近況1
僕のYouTubeチャンネル[Training Lounge]がもうすぐ登録者6万人です。
登録者数や再生回数よりも、見てくれた人がちゃんと理解できたり、トレーニングを続けた人がちゃんと身体の変化を感じることを優先してきました。
今ではたくさんのプロアスリートやプロチームのコーチなどが見てくださるチャンネルになっています。
登録してくださる方がたくさんいらっしゃるのはとても嬉しいことですが、大事にすることはこれまで通り。
これからも大事に育てていくので、気が向いたらまた見てやってください。
→https://www.youtube.com/c/JARTAnakano
近況2
戦術動作コーチ(またはアドバイザー)としての仕事が増えてきています。
戦術動作という言葉を重要視(つまりこの言葉を採用)してくださる監督はやはり戦術と身体の動きの関係を非常によく理解されています。
ゲーム内でできない動きがあったとしたら、①認知や判断や理解の問題なのか、②そもそも動きとして獲得できていないのか、を判断しなければなりません。
なぜなら『対策』がまるで異なるからです。
①と②の先にもまだ分類はありますが、この分岐点でズレるとその後は想像がつくと思います。
戦術動作という言葉は僕が作った言葉です。
要するに戦術の実行に必要となる動作群を体系化したものです。
いわゆる『サッカーに必要な身体操作』に戦術によって優先順位をつけることができます。
育成年代だと運動学習的に重要度が高いことを指標に優先度を構成していくことになります。
これらが重要となる理由は、フィジカルという言葉が抽象的だからです。
強化やパフォーマンスも、抽象的な言葉です。
フィジカルトレーニングをする場合の目的で典型的なのが、
『フィジカルを強化して、パフォーマンスを向上する』
ってサッカーだけじゃなくて全ての競技で使えるフレーズですよね。
ということはこれじゃサッカーパフォーマンスに有効なトレーニングである理由にはならない。
(逆に数値化に過剰に依存してしまうケースもありますが)
フィジカルという抽象的な領域を扱う上で最も重要なことは何だと思いますか?
それはフィジカル領域のトレーニングがパフォーマンス向上につながることです。
当たり前ですね。
選手はパフォーマンス上げるためにやってますから。
この、トレーニングがパフォーマンスにつながるという抽象的な表現の中身をもう少し掘ると、
要するに心身に何らかの負荷をかける(フィジカル)トレーニングの成果が試合中に発揮される動きに反映されるということです。
要するに動きの学習ですね。
ということは運動学習の要素がフィジカルトレーニングの何処かに必ず混入していなければ、、
あ、、まだ近況2だということを忘れて書き進めていました笑
こんな感じでやってますので、戦術動作の考え方に関心がある方はぜひ詳細見てみてください。
ごちゃごちゃ屁理屈書いたnoteもあります→中野崇note
近況はここまで。
*
以前、サッカー上半身トレーニングというタイトルで講習会をやっていました。
2016とか17年ごろかな。
あの頃はサッカーの上半身に注目する人が非常に少なかった(だからもちろん上手く操れない人多し)ので、講義内容やトレーニングも概要論的な側面を重視していました。
だいぶたくさんの方に来ていただいたので、それなりに上半身操作の重要度が認知されたと感じています。
その後、上半身操作がある程度以上できることを前提としたサッカー軸脚操作をオンライン限定で公開し、現在に至ります。
上半身操作の目的は上半身操作ではなく直接的に仕事をする脚の操作性を向上をアシストすることですから、上半身から軸脚というのは必然の流れでした。それほど片脚立ち身体操作の負荷は強烈なので、上半身を放置して単なる"片脚立ち安定筋トレ"をいくらやっても実現不可能です。
上半身操作に話を戻すと、
サッカー戦術動作アプローチの中でも上半身操作のロジックを取り扱います。
僕がサッカー選手のパフォーマンス向上を考える上で上半身操作の向上は不可欠であり、それほど脚の動きひいては全身の動きへの影響は甚大です。
そんな前提を踏まえてそのロジックを余すことなくお伝えします。
単に上半身をもっと使いましょうというレベルではなく、上半身の動きの中からさらに重要なものを掘り下げて展開していく形にブラッシュアップしています。
■戦術動作で扱う上半身操作:CSM
CSMとは、Closed Swing Motionの頭文字で、クローズドスイングとは腕の振り方のパターンであり、後ろから前に向かって弧を描く軌道で腕を振って動くパターンの動作体系を意味します。
要するにさまざま動作の速度を上げるための身体操作体系です。
力を出して動作速度を上げるのではなく、動き方のパターンによって動作速度を上げる身体操作戦略です。
ご存じの通り、近年のハイスピードゲームの中では試合で要求される動作のほぼ全てのスピードアップが要求されます。
もし要求されなくてもサッカーでは動作速度を速くできるのは非常に大きなアドバンテージ。
シュートモーションはその代表例。
大きなテイクバックをしているようではその間に相手の足が入ってきます。
ボールに強い力を加えようとするとき、大きく身体を使うという引き出ししかない場合は、”通用しない”ということになってしまいます。
クローズドつまりCSMでのシュートモーションを身につけるとシュートモーションが速くなりしかも腕をしっかり振るのでパワーは落ちないというパフォーマンスにつながります。
CSMは他にも、
☑︎ターンスピード向上
☑︎急減速能力向上
☑︎キックとキックフェイントの同調
など多くのサッカーパフォーマンスに良い影響を与えることができます。
間違いなく一石三鳥以上。
これらは机上論ではなく、実際にプロサッカー選手たちに指導し反応を見ながら確立してきた身体操作体系なので、もしかしたらあなたのパフォーマンスが伸びる大きなヒントになるかもしれません。
注)
サッカー戦術動作アプローチの中でCSMは基幹動作として登場しますが、トレーニング方法は登場しません。
それよりも競技構造との関係や運動構造を、指導者の方々に向けて重点的に説明しています。
より体系的にCSMや軸脚操作について学びたい方はサッカー戦術動作アプローチを受講してください。
いずれにせよCSMはサッカーのパフォーマンス上げるには不可欠な身体操作です。
サッカー戦術動作アプローチの詳細は下記から。
https://jarta.jp/soccer-approach/
お読みいただきありがとうございました。
JARTA
中野 崇
全てはパフォーマンスアップのために。
プロ選手とのCSMのトレーニング場面。
追伸
トレーナーの方にはこちらがめっちゃおすすめです。
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https://jarta.jp/trainercollege/