こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

昨夜カナダから無事に帰国しました。

帰国しても自宅のある大阪には帰れず、東京からそのまま福岡です。

(その翌日は名古屋。。)

どちらもサッカー上半身トレーニングセミナー開催のための移動ですが、時差ボケもしていないので勢いそのままにしっかりやります。

ご参加される方、よろしくお願い致します。

 

 

 

さて今回は、「いろいろな運動をやるべきか?」というお題に触れてみたいと思います。

めちゃ重要な内容だと思っています。

 

 

 

子どもたちはもちろんとして、運動やスポーツの能力を高めたり怪我を防いだりしていくために、一般的には「いろんな運動を満遍なくやる方がいい」という意見を目にしたことがあると思います。

 

 

 

どう思いますか?

いろんな運動をすれば、運動能力を高めたり怪我を防いだりできると思いますか?

 

 

 

このブログを読んでくださっている方でしたら、イエスと答える方が多いかもしれません。

 

 

 

では、それはなぜ?

なぜ、いろんな運動をすればそれらが実現できますか?

 

 

これまでもしつこく繰り返しているように、「なぜ?」を論理的に突き詰めないと、やはり指導側としては不十分です。

運動能力を高めたり怪我を防ぐことができると「思って」、そのようにさせたけれど、それが実現できないこともあります。

実現できないとき、論理的に突き詰めていないと、原因がわかりません。

 

 

 

「印象」でやってしまうことの最大の弱点は、予測と違った結果が起こったときに的確な修正・改善が遅れることです。

 

 

 

ちなみに僕もいろいろな運動をすることは重要と考えていますので、その理由を。

 

 

 

なぜ、いろんな運動をするのが大切か。

 

 

 

結論から言うと、いろいろな運動を行なった結果、「多様な運動パターンを獲得して動きの多様性(選択肢)を増やす」ことができると、パフォーマンスが上がったり怪我を防げたりが実現できます。

逆に言うと、いろんな運動をやっても、この多様性を獲得できていなければ目的は実現できません。

 

 

 

動きには、「パターン」という概念があります。

簡単にいうと、動きのクセ。

 

 

 

人には知らず知らずのうちに身につけた動きのクセ、すなわち運動パターンが存在します。

 

 

 

肩に力を入れてから動くパターンを持った人は、ボールを投げる時も、跳び箱をするときにも肩に力を入れて動きます。

 

 

 

このような状態のことを「パターンの固定化」といいます。

つまり、たとえいろんな運動をしていても同じ部位ばかり使ってしまう状態のことです。

 

 

 

一般的な表現で「運動神経が悪い」とか「不器用」とか言われてしまう方は、この動きのパターンが非常に少ないのです。

逆に運動神経がいいとか怪我をしない方は、多くの場合多様な運動パターンを獲得しており(つまり動きの選択肢が多い)、必要に応じて使い分けることができる状態です。

 

 

 

また、同じ部位ばかり使うから、疲労や小さい組織損傷の蓄積によって怪我につながります。

スポーツで起こる怪我の大半はこのようなプロセスを内包しています。

 

 

 

つまり、簡単にまとめると、いろんな運動をすることの目的は、「多様な運動パターンの獲得」です。

いろんな運動をすること自体が目的になってしまうと、この点を見逃すことになりかねませんので、注意が必要です。

 

 

 

ちょっとややこしいですが、力の入れ具合・抜き具合の多様性も運動パターンです。

いつも目一杯の力しか出せない、ちょっとだけ力を抜いて動くのが苦手、などはやはり運動パターンが固定化した状態です。

 

 

 

なので、「いろんな運動」の内訳、組み合わせはそれぞれの運動で必要とされる運動パターンを分析した上で組み立てる必要があると考えます。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

JARTAのトレーニングは当然ですが今回のような内容も踏まえて構築されていますので、しっかりトレーニングに取り組むことで多様な運動パターンは獲得していくことができます。

すでに導入している選手の皆さんならお分かりかもしれませんが、新しい動きがすぐにできるようになったり、モノマネが得意になったりということも起こります。

 

 

 

JARTAの認定スポーツトレーナーは多様な運動パターンの構築が得意分野です。

JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

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