こんにちは。
JARTA代表の中野崇です。
今日から幾つかのサッカーチームと日本代表を含むサッカー選手のトレーニングが続きます。
公開できない選手も多いですが、何か気づいたことがあればシェアしますね。
最近、内容が難しすぎるからもっと一般の人でも分かりやすいことを書いて欲しい、というご意見をいただきました。
「相手が理解できないのは、すべて伝える側の問題である」という、以前読んだ本にあった指摘にグサっとやられたことを思い出しつつ、なるべく分かりやすい表現を意識したいと思います。。
今回は、技術や動き方を身につける際のポイントをご紹介します。
新しい技術や動き方を身につけようとする際、あなたはどうすればできる限り早く習得できると思いますか?
新しいことを身につけるわけですから、当然今までとは違うことを意識しながらやることが求められます。
肩に力が入らないように意識する
つま先の向きに注意する
身体の角度を意識する
両肩の位置を意識する
などなど、身に付けたいものによって様々あると思います。
選手であればコーチや監督に言われたことや、自分で口にしたことがあると思います。
ポイントとして、ここで注目してもらいたいのが「意識する・注意する」というところ。
繰り返しますが、新しいことを身につけようとする際には、必ず今までには向けていなかったことに意識や注意を向ける必要があります。
なぜなのかというと、動き方や技術を身につけるためには「脳が変わる」ことが必要だからです。
運動を作っているのは筋肉に指令を送っている脳であり、どのような動きができるかの土台は脳にあります。
*いわゆる「クセ」は、何度も何度も繰り返されることで脳の中で自動化されていて、何も考えなくても出来る(出てしまう)というプロセスを作ってきたということを意味します。
なので、〇〇を意識する、〇〇に注意する、というのは脳を変化させること(その結果筋肉の反応も変わる)を目的としています。
このような「意識する」の意味が分かるだけで、必ず練習のレベルが上がります。
理由は後述します。
新しいことをなるべく早く身につけるたいとき、必須のポイントがあります。
【意識するのは、恐ろしく脳疲労を起こす】
「意識する」とき、脳では大脳という場所がリーダーになります。
この大脳というのは、非常にエネルギー消費が大きい場所で、とても脳疲労を起こしやすいのです。
そして脳疲労が起こってしまうと、意識するつもりでも意識できていない、いわゆる集中力が低下した状態になってしまいます。
立甲の練習も初めは強い脳疲労に襲われます。。
【上手くできる=身についた】
では絶対にありません。
新しい技術・動き方が上手くできるようになっただけでは、「身についた」とは言えません。
本当の意味で身についたという状態は、他のことをしながらとか、他のことに意識を集中していても出来るという状態です。
特にスポーツでは必須です。
例えばサッカー選手が、シュートを打つ時に「踏み出しはこの向きで、腕は大きく振って、、」など「意識して」やっているようなレベルでは、到底試合では通用しませんよね。
無意識に、キーパーやディフェンダーの動きを見ながらでも実行できる状態が本当に「身についた」と言える状態です。
特にサッカーに限らず多くのスポーツで、近年は局面の切り替えなどどんどん競技速度が上がっていますので、このことの重要度は非常に高まっています。
これは脳でいうと、小脳という場所がリーダーになって全身をコントロールしている状態と言われます。
そして脳疲労に関しては、小脳は非常に脳疲労がしにくい部位だとされているのです。
【結局どうすればいいの?】
意識してやっているレベルだと大脳がリーダーとなって脳疲労する。
小脳がリーダーになるぐらい自動化できれば脳疲労が起こりにくい。
技術や動き方が自動化できれば、他のことに意識を向けながらもその動きが可能となり、これが身についたと言える状態。
これを実現するためには、大脳から小脳に動きのリーダーを移行させなければなりません。
そのためには、脳科学の観点からいうと、「繰り返す」しかありません。
「意識する」、を死ぬほど繰り返してください。
そうすると必ず無意識にできるレベルに到達します。
何か身につけようと挑戦したけど、身につかない、という方は、繰り返しが不足しています。
【「繰り返す」のポイント】
練習のときだけ意識する、では全く足りません。
日常すべてを繰り返す場だと位置づけましょう。
だって練習時間以外の方が圧倒的に長いからです。
脳を変えるには、繰り返すしかありません。
繰り返し行われることは、脳がこれは重要な行為なんだと認識し、優先的に扱います。
他の選手が、日常は日常、練習のときは意識する、という程度でやっているところを、起きている時間すべてで意識してみてください。
新しいことを身につけることは、そんなに甘い話ではありません。
でも、逆に言えば、ひたすら繰り返せば大きな可能性が見えてくるということでもあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
追伸
分かりやすい表現、ほとんど出来ませんでした…笑
引き続き心がけます。
JARTA代表
中野 崇
JARTAの講習会でも嫌になるほど繰り返してもらいます。
JARTAオフィシャルサイト
意識する、を科学的にアプローチできるトレーニングを身につけませんか?


