皆さま、おばんです!
今から2年前のことですが、釜石線の遠野(とおの)駅を訪れました。
この日に遠野駅に来た訳ですが、
駅の利用者が減少したこと、駅舎自体が老朽化したことから
小型の駅舎に改築されることが公表されたために、
入念に駅舎を見てくることと…
それともうひとつ、駅舎の2階がホテル(フォルクローロ遠野)になっており、
ここに宿泊するためだったのです。
ホテルの駅業は平成25年3月に終了してしまいましたが、
終了日の1週間前にお部屋の予約が取れたため、
急遽、仕事を休んで遠野に向かったのですよ。
ホテルはホームからも見える、この2階部分です。
列車の車内からもホテルの様子がバッチリ伺えますね。
…ということは、ホテルのお部屋から駅構内が丸見えってことで。
フォルクローロ遠野に宿泊した時の様子は以前のブログに挙げてますので、
こちらもぜひチェックくださいね。
(フォルクローロの宿泊記はこちらです)
[プロローグ]3月14日がラスト!フォルクローロ遠野に泊まってきた。
[エピローグ]ついに閉館…フォルクローロ遠野に泊まってみた。
ちなみにフォルクローロ遠野ですが、
窓を開ければ目の前がホームで、
まるで構内の職員宿泊所に泊ってる気分になれるホテルでしたの。
すぐ下(1階)が改札口になっていて、
暇な時はここで駅巡り気分も味わえちゃいますし…
何よりも、ここにはキオスクがあるので、
食料の調達や(この日の館内レストランは無料朝食のみの営業でした)
お酒も気軽にゲット出来ちゃうのですよね。
こんな夢のような体験、もう二度とできなのだろうな…
遠野駅の駅舎は、釜石線が全通した昭和25年築の煉瓦積みの建物です。
補修が難しく、これが理由で建て替えが決定してしまったようで。
古い航空写真をチェックしてたら、現駅舎が竣工する前の
昭和23年に撮影された写真がありましたよ。
見間違いでなければ、旧駅舎は現在の駅舎位置よりも
やや西側にあったのではないかと。
現在は無いヤードの他に、早瀬川に繋がる砂利線らしきものも写ってました。
改軌される以前の写真なので、
写真に写る車両は軽便時代のモノなのでしょう。
視線を右側(東側)に移すと、直進する謎の線路が写ってるのですけど。
単なる引き込み線なのか、それとも専用鉄道なのか、気になります。
それではホームに入りますよ。
遠野駅は相対式、島式の2本のホームを持つ
列車の退避、行き違いが可能な構造の駅です。
このホームもおそらくは、
改軌に合わせて昭和25年に造られたモノかと思いますが…
島式ホームには、古レールを支柱にした上屋が立てられてました。
支柱に使われているこのレール、よく見ると1906年の年号が打たれてますの。
数字の部分が白でペイントされてますので、
多分、JRもこれが相当古いレールであると認識してると思いますが…
その隣に×印がありますが、まさか交換予定ってことではないですよね?
100年以上前の造られたレール、まだまだ長生きしてほしいです。
ホーム上には昭和25年に建てられた、
駅舎と同じ煉瓦で出来た待合室があることを書籍で知りましたけど…
ありゃま、こちらは新しくなってたみたい。
壁面の煉瓦模様は昔の待合室の姿を再現したモノなのでしょうね。
まだまだ他にも、沢山の見どころがある遠野駅ですが、
駅前にもスゴイものがありますので、一旦外に出ることにしました。
遠野駅の駅前で有名なのがコチラ、遠野駅前交番ですよ。
まぁ、見ればスグにわかるかと思いますけど、
この交番、遠野のカッパ伝説にちなんだカッパ仕様なのですよね。
ライバルは久大本線の田主丸駅かな?
駅前には「のんのん」という喫茶店があり、
名物の「SLラーメン」を戴きましたよ。
うん、確かにコレはSLだわ。
このお店、メニュー以上にユニークなのが店長さんでしたの。
「SLラーメン」がテーブルに来る際に、
「SLラーメンが到着しま~す!」みたいな掛け声があったのですけど、
店長さん、あれはちょっぴり、こっ恥ずかしかったですよ。
そんなのどってことないという皆さんはぜひ、「SLラーメン」をお試しあれ。
実は、フォルクローロ遠野に宿泊する前にも数回、
遠野駅に足を運んでました。
その中のひとつが3年前の11月30日で、
この年の「SL銀河」の定期運行最終日だったのですよ。
遠野駅にSL列車が到着するシーンを収めようと、
テレビ局がチャーターしたヘリコプターが空を舞ってましたっけ。
自分もどこかで撮影しようと駅構内をウロウロしてたら、
地元のおじちゃんが「ここがイイよ」と跨線橋のど真ん中を教えてくれました。
間もなく「SL銀河」が遠野駅に到着、こんな写真が撮れましたよ。
列車がホームに到着すると撮影タイムの開始です。
そにしても、すごい人出だったなぁ。
「SL銀河」はこのあと、給水作業のために遠野駅で約70分ほど停車します。
フォルクローロ遠野に連泊出来れば、部屋の中からこの様子が楽しめたんだ。
今でも営業してれば、大人気のホテルだったろうに。
車内で発車を待つ乗客のために、駅弁の立ち売りが始まりましたよ。
もうね、情緒が溢れていて遠野駅最高!
その間も、構内では始業点検が続いてました。
鉄道ファンでしたら、遠野駅は絶対に病み付きになりますよね。
ただし「SL銀河」の運行日限定で。
さてさて、こうして満喫した2年前の遠野駅でしたが、
JRと、駅舎を観光資源として保存活用したい遠野市との間で、
その後も駅舎の存続について協議が続いているようで、
駅舎は建て替えされずに今日に至ってました。
出来ることなら、フォルクローロ遠野も復活してほしいのですけど…
代替ホテルのフォルクローロ三陸釜石が建っちゃったから、
さすがにそれは難しいかな?
↑(花巻駅方面)
宮守駅(平成26年11月30日) ・新駅舎(平成29年3月14日)
遠野駅(平成26年11月30日)
↓(釜石駅方面)
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