何かをやろうとしたとき、全てがスムーズにいくことはかなりレアケースで、大概は何らかの壁にぶつかることになります。

 

今の社会情勢も、見方を変えればこの構図に当てはまると思ってます。

 

 

 

トルコのアンカラで撮った写真。

 

 

 

「壁」は、つまりやりたいことを邪魔するもの。

僕らの行動は、壁との出会いから大きく二つに分かれることになります。

 

 

 

【理由化思考と前提化思考】

*僕の造語です。ご容赦ください。

 

「壁」を目の前にしたとき、僕らの反応は二通り。

 

 

 

「壁」を理由にして行動しない=理由化思考

「壁」を前提条件として扱い行動する=前提化思考

 

 

 

1)理由化思考がやっかいな”理由”

壁の例。

知識がない

時間がない

お金がない

場所がない

余裕がない

〇〇さんのせいで

などなど

 

 

 

人は無意識にこれらを「やらない理由」に選びます。

無意識に、です。

言葉を選ばずにいうと、「やらないことを正当化」するために使われます。

 

ただし、このことを良くないことだと断定することもできません。状況によっては心理的負荷を避ける作用もあり、それを必要とする人もいるからです。

 

 

 

無意識だからなかなかイメージ湧きにくいと思いますが、例えばサッカーやりたいのにサッカーボール持ってないA君が、「おれサッカーやりたいけどサッカーボール持ってないからやれないんだよねー」って言ってたら「買えよ」(または借りろよ)ってなりますね。

 

 

 

でもA君本人からしたら、お金ない、親が買ったらダメっていう、どこで売ってるかわからない、などなどの理由をあげて、「だから俺はサッカーボールを買えないんだ」すなわち「だから俺はサッカーをやれないんだ」と”正当化”しているから、サッカーができない”理由”がしっかりある。

 

 

 

 

A君にとってのやりたいこと=サッカー

壁1=サッカーボールがないこと

壁2=サッカーボールが買えない

 

結論=だから俺がサッカーをやれないのは仕方ないことだ(正当化)

 

 

 

という構図です。

 

 

 

この例ぐらいの壁であれば、誰でも解決策を生み出せると思いますよね。

 

しかし、ここでものすごく注意しなければならないことは、「サッカーボールを手に入れる」ことが本当の意味での解決策ではない、ということです。

 

 

 

つまりA君の壁であるサッカーボールがない状況に対してサッカーボールを手に入れるということは、壁を乗り越えたことを意味します。

壁を乗り越えることができれば、それはもちろん理想ですよね。

 

 

 

壁の乗り越え例。

知識がない→知識が身についた

時間がない→時間ができた

お金がない→お金が手に入った

場所がない→使える場所ができた

余裕がない→余裕ができた

〇〇さんのせいで→〇〇さんが理解してくれた

 

 

 

全てがこれで済むならば、最高です。

できる限りこれを目指すのがいいと思います。

 

 

 

しかし、現実問題としては「乗り越えられない壁」は確実に存在します。

 

 

 

例えば身長、とか。

 

 

 

「身長の差があるんやからしゃあない」、ってなるのが理由化思考のパターンです。

 

 

 

***

 

 

 

2)前提化思考はここが違う

前提化思考は、この点を重要視します。

つまり乗り越えられない壁との立ち会い方。

 

 

壁を乗り越えられない時に、

もし万が一、無意識に正当化を望んでいるならば、壁は「誰もがそら仕方ないわな」っていうレベルがいいのです。

 

 

だから最も差が生まれる壁は。

誰もが難しい・仕方ないと考えるレベルの壁。

誰もがやらない理由にするレベルの壁。

 

 

 

前提化思考ができる人は、それを乗り越える乗り越えないの指標で考えません。

(乗り越えられたら最高だけれど)その壁を前提条件と位置づけます。

 

 

言い換えると自分でなんとかできるものと、できないものに分類する。

そしてできるものにフォーカスする。

 

 

 

「身長の差」という乗り越えられない壁を前にした時。

身長の差を前提条件と位置付ける。

 

 

 

身長が低いからこそできることは何なのか。

身長が高い人になくて身長が低い人にあるものは何なのか。

 

 

 

つまり前提化思考には、状況を分析する視点を生む作用があるのです。

 

 

 

分析・視点変換・選択、それを実行する思考パターンが前提化思考です。

 

 

 

このように文字にすると、まぁ理想論でございます。

 

 

 

しかし多くの人が難しいと認識する状況をクリアしていくのはまず間違いなくこういう思考を持った人だし、今、この思考パターンの重要性は激増している。

 

 

 

イタリア語が不十分なことを、理由にするのか前提条件とするのか。

 

 

 

自分はどっちになりたいのか。

自分がもし誰かに指導する立場でれば教え子たちに理由化と前提化どっちの思考を身につけてほしいのか。

子どもがいるなら、彼ら彼女らにどっちの思考を身につけてほしいのか。

 

 

僕の出会ってきたトップアスリートたちは、まず間違いなく前提化思考を持っていますから、スポーツで成果を出していくためには使える思考であることは間違いないと思います。

 

 

 

 

***

 

 

 

頭ではわかっているはずでも、それでも多くの人が無意識に理由化に傾く。

多くの人が難しいと認識する状況を「理由」にするのか、それとも「前提条件」にするのか。

その差は大きい。

 

 

 

理由化は行動を制約し、前提化は分析と行動を生む。

 

 

 

頭ではわかっているはずでも、それでも多くの人が無意識に理由化に傾く。

自分自身も含めていま一度振り返ろう。

 

 

 

自分は理由化思考のメガネで今の状況を認識してはいないだろうか。

 

 

 

前提条件として状況を分析して今の自分にできる行動を抽出する思考ができているだろうか。

 

 

 

自分が尊敬する人は理由化思考をするだろうか。

よほど気をつけていないと、人は理由化思考に引き込まれていくものだ。

 

 

 

***

 

 

 

今ほど理由化思考による正当化が正当化される時期はなかなかないわけで、だからこそ改めて構え直すべきだと自分にも言い聞かせる意味で前提化思考について書いてみました。

 

 

それこそ今はめちゃめちゃ難しいお題だらけですが、僕は前提化思考を鍛えます。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

追伸

前提化思考の結果その1

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全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

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