こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
「勉強ってなんのためにするの?」
例えば中学生からこの質問をされたら、どう答えますか?
我が家の小学生たちはすでに連発しています笑
良い高校に行けるよ。
将来やりたいことに繋がるよ。
社会に出てから役に立つよ。
自分自身も言われたことあるかもしれません。
言われた時、心に響きましたか?
「そーなんや!」って思いましたか?
当時の僕には、響きませんでした。
思い返すと、目の前に山があるから登っていた感。。
テストがあるから、勉強して点を取らないといけない。
そうしないと、なんとなくヤバい気がしていました。
おそらく、中学生の頃はそれぐらい短い視点で勉強していました。
小学生はもちろん、中学生や高校生にとっては、将来よりも目の前のことの重要性が圧倒的に高い。
徒競走で勝てるか、試合に出られるか、好きな子に振り向いてもらえるか。
それぐらい視点が短い。
将来へ向けての想像はまだできないことが多い。
けれど、、すでに社会に出て働いている方であれば、一度は思ったことあるはず。
もっと勉強してれば…。
例えば語学とか。統計とか。
だから、「なぜ?」と問う子どもたちに対する大人の返答は、「将来のため」となるのかも。
「将来のため」は、もう少し意訳すると、「将来やりたいことに役に立つ」っていうことですね。
本当にその通りだと心の底から思います。
勉強することの本質だとは思います。
けれど、「なぜ勉強するのか?」の問いをしてくる者にはなかなか響かない。
いっそ、「勉強できたらモテるよ」の方が響くかも笑
将来やりたいことが決まっていないのに、将来のために勉強するのって、めちゃ難しい。
想像力、やりたいことと目の前の勉強を繋げられる能力が求められる。
僕自身はというと、今やっている仕事において、小学生の理科レベルから高校の物理まで「使える」と実感しているし、例えばその時学んだ知識がトレーニングの構築に反映されています。
物理を知っていたから、物理の勉強で苦しんだから、あ、この時は物理学の勉強が必要だってわかった。
要するに学校の勉強は、試食と同じじゃないか。
料理を作る時、食材を選びます。
食材を選ぶ時、その食材を知っているから選べます。
何を入れればいいのかを取捨選択できるのは、食材を知っているからできるのです。
知らなければ、入れていいのか入れない方がいいのかの判別もつかず、結局消極的な判断をしてしまうことが多い。
例えばパロロという食材、カレーに使えるかどうか判断できます?
どんなものか知っているから、使えるかどうか、選べる。
やりたいことに繋がるかどうか、判断できる。
やりたいことをやれるようになるには、どんな勉強が必要なのかは、何を勉強しないといけないかを判別できなければなりません。
自分がやりたい仕事は、物理学を勉強すべきなのか、それとも化学を勉強しないといけないのか。
物理学や化学がどんなものかを少しでも知っていないと選べません。
このスープに合うのは、パロロなのか、それとも鶏肉なのか。
パロロを知らなければ、鶏肉と比較すらできません。
もしかしたらパロロの方がめちゃくちゃ合うかも。
学校の勉強は試食。
やりたいことが見つかった時に、それを実現するための食材を試食してる。
と、僕は思ってます。
中学生に響くかどうかは知らんけど笑
お読みいただき、ありがとうございました。
パロロ。
サモアの珍味です。
中野 崇
追伸
「やりたいことがある」のが良いことで、「やりたいことがない」ことがよろしくないこと、というのを前提に、なぜ勉強?の問いに答えると、もしかしたら子どもたちを追い込むことに繋がります。
今、やりたいことが見つかっていないなんて当たり前。気にすんな。
と子どもたちには言ってあげたい。
やりたいことが見つかった時に、到達できる準備だけはしとけ。と言いたい。
学校の勉強は、試食。
JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。
JARTAのオフィシャルLINE@