皆さま、おばんです!
今晩は釜石線の駅の中でもとびっきり秘境感たっぷりな、
釜石線・上有住(かみありす)駅です!
上有住と聞いて、この方を頭に浮かべちゃう
実際に訪れてみた上有住駅は
カワイさの微塵も感じさせない、非常に硬派な駅でしたのよ。
まずは場所ですが、平成19年に全通した仙人峠道路、
滝観洞インターチェンジのすぐそばにあります。
この看板の手前側に「上有住駅」の小さな案内看板がありまして、
上有住駅は平成5年まで駅員配置駅でして
この階段を上がったところに駅舎がありましたが、現在は撤去され、
平成9年にJR東日本盛岡支社の標準的仕様…というか、
そんな感じの待合室がホーム上に設置されました。
奥に見える高台がかつて駅舎があった場所ですけど、
さてさて、現在はすっかり秘境駅扱いされてしまった上有住駅ですけど、
国鉄時代は近場の釜石鉱山から産出される鉱石の輸送拠点として、
とても賑やかな駅だったのですよ。
昭和50年に撮影された航空写真です。
左下に写っているのが貨物輸送で盛況な上有住駅で、
右上に写る釜石鉱山の採石場まで専用線が延びておりました。
ここから釜石駅までの専用貨車・ホキ2100による鉱石列車は、
貨車ファンの間では有名な存在でしたの。
今でも見ることが出来る当時の面影と言えば、
よく見りゃ島式ホームだったわけですが、
こんな断崖絶壁に線路が延びていたんだからすごいです。
貨物輸送が現役だった頃の上有住駅、じっくり見たかったですよ。
自分、30年前に釜石線を旅したはずなのに…まったく記憶に残ってないんす。悔し~っ!
ところで冒頭に写真でも挙げた通り、上有住駅のすぐ近くに
今回は時間が無くて洞窟探検は出来ませんでしたけど、
この洞窟、相当にすごいらしいです。
洞内には「天の岩戸の滝」がありまして、
日本で3番目の落差を持つ洞内滝なんですって。
なんでもここ、映画「八ツ墓村」のロケ地としても使われたんだとか。
自称・横溝作品ファンの自分も知りませんでした。
…というか、こんなんだったら駅巡りを中断して、
洞窟探検を楽しんでおくべきでしたわ。
余談ですけど、横溝作品つながりでもうひとつ。
あれって、ヤナバスキー場前駅 の向かいの
青木湖で撮影されたんですって。
営業不振で昨年は営業を休止していたヤナバスノーパークも
今年はオーナーが代わって営業を再開したというし、
また青木湖周辺に行ってみたいですね。
次回、釜石線を巡るときは絶対に滝観洞に行ってみせます!
↑(花巻駅方面)
宮守駅(平成26年11月30日) ・新駅舎(平成29年3月14日)
上有住駅(平成26年11月30日)
↓(釜石駅方面)
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