難解、複雑です。
パフォーマンスアップとは、人間とは複雑だからです。
だから決して”『でも・すぐに・必ず・効果を出せる』みたいなキャッチーな言い方をしないのが僕らの誠意です。
分かりやすさや簡潔さを求める方には向いていません。
パフォーマンスアップは、本当に難しいんだから。。
このカレッジは、分かりやすいことよりも「選手のパフォーマンスを上げるために必要なこと」を徹底して追及します。
今の自分に有益かもしれないと少しでも思っていただけた方にはぜひ入学していただきたいです。
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詳しいシステムやカリキュラム、講師については、ホームページをご参照ください。
▶︎JARTAトレーナーカレッジ
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特に僕の講義『構造スキル』は絶対に聴いてほしい。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
JARTA
中野 崇
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