近況1
約1年続けた僕の初代YouTubeチャンネルコモドドラゴンスポーツ、6万人弱の方にチャンネル登録していただいていたチャンネルでしたが、諸事情により2月で投稿をストップしました。(これまで投稿したものはそのまま観ていただけます)
代わりに新チャンネル【トレーニングラウンジ】をスタートさせ、これまでよりも高い頻度で更新しています。
ワークアウト動画シリーズもあるので日々のルーティンにおすすめです。
パフォーマンスアップのちょっとしたコツシリーズではホワイトボード形式に変わり、アニメーション解説を作りました。イメージが少しでも伝わりやすくなればと、、。
近況2
最近は書くことよりも話すことに重点を置いています。
得意かどうかは別として書くことは決して嫌いではないのですが、動画で話すことに自分の課題を感じたこと、僕の持っているスキルは動画の方が伝わりやすいと判断したという理由から日々積み重ねをやっております。
どうしても書きたい感覚になったときは書くようにしています。
本題
今回どうしても書きたい内容。
それはこのブログでは恒例となりました、いや勝手に恒例にしている町内会の旗持ちエピソード笑
旗持ちとは町内会が持ち回りでやっている小学生の登校時のピースキーパーの役割。
交通安全の旗を持って通学路に立ち、子どもたちが危険な目に遭わないように見守る重要な仕事です。
なかなか地域の子どもたちと関わる機会のない僕はここで貢献するべくこの旗持ちに臨んでいます。
真面目な話、この活動から得られる発見や気づきは大変多く、それが自分の仕事であるスポーツトレーナーとしての在り方や視点に役立っています。
だから単に順番だからとか、面倒だとかいう感覚は一切なく、子どもたちの安全を守る重要なミッションかつ学びの場として位置付けています。
【過去シリーズ】
知らないおじさんには挨拶しないそうです
なぜか大きな反響があった記事w
先輩の実力に圧倒されました
希少性との戦いでした
心が折れました
***
今朝のポジションは神社前の交差点。
難易度の高い重要な守備位置です。
しかも天候は雨。
傘を差しながらの旗持ち。
自分も子どもたち車も、視野が悪い高難易度のミッションです。
(旗持ちミッションの日は雨が多いw)
旗持ちは地域見守り隊と呼ばれるおじさんとの共同ミッションになることが多いのですが、今回もおじさんが。
2人。。
すでにツーマンセルを組んで登場です。
雨でも余裕を感じさせる、でも危険な兆候は見逃さないというベテランだけが醸し出すオーラ。
まだまだ初心者の僕はしっかり挨拶してポジションへ。
小さな横断歩道に、僕を含めておじさんが3人。
以前も体験した陣形ですが、まさに「この横断歩道に何があるんだ」状態。
以前は自分で判断して少し違う場所に移動しましたが、今回はここに立ってくれという指示があり、旗持ち職人2人とのスリーマンセルを形成です。
この状態で僕に何が起こるのかというと、「見られてる」というプレッシャーです。
子どもたちの安全を守るための判断や行動はもちろん、彼らにどんな声をかけて誘導しているのか、そして少しでも気持ちよく登校してくれるように挨拶しているのか。
本来そんなプレッシャーは全くないはずのミッションですが、先輩が目の前にいるだけで、勝手にいろいろ考えてプレッシャーを感じてしまうのは人間のサガか。。
今回チームを組んだ2人の職人は、1人はニコニコ声をかけてくれるタイプ、他方は背中で語るタイプ。いわゆる圧を感じさせるタイプで、一般的にはこの存在がプレッシャーを増大する存在である。
もちろん、旗持ちという町内会レベルの仕事ですから何か評価をされるわけでもないし僕の今後に何も影響がないことを僕は知っている。
それでも見られていることを知ってしまっているとき、もしくはそれが想定されるとき、僕らは”勝手に”プレッシャーを感じる(特に”自分よりもデキる人”から見られているときは)ものなのだなということを肌で感じることができました。
旗持ちですらプレッシャーを感じるわけですから、自分への評価がその後の仕事や序列に影響するような類のものだと、やはりそれは大きなプレッシャーとして僕らは負荷を受けているのは当然。
何が言いたいのかというと、プレッシャーを感じないようにするのは基本的に不可能だということ。
真剣であればあるほど。重要であればあるほど。
プレッシャーから悪影響を受けてしまうことを避けようとする場合、多くのケースで「プレッシャーを感じないようにしよう」と試みることが多いのですが、これは戦略としてあまり有効ではありません。
プレッシャーは絶対に感じるもの。
(解釈次第で小さくも大きくもできるけれど)
僕の場合はこの前提からスタートします。
選手がプレッシャーの悪影響に困っている場合、この構図は。
プレッシャーの原因
↓
プレッシャー
↓
身体への影響
↓
本来のパフォーマンスが発揮できない
となります。
ここでプレッシャーの原因やプレッシャーそのものをなんとかしようとすると、結構な確率で泥沼化します。
選手の場合、最も重要なことはパフォーマンスが発揮できないことで、裏を返せばプレッシャーを感じていても本来のパフォーマンスが発揮できれば問題がないわけです。
ということは、対処すべきは「身体への影響」部分。
プレッシャーを受けても身体や動きに影響がなければプレッシャーを受けることから始まる悪循環をカットできます。
プレッシャーを受けることで身体に生じる影響とは、いくつかある中で代表的なのは筋肉の緊張です。
どこが緊張するかは個人差がありますが、肩や首、横隔膜(みぞおち)が多い。あと筋肉ではないけれど胸骨や胸椎も。これらは放置すると”本当の固さ”として身体の構造を変えていく。身体の構造が変わると、動きを改善する壁はどんどん高くなる。
プレッシャーの影響を身体が受けないようにするアプローチはいくつかありますが、いずれにせよやるべきことは「常に」柔軟性を保つこと。
そして上記が本当に緊張するようなレベルの緊張状態で練習すること。練習の中でそれを打破するように心がけること。
こんなのしかないの?って思われるかもしれませんが、文章レベルだと手段についてはこれぐらいしか安全に伝えられないんです。
やり方を間違えると全然解消されないばかりか、パフォーマンスを落としてしまうから。
本気でプレッシャーの影響を受けない身体作りをしたい選手はJARTAのトレーニングサポートを受けてみてください。
***
着地を考えず書きながら展開していったため、最後は旗持ちの話はどっか行ってしまいました笑
おしまい。
挨拶評論家
中野 崇
追伸。
こういう話というか戦略って、知ってるか知らないかがそのまま差を生んでしまう性質を持っています。
そして知ったらそれを「どう使うか」によってそこでもさらに差を生み出します。
それが自分が進みたい方向性にとって重要な要素だった場合、知識をどう得て、使い方をどう学ぶかによって生じる甚大な差は決して軽視できないものになります。
手前味噌ですが、そのような場をオンライン環境で準備したので、使えそうかどうかぜひチェックしてみてください。
まだまだややこしい社会情勢ですが、この環境に心を囚われず、逆にどう活用するか次第で大きな差が生まれる状況だと僕は思っています。